「アメリカンスナイパー」
重い砂がいっぱい詰まった袋をいくつかドスンドスンと音を立てて、
心の底の方に積まれたような、重い感覚を味わいました。
9.11を観たときの感覚を思い出しました。
この映画を観た米国人は、もっと深く重いものを感じたに違いありません。
米国史上、戦争映画で最高の興業収入を上げさせたもの、
それは彼ら米国人が、いつの時代も戦争と対峙してきた人々だからです。
世界の警察と呼ばれる強い米国、、、
地域によっては忌み嫌われたりする米国、、、
だけど、実際に仕事しているのは普通の米国民であり、
家族や妻や子をもつ人々なのであり、
もし、米国が瞬間的に消えてなくなったとしたら、
邪悪な国々があっという間に世界を紛争の渦に引き込んでしまうわけです。
戦争は人間の肉体と精神の死をもたらし、人々の心に悲しみと憎悪しか残さない。
戦争は負けた側だけでなく、買った側の人々にも深い傷を残す。
一部のTOP層の者の思惑とタイミングが戦争をもたらしてしまう。
犠牲者はいつも、ささやかな幸せを大事にして生きている民衆なんです。
マスコミやネットから入ってくる情報はたくさんあるけれど、
知っておくべき真実を、僕らは何も知らない。
イラク戦争についても、知らないことがたくさんある。
それを知りました。
テキサス州生まれのクリス・カイル、彼の名前は覚えておきたいです。
カイル役を演じたブラッドリー・クーパーのもつ独特の雰囲気が、
ロビン・ウイリアムスに似ていたのが印象的でした。
イーストウッド監督、いい映画つくりますね。
「アニー」
米国が得意とするスタイルの映画でしたね。
ほのぼのとしたいい物語でした。
爽やか~な気分です。
エンディングソングに、
「アメリカにもこんな歌い方する人がいるんだ」と、感動しました。
歌手の名前を知りたくて、最後の流れる字幕を見逃さないように凝視していて、
「Hirai Ken」の名前を見つけたときは、何だか嬉しかったです。
平井堅さん、日本よりも、海外での方が売れているけれど、
たしか日本語で歌っていた筈、とうとう英語で歌って、
アメリカデビューしちゃったみたいですね。