久々の投稿です。
皆さんお元気ですか?
長い間お休みしていましたが、
できれば、ですが、
これから先も
細々と続けていきたいなと思っています。
では先日の出来事を少し書きますね。
ーーーーーーー
昨日久々に、夫と経営している自営業から離れて、
自分だけの仕事の契約をするためにクライアントと会ってきた。
場所は二人の居場所の中間点にあるコーヒーショップ。
その土地では有名らしく、
ログではないけれど、ノースウェストらしいキャビン調のお洒落なお店は、
初めて足を運ぶ場所。
チェーン店ではないので、
Wifiがあるかどうか一応確認したくて電話を入れたら
当たり前だろうという感じで「勿論」という返答。
40分ほど車を飛ばして到着してみると、
緑に囲まれた、あまり人の影が見えない静かな冷えた朝の空気の中に
可愛らしくたたずむ軒並みの中の一軒。
ところが、しゃれたドアを開けた途端に、
とてつもない騒音と熱気が、がっつーんと私の耳と胸にぶちあたった。
お店に入って目に映ったのは、
もうすっかり秋仕様のジャケットなどを着たまま頬を赤く染め
コーヒーが湯気を立てているマグを両手で包み込むようにして
小さなテーブルになにやら広げたものを囲い込んで話しに花を咲かせている
二人、三人、四人組みや
一人でテーブルを陣取りラップトップやキーボード付きのタブレットなどを開き
しかめっ面で作業しているおひとりさんが何人か、
あるいは寝ている幼児をストローラーに乗せて入ってきたものの
狭くて行き場がなく戸惑う、活動的ないでたちの母親、
一緒にジョギングしてきた愛犬を外に繋いで、
息を上げたまま入ってくる、薄着ですっぴんのスポーツウーマンなどなど
見渡す限り老若男女ごった混ぜになってにぎわっている。
コーヒーを注文をするカウンターには
座ってゆっくり飲めるようなテーブルの空きは見当たらないにもかかわらず、
客が行列を作っている。
店員さん達の、オーダーを聞く声や、出来上がったオーダーをお客に知らせる声、
ショップ一杯のお客さんたちの話し声や笑い声が
エスプレッソを淹れるために使う金属の道具を
定期的にカンカンとどこかに打ち付けている音や
ミルクをスチームする音に混じって
お店の隅々まで埋め尽くしている。
これが休みでも無い日の、午前10時過ぎである。
このあたりには他にコーヒーショップがないのかと思ってしまうほどの混みようだ。
いつもこんなに忙しいの?と笑って店員さんに聞いてみると
そうね、大体こんな感じよ~と、汗が滲んだ額を袖でぬぐいながら微笑んで言う。
少し準備をするつもりで、待ち合わせの時間よりも早く到着した私は
暫くしてやっとなんとか小さなテーブルを確保したけれど、
両隣のテーブルには手が届く距離だ。
片側は元気な女性達が小さなテーブルを挟んで
店の騒音に負けじと大声で話し込んでいて、
もう一方の側は女性が一人、ラップトップとにらめっこをしながら
何かを打ち込んでいる。
持ってきたラップトップは電池の蓄えがなく、
電源を借りようと思っていたのが大失敗。
電源は届くところはどこもかしこも使用中で空きなし。
ここで、つくづく手軽なタブレットが欲しいと思う。
仕方が無いのでアナログの書類に目を通しはじめると、
隣のラップトップとにらめっこしていた女性がイヤフォンを付けて
ネット電話でビジネスの会話を始める。
書類を確認し終わって、
あまりの混雑と騒音に放心してしまいがちだった私は、
本当にここでクライアントとしっかりと話ができるのか不安な気持ちを抑えながら
ゆっくりと周りを見渡してみる。
こういう場所で、ビジネスミーティングをしている人がなんと多いことか。
テレ・コミュートしているらしい人もしかり、数人で会議をしているらしい人たちもしかり。
ビジネスミーティングをしている客が大多数で、その中に
朝の散歩を終えて一休みするために入っている老夫婦や
子供を学校に送り出して友人とコーヒータイムを楽しみにきているママさんたちが
ちらほらと混ざっているという感覚がある。
私が座っていたのは大きな窓を背にした一面だったが
雲が途切れる度に、まだ夏の余韻を感じさせる日差しに照らされた。
隣のラップトップで仕事をしていた女性も気になるのか時々顔を上げ、
二人でまぶしいねなどと笑い合っているうちに
クライアントが携帯を耳にあてたまま到着した。
結局ミーティングは巧くいって、契約を一つ貰った。
ショップを出てまた信じられないほどの静けさの中に戻り
音量を絞ったクラシックをBGMに車を転がしながら、
ふと思った。
皆、たくましい、と。
巷でよく耳にし、また自分もうすうす実生活で感じてきたことだが
テクノロジーが発達すればするほど全ては便利にはなるけれど、
とてつもなく忙しくもなる、という事を改めて確認することができたと思う。
仕事ができる環境が限られなくなってきた今、
そして持ち運びができる資料と情報の倉庫がある今、
生産率の向上も求められるだろう。
時間を節約できるようでいて、実は時間に追われることになっている。
テクノロジーのお陰で、以前には考えられなかった形で仕事ができる分、
息をつく暇もないという感覚が生まれるのも現実だろう。
それになんといっても、時間とテクノロジーさえ揃っていれば、
驚くほどの騒音の中でだって、商談を済ませてしまえる。(笑)
常日頃、静かで、整った環境で仕事をさせてもらえていることに
感謝しないとね。
テレコミュートといえば、
時々、ネット上で、外国の会ったことも無い人とビジネス交渉したりするのだけれど
相手の姿を知らずのうちに売買が成り立つことに
違和感を感じていないこの時代
商人に求められる質は変わらなくても
ビジュアルは、人の顔が看板なのではなく
サイトの外観が看板なのだな。
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