今夜もまた、「フォレスタ」を視聴する時間をもちました。

 何しろメンバーの一人、小笠原優子さんの大ファンで、最後に、彼女の独唱に近い歌を聴いて、大満足でした。

 

 この頃、認知症の気があるのか、固有名詞などうっかりして思い出せないことがしばしばあります。

 

 今夜も「フォレスタ」の視聴後、風呂に入って、いい気持ちで、「りんごのふるさとは……」などと口ずさんでいたのですが、「ところで曲名は?」ということにひっかかってしまいました。

 風呂から出て、老妻に、教えてくれと頼み、やっと「津軽のふるさと」だとわかりました。

 

 ところが、今度は「『津軽のふるさと』という題はなんだ、よくわからん」と老妻にけんかを売った次第です。「『津軽』と『ふるさと』が入れ替わっいれば簡単にわかるんだけど」

 

 老妻の、「こんな疑問を持つなんて、認知症のせいではないですか」と冷やかされて終わりました。  

 朝刊は全国紙としての「毎日新聞」と、地方紙としての「中国新聞」を毎日目を通しています。

 

 その内,特に「毎日新聞」の「毎日ことば」は日本語の教材として、面白がっているのでが。

 

 今朝の「毎日ことば」の「解説」はこうありました。

 

 ーここから引用ー

 一次リーグはリールで(見出し)

 パリ五輪バスケットボール男子の一次リーグが開かれるのは、パリの地ではなく仏北部のリールです。

準々決勝以降はパリで行われます。東京五輪でもサッカー男子の決勝が横浜市であったように、日程は種目によってはパリ以外の都市で行われます。

 ーここまで引用ー

 

 この解説が「毎日ことば」で楽しみにしている「日本語」とどう関係するのか、いささか違和感をおぼえました。

 

 早速、同紙の大阪本社「紙面への御意見」係へ電話したところ、係の女性が「私も同じく違和感を感じておりました」と答えてくれたので、喜んで電話を終えたのですが。

 

 ただ、一面の下「毎日ことば」には「どこを直す?」ともありました。「パリ」を「リール」に「直せ」という主張でしょうか。

 

 先日、同じ「毎日ことば」に「源氏桐壺」とあったので、「その昔、『須磨がえり』と言ってましたよ」と伝えたことはこのブログでも書きましたが、それ以後、これに触れた記事はまだ出ません。多少残念な気持ちがしています。

 

 

 

 

 私は、生まれて以来80年以上、この瀬戸内海地方で過ごしていて、鼻音が出来ません。

 老妻は、生まれは宮城県。結婚するまで、鼻音を使って生活していました。

 

 結婚後60年あまり、時に鼻音の話に花が咲きますが、もうお互い意識することなく生活しています。

 

 ところが今日、昼過ぎ、いつも見るテレビ番組『徹子の部屋』を見ようと私はテレビの前で、老妻は少し離れた所で、昼食の準備をしていました。

 そして、テレビが始まりました。徹子の相手は「麻木久仁子」さん。

 

 老妻が、大きな声で「今日のお客は誰ですか?」と大声で尋ねます。

 私が「麻木久仁子だよ」

 

 老妻は大きな声で、「ああ、麻木久仁子さんね」

 

 びっくりしました。「あさぎ」の「ぎ」が完全な鼻濁音だったのです。

 

 思わず感心しました。いいねって。

 

 私の鼻濁音の知識は、ほとんど、高島俊男さんの「お言葉ですが…第八巻 春のうららの隅田川」から得ていました。

 早速、また、その文庫本を開いて読んだところです。美空ひばりの鼻音は天性のもの、石川さゆりのは習ったものなどとあるのを読み飛ばして、楽しいひとときでした。