すい臓がんが発覚した母の記録。

すい臓がんが発覚した母の記録。

2013年5月すい臓がん発覚。2015年1月肺に転移。まだまだ大丈夫!がんばっていきますよ!

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前回の投稿が8月。それから半年たっている。
今年の1月に書いたつもりがうまく投稿されていなかった、というのもあるが。

今のところ母は元気。癌細胞が消えたわけではないけれども、
まだ体が勝っている状況。


さて、昨年母は10月までにFOLRINOXを10クール(もしかしてプラス1-2回?)行い、
そこから約半年、抗がん剤治療をしてこなかった。

健康に気を付け、食事に気を付け、玉川温泉に行ったり、サプリをとったり、と
楽しく過ごせる生活を中心にしてきた。

膵臓がんと告知されてからもう2年半。
普通だったらこんなにのんきにすることが叶わないことも多いと考えると本当に感謝でしかない。

とはいえ、肺に転移した癌細胞はここのところ少しずつ大きくなっているのも事実。

それを見て、主治医の先生はジェムザール+アブラキサンでの治療を勧めてきた。
オプジーボなんて言う話も一時出たけれども、転移性の肺がんへの適応がない状況では自由診療ができる先が限られているだけでなく、コストが高いだけでなく、データとして転移性の癌への効果は不明瞭な気がしたので、私としては賛同せず。

ジェムザール+アブラキサンの組み合わせを進められてから1-2か月。
母は必ずしも100%効果があるとは言い切れないけど効果がある薬を使って副作用を我慢すること。

それに対して、
効果は薄いかもしれないけど、副作用がないと考えられているサプリや民間療法。
その両者を天秤にかけていた気がする。

その中で、免疫療法についても聞きにいった。
もちろん、これは現在自由診療なので、コストはかなりかかる。

なんだろう。
抗がん剤治療が、敵に対しての攻撃力を高める兵器を導入すること(味方にも少し被害が出ちゃうのだけど)と表現するとしたら、免疫療法は味方の人数を増やしたり、味方の攻撃力増強するといった表現方法だろうか。

もともと自然的な食べ物や治療に興味がある母であったので、セカンドオピニオンとして、データを持参して聞きに行った。その中では、免疫療法をするとしても、武器の輸入のために抗がん剤治療を一緒にしたほうがいいということや、もちろん免疫療法が解決できるとは必ずしも限らないし、とはいえ、研究も進んでいる、といった話を聞いてきた。

正直なところ・・・
自由診療ってそれなりにコストがかかる。そういう点で、そこにいる先生も営業的な立場であるように感じてしまう自分がいた。
でも、母が納得し、治る方法として前向きに取り組むのであれば応援をするつもりでいた。


母は、現在の主治医がとても好き。
最終的には、先生に言われた通り、抗がん剤を再開することだけに焦点をあて、今週から再開。
その判断で私はいいと思っている。検討した結果、信じて進めることが一番な気がしている。
迷いを一時は捨て、治ることを信じて治療をするしかない。


そして、今週。結局ジェムザール一本でスタートすることになった。開始して3日。気持ちの悪さはそこまでないみたい。よかった。
とはいえ、3週間連続でやると、体内への蓄積も出てくるから副作用がどうでるか。

そして残念なニュース。母が大好きだった主治医の先生が異動。
どうやら本人が本当にやりたい道に進むようだけど、我が家にとっては大打撃?
後任の先生がどんな先生なのだかわからないけど。

まずはジェムザールが母と相性がいいことを願う。

Folfirinoxをすでに9クール。

まずは10クールを目標としていた中、先生も、少し驚いている。


最近の血液検査のマーカーはかなり安定していて、CA-19も基準値を大幅に下回る状況。

PETは、腎臓への影響を考え、あまり頻繁にできるものではないけど、

肺へ転移した腫瘍も大きくはなっていない。


そう考えると、今のFolfirinoxのペースは落としてもいいのではないかとも思う。


とはいえ、落としたことにより腫瘍の状況が悪化するのはいやだ。


とはいえ、QOLを考えた時に、体力が落ちているし、

2週間か3週間に1回は入院と副作用が必ず続くという状況。


何を優先すべきなのか。


前回の投稿から3か月経っている。


経過としては、特に記載すべきことがない。


それは本当にありがたいこと、と今は言える。


Folfirinoxの副作用で一番QOLに影響があった手の冷たさだったが、

容量を減らすことである程度コントロールできている。

2週間に1回の投与だが、白血球が少ないことも多くはなく、それによって1週間伸びることも。

吐き気もあるが、投与している期間にある程度は収まっている。

しかも、投与は毎回入院して行っているため、離れて暮らしている身としては、少し安心。


それでも、月に1回くらいは実家に帰り、何ができるわけでもないが、話を聞き、一緒の時間を過ごす。


先日取った画像診断では、肺の影は大きくなっているわけでもなく、小さくなっているわけでもない。

ということは、抗がん剤の効果と、がん細胞の活動が拮抗している状況なのだと思う。

となると、辞めるわけにはいかない。


でも、もともと大きくはなかった母の体がますます小さくなり、細くなっているのは感じるし、

体力の衰えも感じる。

運動してほしいとも思うが、これからの夏、無理をしてほしくはない。


この6月で、母がすい臓がんの手術をしてから2年が経つ。


本当に運よく見つかってくれてよかった。

一緒にいる時間が長くなっているし、孫がいることで、これまで以上の楽しさを感じてくれている。


体力の衰えが見えるという点では心配はあるが、

これからも一緒に、母にとってベストな選択を一緒にしていきたいと思う。


もともと料理が好きで、安心の食材を取ることが好きだった母だが、

癌になってからはそれがますます強くなっている。

特に塩分に対しての拒否感は強く、お味噌汁も出汁だけの状況でいただくし、

ドレッシングをかけることも、お刺身にお醤油を付けることもない。

これからの季節、脱水症状がむしろ心配になるくらいで、

ちょっとくらいは塩分を取ってほしいとお願いをしているくらい。


そろそろドクターとの面談の日に休みを取って一緒にいかなきゃな、とは思っている。

とはいえ、自分がきちんと、涙なしに話ができるのか、正直自信はない。



前回のFolfirinox治療が終わってから3週間以上。

通常であれば、1週間おきにFolfirinoxの治療をするものの、

血液検査の結果、白血球の数値が上がらず、2週間ほど保留中。

今週もどうなるのか。


もともと抗がん剤以外のオプションも考えることはあったが、最近は、より強い思いでオプションを模索している気がする。


自宅の近くに、温熱療法を行っているドクターがいた。

もともと外科医でもあり、すい臓がんについても、現在の主治医をよく知っている方だった。

なかなか予約は取れないなかで、偶然キャンセルが出たスポットに予約を取ることができ、

これまでの経緯を話た中でいくつか出てきた疑問。


「今回の再発は本当に再発なのですか?」

「なんですい臓がんの再発だと分かったのですか?」

「これまでの経験で、すい臓がんの再発だと思って採取した細胞の中でも、多くの割合で再発ではなく、新たな原発性がんであることもありましたよ」

「現状でそれほど大きくないのであれば、切除するオプションはないのですか?」



確かに、どうしたら転移とわかるのかは、どうやったらわかるのか、と思っていたが、

体内のほかの場所に、少しの期間しかたってない状況でがん細胞が見つかったら、

それは転移だろうと勝手に思っていたし、つまり、リンパをとおってきた可能性を考えると、

次の再発はいつ起きてもおかしくないとも思っていたし、

そうなると、体全体を左右する抗がん剤しか方法はないのかと思っていた。


とはいえ、元外科医の先生がそういったコメントを発したことで、疑問を持ったのも事実。

そして、その先生が、今の主治医に手紙を書いてくれたことで、

私たちも少しすっきりしたのだと思う。


現在の主治医の診断結果は、やはり転移性のものであるということ。

素人の私にはわからないが、見た目の細胞の形が、通常原発性のものとは異なり、

すい臓がんの転移性のものに近いということ。

詳細には聞けていないので、あいまいな部分はあるが、そういったことだと思う。


それから3週間弱。

温熱療法は2回目をすでに終了。

それ以外にも、オプションとして丸山ワクチンも検討することもある。


確かにいろいろな考え方はあり、

病原を消滅させるために、直接的な方法を取ろうとするのが抗がん剤だったり、温熱療法だったり。

間接的なこととして、丸山ワクチンなど、自然の細胞が戦う力を増強することができたり。

または、医療とは離れるかもしれないが、食べるものや温泉など、

体が元気になる方に意欲を向け、そういった形で戦うということ。


いろいろな方法があり、

オキサリプラチンの副作用で冷たいものが触れず、日常生活に影響が出ている状況を見たり、

白血球が下がりすぎているから、人込みを避ける状態になったり、

吐き気がでるかもしれないから、ご飯の約束がしにくい状況があったり。


好きなことをして生活をしてほしいという思いはある。

それと同時に、できるだけ長く生きてほしいという思いがある。


本当であれば、その二つは同じ方法で達成できるのだろうと思うが、

そうでないとき、どんな選択肢を選ぶのか。

人生にかかる選択肢なのに、それほど時間をかける猶予がない。


もどかしさもあるし、悔しさもあるし。

でも、いろいろなオプションを試して、少なくとも、オプションの中で、

母にとって、家族にとって、ベターなオプションを選べることを切に願う。



FOLFIRINOX 2回目のクールが終わった。

胃のむかむかなどはあるが、それ以上に困っているのがオキサリプラチンの副作用。


末梢神経障害で、冷たいものを触るとびりびりする、というもの。


文面で見るだけでは、そんなものか、と思っていたが、実際にはやっかい。

特に寒い冬は厄介で、現状で母親は家事があまりできなくなってしまっている。

料理をするのに水が触れない。

料理器具に使われることもある鉄などが冷たすぎる。


ということで、現状、母親の料理は妹だったり、週末帰った私だったりが作っていた。


通常のスプーンも使えないので、木のスプーンを使い、厚手のビニール手袋をして

直接冷たいものに触れないようにする。


ちょっと寒い部屋に置いてあった化粧水とかでも指先がびりびりする。


吐き気は吐き気止めや、食事を工夫することで、少なくとも食べることはできているけど、

この末梢神経の副作用は思ったよりやっかい。


ということで、次回はオキサリプラチンは抜きの抗がん剤治療になりそう。