8月23日発売号

第596話 詳細バレ

表題:"SPECTRUM"
扉絵:ルフィ&エース&サボ



■■■内容■■■


━━小さな空島 ウェザリア━━


住民「この泥棒娘は許しておけん!身包み剥いで今すぐ国外へ追放じゃ! 」


ナミ「ごめんなさい…反省してます……反省の印に今から私…海へ飛び込みます…来世ではどうか私を許してください…」


住民「ウオー!泣かしてしもうた!早まっちゃいかん!娘さん!そこまで責めてるわけではないんじゃ!そんな若い身空で死を選ぶ様なマネをしちゃいかんぞ!こちらも言い過ぎた!」


ナミ「わかった許してあげる!じゃ私はしばらくここで天候の勉強をさせてもらうから!」


住民「は!?」


ナミ「あ、私はナミ!気軽にナミさんって呼んでね!あと住む家が一軒欲しいな!よろしくね!空のおじいちゃん達!」


住民「はあああ!?なぜ我々が許された!?腑に落ちん!!」



場面変わり、ハレダスの家で本を読んでいるナミ…。


ハレダス「この"ウェザリア"は風の趣くまま世界中の空を漂い…時に青海に下りては物質と共に情報を頂き旅を続けている」


ナミ「情報?」


ハレダス「まあ記録じゃな世界中の天候の記録…偉大なる航路を中心に、まだまだ耳を疑う様な未知の天候や現象が溢れておる…世界は広いのじゃ!」


ナミ「"雷が降る"ですって!?ウソでしょ!? 」


本には594話でウルージが向かった島の事が書いてあるらしい…。


ハレダス「それは新世界にある島じゃ…あの海を航海するなら、今まで以上に常識に囚われてはいかんぞ」


ナミ「教えて!ハレダスさん!新世界の天候!分かるだけ全部!!」


ハレダス「……必死じゃのー…」


ナミ「そりゃそうでしょ!!仲間全員分の命がかかってるのよ!私は航海士!!海上にいる間は責任重大よ!!船長の望む場所へくらいどこへでもちゃんと連れてってあげられなくちゃ!ルフィは海賊王になるって言うんだから私だって並大抵の航海士じゃいられないのよ!!」


ハレダス「幸せな船長じゃのォ…船員にそう思って貰えるとは!!」


ナミ「仕方ないのよ…」


ハレダス「仕方ないのか…」


ナミ「そ!だってあいつ大っきな事ばっか言うくせに海のこと何も知らないんだから!危機感が足りないのよね!」



ココヤシ村でルフィに泣きながら助けを求めた時の事を思い出すナミ…。



ナミ「……やることはいつもメチャクチャだし……放っておいたら死んじゃうんだから!バカだし世話がやけるのよ!」


ハレダス「ほっほっほ…そりゃ大変な船長じゃ」


ナミ「だから助けてあげるの!ねー天候ボールのこと教えてよ!」


ハレダス「簡単に言うな!コレは我がウェザリアの大発明なのじゃ!悪用すれば極論、世界を混乱させる程のな!」


ナミ「もしかして…武器になる?」


ハレダス「コラコラ!危ないことを言うな!ダメじゃ!」



━━偉大なる航路 剣山島 "テーナ・ゲーナ王国"━━


ブルックが檻の中で座っている…。


手長1「よってらっしゃい見てらっしゃい!!この姿!まるでガイコツそのもの!そして1つしかない腕の関節!これ以上の珍生物がこの世に存在するのでしょうか!」


手長2「おい!インチキすんじゃねぇよ!全く動かねぇじゃねぇか!!ただの人形だろそんなモン!!」


ブルック(ルフィさんが決断をした…ならば私も何かしなければ…)


手長1「おいガイコツ!ふざけんな!動け!これじゃ見世物にならないだろ!」


ブルック「じっとしてなんか…いられない…何かお役に立つ方法は…」


手長1「動いてくれれば十分だ!動いてみせろ!!」


ブルック(この私の姿を見ても何ら恐れる事なく…あなたは私を仲間に誘ってくれましたね……50年…暗い海を漂うだけの私にとってどれ程の喜びだったか…)



ルフィに仲間に誘われた時の事を思い出すブルック…。



ブルック(どれほどあなたが輝いて見えたか…奇跡を待つ事しかできなかった50年の時間が報われたのですから)


ブルック「フフ…40度!あ!難しい!!」


手長2「動いた!ホントに喋って動いてるぞ!気持ち悪い!何この生物!」


ブルック「45度から角度を落とすと…やはり滑りますね…しかしこれを克服できたとき!!私ももっとルフィさんのお役に立てるのでは……!いえ…やっぱり別の方法で」


手長「ギターを持ったぞ!!何をする気だ!!」


ブルック「見世物結構…何とでも言いなさい…私の辞書に、もう"孤独"という文字はない!!それより皆さん見てるだけなんて退屈でしょう?」「聴いてください!私のNEWシングル!!"骨 to be wild!!」



━━東の海 巨大な橋━━


革命軍「一体どういう心境の変化で?」「我々としてはありがたい…ドラゴンさんはずっとあなたに会いたがっていましたので」



ロビンは革命軍の船に乗り、バルディゴへ向かうことに…。



ロビン「そんな奇特な人たちがいたのなら、もっと早く会いに来て欲しかった」


革命軍「も…申し訳ない!クロコダイルと手を組んでいたという情報を掴めず…」


ロビン「フフフ…冗談よ…からかっただけ」「悪いけど私にとってはこうなってよかった…」



━━ロビン 回想シーン━━


「あの子を殺せ!生きてちゃいけねぇ人間だ!オハラの悪魔達の生き残りなんだ!」


「やーい妖怪!!」


「あのガキの首にいくら懸かってると思う?」


------------------


ロビン「どうして助けに来たりするの!?私はもう……死にたいのよ!!」


スパンダム「正気か貴様ら!全世界を敵に回して生きてられると思うなよ!!」


ルフィ「望むところだあああああ!!!」



━━回想終わり━━



ロビン「…………」


革命軍「ロビンさん、どうぞ中へ!外は冷えますので!」


ロビン「ここでいいわ…私は海賊…あなた達は革命軍……簡単に心は許せない…招かれるまま逃げ場のない船室へは入れない」


革命軍「そんな!別に我々はあなたに敵意など!!」


ロビン「そうさせて…1人の時はずっとこうやって生きてきたの…」


革命軍「……あ…!失礼…わかりました」「おい!毛布をいっぱい持ってて来い!温かい飲み物と食事をここへ!」


ロビン(ルフィ…あなたのお父さんの下で世界の流れに身を投じれば……少し強くなれるかしら……誰かの為に強くなりたいなんて考えた事もなかった…)



━━偉大なる航路 からくり島 未来国バルジモア━━


海兵「何か知っている事は?」


住民「研究所にゴリラのような侵入者が入ったと聞いて間もなくあの爆発で」


海兵「この島にやって来るにはある程度大きな砕氷船がなければ着港は不可能だ…まずそれを見た者がいない…」
「駐屯の海兵達が言うには侵入者はあの話題の麦わらの一味の船員"鉄人フランキー"だと言うが…この島にはサイボーグゴリラも数頭いて見間違いの線も強い…当人は1ヶ月未満の内にシャボンティ諸島で目撃されており、バルジモアへの到達経路と手段が不明だ…」


海兵「ゴリラ大佐!雪山への探索隊出発します!」


ゴリラ大佐「わかった…私も行くウホ」


老人「あの爆発で入り口が露わになったんだ」
「驚いた…わしらも知らなんだ……もう1つの研究所があったなんて…」


フランキー「ここは作業用"改造動物"を造りだした場所のようだな…吹き飛んだ方の研究所にあったのは文化的にブッ飛んだ発明だったが…俺が知りたかったのは寧ろこっちの"兵器的発明"だ」
「コリャ凄ェ…戦艦から人間の細胞の研究まで……コイツの頭は一体どうなってんだ…」
「おし!決めたぞ!ここに住もう!」


老人「え!?住む?」


フランキー「時々コーラを貰いに山を降りるからお前らの家に蓄えを頼む!お前らさえ黙ってればここに住むんだから迷惑は…」


老人「ぎゃあああああ!!こっち見んな!コワイ顔が!コワイ!!」


フランキー「顔見ただけで騒ぐな!」
「…どうだ?トラの敷物」


トラの敷物を被るフランキー…。


子供「ああそれなら」


フランキー「寒いな…暖炉がある火をいれよう」


老人「なぜズボンを履かん…」



━━フランキー 回想シーン━━


フランキー「お前ら俺の造ったその船に乗ってってくれねぇか?」


ルフィ「このパンツ返して欲しけりゃ俺たちの仲間になれ!!」


アイスバーグ「…もうてめェの夢に生きていいだろ…?」


フランキー「海の果てへ到達した時!それを夢の船と呼ぶんだ!」


━━回想終わり━━



フランキー(おいルフィ……サニー号はまだまだ本気を出しちゃいねェぞ!!サニー号を夢の船にできる船長はお前だ……今以上にどんなに激しい冒険にも耐えられる技術を俺は身に付ける!だからルフィ……)


老人「おい!虎が燃えてるぞ!!」


フランキー「え?」


「ぎゃああああああああああああああああああ」


ゴリラ大佐「何だ!?怪獣か!?」


フランキー「ぎゃああああああああああ」


海軍「ぎゃああああああああ!!!出たああああ!!!!」


フランキー「ぐああああああああ!!!!」


海軍「ぎゃあああああああああ!!!!」


フランキー(だからルフィ……乗り越えて行こうぜ…新世界の荒波も!)


【これが、後に偉大なる航路で語り継がれる「バルジモアの燃える霊獣伝説」である】



━━偉大なる航路 ボーイン列島━━


ヘラクレス「今度は何だと言うのかん!!ウソップン!!」


ウソップ「まず痩せる!筋力も付ける!」


ヘラクレス「ああ…それはその方がいい!」


ウソップ「そして強くなる!」


ヘラクレス「ああ!そうしなければ島からは出られないん!」
「突然奮起して…一体あの新聞に何が書いてあったのだん!!」


ウソップ「俺たちの船長からのメッセージを受けた!」


ヘラクレス「メッセージ?」



━━ウソップ 回想シーン━━


ルフィ「早く乗れよ!俺たちもう仲間だろ」


ウソップ「あいつが勝ったんだ!!」


ウソップ「お前何やってんだ!!起きろ!ルフィ!!


ルフィ「このケンカ!俺たちの勝ちだ!!!」


━━回想終わり━━



ウソップ「俺は……心のどこかで……ルフィって奴は見てるだけで勝手に海賊王になっちまう奴なんだと思ってたんだ………でも違うな……あいつだって敵わねぇ敵がたくさんいる………ルフィだって敗けるんだ……無理してんだ……悲鳴上げてんだ………だから…………あいつには俺様の力が必要なんだ!!!!」
「ヘラクレス!俺は強くなりてェ!!なぁヘラクレス先生!ずっとおめェの武器が気になってた…」


ヘラクレス「え!?…せ…先生ん!?」


ウソップ「ああ…こんな危険な島で暮らすスゴ腕のあんたに習いたい事がたくさんある!」


ヘラクレス「スゴ腕!?私は…スゴ腕先生かん!?」


ウソップ「ああスゴ腕先生さ!」


ヘラクレス「そして私の名前はヘラクレスン!!」


ウソップ「かっこいい名前だなー」


ヘラクレス「いいか我が生徒ウソップン!この森には"ポップグリーン"と呼ばれる攻撃的かつ瞬発的な成長を遂げる植物が数多く存在する!これはその種だん!」


ウソップ「…ポップグリーン!?」


ウソップ(待ってろよルフィ……お前が海賊王になる為に…俺は本物の狙撃の王様になってみせる!!)


ヘラクレス「走れ!!この森がお前を強くするのだん!!! 」



終わり
第595話 詳細バレ

表題:"宣誓"
扉絵:巻頭(麦わらの一味)

━━偉大なる航路 シャボンティ諸島付近━━


船員「えー?まだ入らないんですか?新世界!」


ロー「時期を待つと…そう言ったんだ」「慌てるな…ひとつなぎの大秘宝は逃げやしねぇ…」


船員「でもホラさっそく黒ひげの奴らが暴れだして…」


ロー「潰しあう奴らは潰し合ってくれりゃいい…つまらねぇ戦いには参加しねぇ!ゴチャゴチャ言ってねぇで黙って俺に従え!取るべきイスは…必ず奪う!」


船員達「船長ォーー!!」



━━新世界 とある冬島━━


海賊「ここは"四皇"カイドウ様のお気に入りの島でね…俺はその守備を任されている」


ドレーク「……で…どうしろと?」


海賊「どうしろという訳じゃねぇが…警告したのさ…あの人を怒らせねぇ方がいいぜルーキー」


ドレーク「つまり…もしお前の首でも取ればカイドウが黙ってないと」


海賊「そういうことだ…分かったらさっさと…」


ドレーク「だったら話が早い」


恐竜に姿を変えるドレーク…。



━━新世界 とある春島━━


大量のイノシシに追われているオンエア海賊団…。


アプー「走れ!あんな凶暴な猪の大軍敵うワケねぇ!!」


部下「前方崖です!!」

アプー「構わねぇ飛べ!!」


崖から飛び出すが、落下しない…。


アプー「は!?」


海賊「アプー船長!俺達も猪も!空走ってますけど!!」


アプー「見りゃわかる!どうなってんだ!この島はァァ!!」


━━新世界 とある燃えさかる島━━


サンファン・ウルフの足が海の底に付いている…。


ウルフ「あっつー…足ギリギリだ…体に力も入らねー…痛っ…魚に噛まれつった」


黒ひげ「ぐちぐち言ってんじゃねーよウルフ!おめぇのせいで丸太舟がイカレそうなんだよ!おめぇの為の交渉だぞ!」


シリュウ「そもそもあんな丸太舟で新世界を渡ろうというのが無茶な話だ」


黒ひげ「こんな事ならマリンフォードで軍艦1隻奪ってくるんだった」


バージェス「物には愛着ってもんがあるだろう!?」


シリュウ「不用意だってんだよ…お前ら全てにおいて」


ピサロ「俺に仕切らせろ!船長を代わってやろうかニャ!ティーチ!」


ラフィット「ブチ殺しますよ…ウチは黒ひげ海賊団です」


ドクQ「天は既に運命の全てを知っているのだ…ああ……」


ショット「酒がもたねぇ!早く町のある島へ行かんのんか!?」


デボン「そうそう船より私は服が欲しいわ!囚人服はもうまっぴら」


オーガー「様子を見てくる…余りに遅いな」


黒ひげ「全くだ!コイツらもシビレを切らしちまうぜ!………なぁ…ジュエリー・ボニー!!」


腕を鎖で建物に巻きつけられているボニー…。


黒ひげ「おめぇみたいな小娘によく"億"って賞金が付いたもんだ…新世界は選ばれた強者の海だ! 南の海から長旅ご苦労だったなぁ……おめぇはここで脱落だ!ゼハハハ!!」


黒ひげ「仲間にするにゃあ弱くて要らねぇが…どうだ…俺の女になるなら連れてってやってもいいぜ…この先の海へ…んん?」


ボニー「…っザケんじゃねぇよ!!ヒゲブタが!!」


ティーチの顔面を蹴りとばすボニー…。


ティーチ「くぁーーダメだ下品で要らねぇ…女は品が大事だろ?下品なのは仲間達だけで充分だぜ!予定通り軍艦1隻と交換だ!!」


オーガー「船長!見えました!海軍が!」


ティーチ「約束の軍艦は持って来たろうな!」


オーガー「軍艦はあるが渡す気はないらしい!」


ティーチ「あ!?なぜ分かる」


オーガー「赤犬が乗っている!!」


ティーチ「畜生!そういうのはまだ望んでねぇんだよ!ズラかるぞ野郎ども!」


黒ひげの一味は撤退…。
ボニーのもとに軍艦から降りて来た赤犬たちがやって来る…。


赤犬「黒ひげは…?」


海兵「もういません!」


赤犬「お前が政府から逃げたと聞いた時ぁヒヤリとしたがのう…だがもう全て終わった……」


ボニー「…お前たち!絶対に許さねぇからな!!」



━━赤い土の大陸 聖地"マリージョア"━━


謎の男「消えた…?」


ドフラミンゴ「ああ…正直に言うとな…ものの例えじゃない…本当にその場でパッっと!…フッフッフッ…驚いた…カゲカゲの実にあんな技あったか?」


謎の男「笑い事か!!」


ドフラミンゴ「大丈夫だ…もうほぼ命は尽きてた…何をしようと手遅れだ…ゾンビにでもなって蘇ったりしねぇ限りな……フッフッフッフッ!お似合いだがな!」


謎の男「いい加減な仕事をしやがって!」


ドフラミンゴ「ん!?お前調子に乗るんじゃねぇぞ…いつから俺の上司になったんだ?」「お前らが政府内でどれ程の権限を持ってようが俺は海賊…関係ねぇ!!お前らとの取引が面白くなくなったら俺はいつでも七武海を辞める!よく覚えときな!」



━━南の海 トリノ王国━━


原住民「タヌキチーいつかまた来いって言ったけどいくらなんでも早すぎるどー」


マスクを付けてるチョッパー…。


チョッパー「いいやそれは違う!人違いだ!似ているが俺はあいつの友達チョッパーマスクだ!」


原住民「ムリあるどタヌキチーおめぇ戻って来るのにバツが悪くてそんな変装してるんだど」


チョッパー「ち…違うぞ!」


原住民「そんな意地の悪いこと言うもんでねぇど…こういう時はそっと見守ってやるのが…」


チョッパー「もういいよ!その優しさ痛ぇよ!! 」


マスクを投げ捨てるチョッパー…。


原住民「あ…タヌキチ」


チョッパー「実は急にやんなきゃいけない事ができて…もう少し居させてくれ」


原住民「なんでもいいどーお前なら歓迎だー!」


チョッパー「あのデカい樹の上には図鑑でも見た事ない植物がたくさん生えてた…研究させてもらおう!体力もパワーもつけなきゃな…!忙しいぞ!」


村の図書館を研究の為に使わせてもらえるようになったチョッパー…。


チョッパー「この島には強い薬になる植物が多い」


原住民「製薬技術はあるのに鳥達が邪魔をして薬が作れず困ってたんだど」


チョッパー「この島の奴ら見た目で判断してたけど…よく考えてみれば武器もやたら機械的だし…見た目頭弱そうな部族だけど実はすげぇ文化水準の高い国だここは…学べる事が多い!」


原住民「タヌキチ…お前今心で喋ってたつもりかもしれねぇが声出てたど…前半すげー失礼な感じで」


チョッパー(この国で…俺にはどれだけの事ができるかな…)



━━チョッパー回想━━


「雪男だー!怪物だー!!」


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チョッパー「海賊って?」


ヒルルク「海にはそういう奴がごまんといる」


-----------------


ルフィ「うるせぇ!!行こう!!!!」



━━回想終わり━━


チョッパー(ルフィが連れ出してくれた海……俺は付いていく事に必死で…ルフィに何をしてやれたかな)


シャボンディ諸島での一件を思い出すチョッパー…。


チョッパー「もうあんな思いすの…嫌だ」


チョッパー(ルフィはもっと辛かった筈だ…お前が仲間にしてくれたから俺はもう誰かに何と言われても平気なんだ……お前の力になれるなら…俺は本物の怪物にだってなりたい……!)


チョッパー「ルフィーーーーー!!」「…俺…必ず!!強くなって見せるぞォーー!!」





━━偉大なる航路 カマバッカ王国━━


イワ「あの新聞何だったっチャブルの?急に落ち着いたわね」


サンジ「俺はルフィの仲間だから分かるメッセージを受け取ったんだ…あの誌面から!俺とあいつが仲間だと信じねぇなら教えねぇよー」


イワ「ムカツクこいつ…」


サンジ「ん?オイ…このメシ作ったのどこの誰だ?」


イワ「あらヴァナタ中々違いが分かる男ね」


サンジ「味もいいが…妙に力が漲るようだ」


イワ「これは攻めの料理!!これを作れるシェフは島に何人もいるわ!」「世界中の人間が100%毎日ミルクを飲んだら世界から犯罪が消えるって…信じる!?」「見て!この島のキャンディ達の強靭な肉体美!優しい心!!」「食事は環境!!体格・性格・人体の全てを作り上げるもの!攻めなきゃ損!!」


サンジ「料理で体を作る…?そんな考え方した事がなかった……毎日のメシであいつらの体作りの補助ができるのか」「それに!!ナミさんやロビンちゃんが今以上にセクシャルなBODYになったらどうしよう!!」「俺……もう…どうしよう!!」


イワ「コイツどうしたらいいの?」


サンジ「燃えてきたぜ!俺にその攻めの料理伝授してくれ!!」


イワ「答えはNOーーー!!!」


蹴っ飛ばされるサンジ…。


イワ「この"99のバイタルレシピ"はカマバッカ王国に伝わる新人類拳法奥義……花嫁修行の1つ!!どこの馬の骨とも分からないヴァナタに教えるわけにはいかなッシブル!知りたきゃ心を乙女に!新人類拳法を学ぶのね!!」


サンジ「断る!!俺はレディーとお友達になる為に生まれてきたわけじゃねぇ!レディーを愛する為に生まれてきた!!男だ!!!」


イワ「ヒーハー!なかなか筋の通ったヤツね……気に入った!いいわ…チャンスをあげる!この島にいる新人類拳法の師範99人にそのレシピを1つずつ渡しておくわ」「海賊だと言うのならその全てのレシピを奪ってみなさい!ただし!こちらは昼夜問わず国中の新人類達がヴァナタにスイーツドレスを着せにかかる!それで男が保てるかしら!?」


イワ「ヴァナタvs新人類拳法総本山!!この戦いに勝てば船もあげるわ…望みは全て叶えてアギャブル……敗けたらヴァナタ…男でいられるかしらね?ンーーフフフ」


サンジ「全てに勝った時…俺は今の数倍強くなってそうだな…」



━━サンジ回想シーン━━


ルフィ「おいコック!お前仲間になってくれよ!俺の海賊船のコックに! 」


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ゼフ「あいつをよく見ておけサンジ……全身に何百の武器を仕込んでも…腹にくくった1本の槍にゃ敵わねぇこともある」


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サンジ「お前さ…オールブルーって知ってるか?」



━━回想終わり━━


サンジ(おいルフィ…お前……負けんなよ!次…無事に会えたら…お前が海賊王になる為に…俺は料理人として世界一のサポートをしてやる!!この地獄を生き抜いて!!!!)


サンジ「その勝負!!受けて立つ!!!!」





※合併号の為、8月16日のジャンプは休刊ですしょぼん
第594話 詳細バレ

表題:"メッセージ"
扉絵:センゴク&ガープ



━━赤い土の大陸(レッドライン) 聖地"マリージョア"━━


五老星登場…。


五老星1「…まったく話題の尽きん男だな…"麦わらのルフィ"…ガープの孫と言えば妙に納得だが……」


五老星2「レイリーとは一体どういう繋がりが…?今更表舞台へ出てくるとも思えん……」


五老星3「ジンベエもいよいよ敵対したな…奴の七武海加入は種族間の和解を象徴していたのだが…実に残念だ」


五老星4「三大勢力の均衡などもはや目もあてられん…七武海に空いた三つの席をどう埋めるか…」


五老星5「新世界の動きを少し待つべきだ…海賊たちの中での勢力値も変わってくる筈……より影響力のある人材を選出せねば」


五老星1「新世界では早速"黒ひげ"が動き出し例の億越えルーキーの内1人がすでに餌食となった」


五老星2「奴は完全に白ひげのナワバリを知り尽くしてるからな」


五老星3「四皇の座を狙う海賊達の中では一歩リードという所だろう……悪魔の実を2つ食べた人間など歴史的に前例がない…」


五老星5「進撃を止める当てがあるとすれば"四皇"…もしくは"不死鳥マルコ"及び白ひげの残党達…」


五老星4「厄介なのはいつも"D"だ……ポートガスに然り…ここに来て少々その名が人目に触れすぎている様だな」



━━マリージョアの別の場所━━


世界政府全軍総帥コングが登場…。


コング「引き止めはしたがガープは実質職を下りた…」


センゴク「……!」


コング「…だが肩書きはそのままに軍には残って貰う…若い海兵の育成の為にもな……海軍元帥を辞めるというのならせめてお前もそうしてくれセンゴク」


センゴク「…ええ…それなら引き受けましょう…そういう余生もいいかもしれない…」


コング「…ロジャーの時代から海軍を前線で引っ張ってきた2人が現場を離れるとなると…これは一大ニュースだな」


センゴク「海軍に老兵がのさばってどうします?…正義は価値観…世代は超えられない……それよりコングさん…時期海軍元帥に私からは青キジを推薦したい!」



━━場面変わり、マリンフォード━━


新聞記事見ながらルフィの事話してる…。


青キジ「生きてたなぁー見事に…お前聞いた?麦わらがまた騒ぎを…舌の根も乾かねェ内に…"16点鐘"!?…何かのメッセージかこりゃ?」


スモーカー「さぁね…それより俺の異動の件は?」


青キジ「まぁセンゴクさんに掛け合いはするが…本気かお前?…G5ってのは志望して行くような場所じゃねェ…問題だらけだあそこは……グランドライン第5支部…つまり新世界へ行きてェわけね」


スモーカー「標的は近い方がいいんで…」




━━場面変わり、マリンフォード医療棟━━


医者「"覇気"と呼ばれる力…その1つで間違いない…戦闘で受けた衝撃で覚醒したのだろう…本来長期の鍛錬によってそれを引き出すものだが…」


コビー「ハキ…これが…!?」


医者「中将クラスの海兵達はみんなそいつを操っている」


コビー「人の気配を強く感じすぎて落ち着かない…」


医者「お前らガープの弟子だろう…教えてもらえ!」


ヘルメッポ「畜生お前何か一歩先行った感じじゃねェかよ!」


コビー「よくわかんないよ僕も!」



━━場面変わり、議事の間━━


海兵「あまりに不可解!!頂上戦争により故ポートガス・D・エースの義弟であり革命家ドラゴンの息子であり延いては我が軍のガープ中将の孫である事が発覚した海賊モンキー・D・ルフィ!!消息不明でありましたが生きており!再びこの海軍本部に現れた!!共に行動していたのは…かの裏切り者…」

「元王下七武海"海峡のジンベエ"」

「更にあの海賊王の船の元副船長!"冥王シルバーズ・レイリー"」


「マリンフォードは現在町の復興の為の作業員や世界各地より集まる野次馬そして各国の取材陣達…民間人の出入りも多く、かたや海では白ひげの死により触発された海賊たちが次々に事件を起こしています」
「動ける海兵は本部を離れるばかりで、警備も手薄になっている所…それを知ってか3人は突如そこへ現れ軍艦を奪い…その艦でマリンフォードを一周したのです!」

「これは海における"水葬の礼"!!」

「その後モンキー・D・ルフィは大胆にも1人広場へ踏み込み…広場の西端にある【オックス・ベル】を"16点鐘"…!!」
「そしてまだ広場に残る戦争の大きな傷跡に花束を投げ込み堂々たる黙祷……その姿を大喜びで撮る取材陣…したがってこの記事はもう世界中に出回っています!」
「我々がまんまと取り逃してしまったことまで…!何たる屈辱!!」
「単純に読めば…兄や白ひげ…この戦争で命を落とした全ての者達への追悼」
「黙祷と船の周回はそうでしょうが凶事を知らせる鐘ならば2回と決まっています!」
「それを16回!!"16点鐘"は我々への挑戦状と受け取れます!!」



━━場面変わり、新世界では━━


ルフィの生存を確認するキッド…。


キッド「生きていた"麦わらのルフィ"……マリンフォードで新時代への16点鐘オックス・ベルって何だ?」


キラー「オックス・ベルってのは大昔に活躍した軍艦"オックス・ロイズ号"に取り付けられていた神聖な鐘だ…年の終わりと始まりに去る年に感謝し鐘を8回…新しい年を祈り鐘を8回…締めて16回の鐘を鳴らすのが海兵の習わし…それが16点鐘…だが今は時期外れ…つまりその鐘は時代の終わりと始まりの宣言と取れる」


キッド「白ひげの時代が終わり…俺が新時代を作るとでも言いたいのかコイツ……癇に障る野郎だぜ!!」「確かに戦争の件で億越えのルーキー達の中でも確実に頭一つ抜き出た…だがこのまま走らせるほど甘くはねェぞ俺は」


キッド「新世界…もっと驚かせてくれると思ったが…何だこの腰抜け共!」


海賊「勘弁してくれ!俺達はもうこの海を出るとこなんだ!生きて楽園へ帰らせてくれ!!」


キッド「楽園…!?暖かい家庭のことか?」「死ぬか生きるか!!そんな覚悟もねェ奴がこの海に来るんじゃねェよ!!」



━━場面変わり、同じく新世界━━


ベッジ「船が海面を離れてるぞ!!どういう意味だ!!しっかり航海しやがれ!!! 」


部下「頭目!空から何か降ってき……」


ベッジ「違う!こっちが吸い上げられてるんだ!!」


ぎゃああああああああ




━━場面変わり、グランドライン 海上━━


ルフィ「ちゃんと届くかなあいつらに…」


レイリー「記事を見れば伝わるハズだ…キミらしくない行動こそが鍵!「1人鈍そうな男がいたな…まぁ何とかわかるだろう……キミ達ならちゃんと伝わる…そんな気がする…」



━━偉大なる航路 上空━━


チョッパー「ルフィ!俺わかった!!そっか!そっか!」



━━東の海 巨大な橋の上━━


ロビン「了解」



━━カマバッカ王国━━


サンジ「そうか…ルフィ……」



━━シッケアール王国跡━━


ゾロ「何かある…ルフィはこんなことする奴じゃねェ…レイリーが一緒ってことはこいつの差し金だ…必ず何かある!」



━━ボーイン列島━━


ウソップ「……わかった!わかったぞルフィ!!」



━━空島 ウェザリア━━


ナミ「人の気も知らないで…勝手なんだから!」



━━未来国 バルジモア━━


フランキー「成程」



━━テーナ・ゲーナ王国━━


ブルック「あーそういう感じに!」



━━場面変わり、再び荒れる新世界のルーキー達━━


ホーキンス━━

ホーキンス「すまない…よく聞き取れなかった」


茶ひげ「茶ひげだ!懸賞金8000万超え!俺の名前を覚えておけ!ここは俺のナワバリだ! 」


ホーキンス「そうか…マヌケな名で聞き間違いかと思った……2つ言っておく…俺は冗談が大嫌いだ…そしてもう1つ…今日お前に死相がでている…」



ウルージ━━

ウルージ「本当にあの島を指しているのか!?ログは!……無茶言うな!どう上陸するんだ!雷が降り注いでる!!」


ウルージ「…誰か近づいてくる!!」


謎の婆さん「傘はいらんかね……」


【一度でも新世界に足を踏み入れた猛者達は……偉大なる航路前半の海を口を揃えてこう呼ぶ……"あの海は楽園(パラダイス)だった"】


終わり
第593話 "NEWS"

表紙は青キジとおつるさん


ーーーー"東の海"巨大な橋の上

ロビンは革命軍と移動中

(ロビン回想)

革命軍「"革命の灯"…我々はあなたをそう呼び10年以上前からずっと探していました。あなたは"世界と戦った国オハラ"のたった一人の生き残り」

ロビン「!?」

革命軍「……どうか恐れないで。私たちは味方です。あなたをもし見つけた時は政府の手から全力でお守りするようボスに言われています…革命軍総司令官ドラゴンです」

ロビン(ルフィのお父さん…)「フフ…おかしな運命ね」

革命軍「?」

革命軍「どうかボスに一度お会いになってください案内します」

ロビン「いいえ…私は戻らなくちゃ行けない場所がある…それに守って貰わなくても結構よ」

革命軍「!」

ロビン「私には仲間がいるから」

革命軍「…海賊"麦わらの一味"ですね。勿論あなたの情報なら全て…」

(回想終わり)

「B2棟裏に敵襲!!」

革命軍「読んだか?ドラゴンさんの息子だっていう"麦わらのルフィ"が今日の新聞に…」

革命軍「ああ、戦争で消息不明になってたがいきなり現れてこんな事件を…!!」

革命軍「記事を急いでニコ・ロビンに届けた方がいい。彼の身を案じてるだろう…まだ橋を渡りきってはいないはず…」


---ロビンが移動するサイ?が引く車の中。

革命軍「橋の末端に着くまでにいくつかの廃墟を通過します。橋の工事が進むごとに"国"という単位で移動が行われるからです。ちなみにここは…300年前の工事現場」

ロビン「何のためにこんな橋を…!!」

革命軍「天竜人の命令です。理由などあってもなくても奴隷と呼ばれる人間たちの犠牲の数が減る訳じゃない…」

鳥が新聞を届けに来る

革命軍「おぉ、ご苦労さん!…ロビンさんへ」

ロビン「……ルフィ…!!…よかった無事で……」

革命軍「ん?…どうしたんです何か…おもしろい事でも書いてありますか?」

ロビン「フフッ…えぇ…」


----"偉大なる航路"モモイロ島カマバッカ王国

イワンコフ「これが…麦わらボーイの手配書ね」
サンジ「ああそうだ」
イワンコフ「これが"海賊狩りのゾロ"」
サンジ「アァ!?むかっ
イワンコフ「これが"泥棒猫"ナミ」
サンジ「アァアァ~~~~~ドキドキ
イワンコフ「これが"狙撃の王様"そげキング」
サンジ「ああ…」
イワンコフ「これがヴァナタ?」
サンジ「違う!!!むかっ

イワンコフ「ホラ見なさい!!じゃ、どこにヴァナタがいっチャブルの!?麦わらボーイの仲間だって証拠がないじゃないっ!!!むかっ

サンジ「だから仲間だっつってんだろ!!!むかっルフィは今どうなってんのか教えろカマキング!!!てめェがルフィと一緒に行動してたことは新聞に載ってたんだ!!!」

イワンコフ「じゃコレ、ヴァナタ?」

崩れ落ちるサンジ「違う!!!むかっ……違うけど違わねェ!!名前はおれだ!!!…ハァハァ…」

イワンコフ「何その身を切るような葛藤…汗
血を吐くサンジ「おれだよ!!!……その変な手配書は間違いなく…おれだ…だから」

イワンコフ「いえ似てない」

サンジ「じゃあ言わせんなよ!!!むかっ血ヘド吐いたわアホ!!!」

イワンコフ「ムダよ。ヴァナタが政府や軍の手先である可能性が0.1%でもある内はヴァターシは麦わらボーイに関するすべての情報を微塵も渡さない!!」

サンジ「…わかったよ。じゃあ船を貸してくれ。ルフィが来るはずの集合場所へおれは行く!!」

イワンコフ「船もあげない」

サンジ「じゃ泳いでく」

イワンコフ「……ン~~~フフ仕方ないね、胸打たれたわ、その熱意に免じて…麦わらボーイのその後の情報を…」

サンジ「え?」

イワンコフ「喋らなーい!!!ヒーーハ~~~!!!!」

「わあああああイワ様~ドキドキ

サンジ「喋らねーのかよ!!一本取られたよ!!黙れてめェら!!!むかっ

オカマ「だいぶ弱ったんじゃない?」

オカマ「今だ着せちゃえ着せちゃえスイーツドレスドキドキ

サンジ「もう二度と着るかスッコンでろ!!!むかっ

おれはレディーが大好きな男の中の男だ!!近寄んじゃねェお前ら!!!!ゼェゼェ…」

「ブーブーブーDASH!

サンジ「オイ…イワとか言ったな。船は海賊らしく奪っていくことにした。おれと一騎打ちしれ!!!」

イワンコフ「いいよ」

一瞬でボコボコのサンジ。

イワンコフ「麦わらボーイの安否ぐらい教えてあゲッチャブルわ、ぐるぐるボーイ…」

サンジ「どういう風の吹き回しだよ…」

イワンコフ「なぜなら…それはもう世間に知れたから…どういうつもりかしら一体…」

イワンコフから新聞をもらうサンジ

「今日の新聞か……え!!!!ルフィ!!?」


イナズマ「イワさん!!"バルティゴ"より連絡が…!!通信所へお願いします」

イワンコフ「そう」

----"偉大なる航路"白土の島バルティゴ

白電伝虫(盗聴妨害の電波をとばす稀少なもの)で話す二人。

イワンコフ「ガープとの血縁もスクープされてたわ。ヴァナタの素性一気に世間に知られちゃっタブルわねドラゴン!革命軍の兵士達に動揺はなァい?」
ドラゴン「…フフ…得体の知れんボスが血の通った"人間"だったと皆安心したようだ…もう構うまい…ルフィは子供じゃない…だがまさかお前と共に行動していたては…」
イワンコフ「どんな運命のイタズラかしらねェ、ン~~フフ。今日の新聞見た!?また驚かせてくれたわ麦わらボーイ!!破天荒は親譲りね…ともあれヴァターシもイナズマも突然の脱獄で色々話したいことも聞きたいこともあっディブル!」
ドラゴン「だろうな…近いウチに世界中に散る"幹部"たちを一度集める必要があり…白ひげの死で世界の風向きも政府の体制も大きく変わる。おまえには"くま"の身に起きたことも話しておきたい」
イワンコフ「ええ、それはぜひ詳しく聞きたいわ。なぜあいつが政府の言いなりになったのか。もうヴァターシの知るくまはいない…あいつはヴァターシを殺そうとした…!!」


ーーーーーシャボンディ諸島、サウザンドサニー号停泊44番GR

人攫い「その船をよこしな!!!革命家ドラゴンの息子・海賊麦わらのルフィの船だろ!!?海軍に渡しちまえば高額で引き取ってくれるハズだァ!!!同業者人攫いのよしみだ、大人しく渡すんなら金は山分けってことでもいいぜトビウオライダーズ!!」
デュバル「え?ハンサム?」
人攫い「どんな聞き違いだ!!船を渡せバカ!!!」
デュバル「渡すわけねェぬらべっちゃァ~~!!!」
デュバルの蹴りが炸裂。
デュバル「いいかお前ら、この男デュバル!!目の前にある恩人達の船をモテモテ…みすみすバカ共に渡すようなモテ…ミスはしねェ!!俺の目の黒い内は若旦那の船にゃあ指一本触れられるもなら女子に触れたい!!あ、間違えた!!指一本触れられると思うな!そうだろお前ら!!」

「イエス!!バラサム!!」

ケイミー「デュバルちゃんカックいい~~!!」
デュバル「ハンサムゆえ女子のラブコール!?おれもお前が好きだーぜ!!」

ケイミー「最初はやっぱし人魚カフェじゃない?おしゃれだし」
ハチ「ニュ~~!!魚人島の名前は魚人空手道場だぞケイミー!!」
ヒトデ「おれ人魚姫に会わせるってホネと約束したんだよ」

手下「デュバル様無視されてますよ」
デュバル「本当だ!!ドンマイ!!」

ケイミー「ね!シャッキーちゃんビブルカードでみんなまた集まれるんでしょ?今日の新聞でルフィちん無事だってわかったし」
シャッキー「そうね、少し時間はかかるけどレイさんも無事モンキーちゃんに会えたみたいだから…それまでこの船を何とか守らなきゃ…」
デュバル「俺たちがいるっつー話だぜ姐さん!!海軍だろうが何だろうが…」
手下「大変ですデュバル様くまが出た!!」
デュバル「熊?熊なんかこの島には…うわああああ七武海のバーソロミューくまだああ!!」

シャッキー「慌てないで、彼は…前にレイさんに会いに来てたコよ…味方?…よね?」

くま、ピピピピて音ならしてる

----"偉大なる航路"サンディ島砂の国アラバスタ王国首都アルバーナ

ペル「追い払いました、町はほぼ無傷で国中の港々の警備を強化していますが…」
チャカ「当分気を抜けませんね」
コブラ「海賊が皆ルフィ君達の様であればと思うが…そうもいかんからな…」
ペルorチャカ「そういえば国王、今朝の新聞はご覧に?」
コブラ「ああ勿論…記事は何やら…ビビが難しそうな顔をして部屋に持って行った…」

ビビ「ん~~おしゃれ?違うわよね、だってルフィさんだもん」
カルー「クエ~~」

ーーーー"偉大なる航路"ある国のある街

新聞を読むクロコダイル「戦争からまだ3週間、やっと命を拾った矢先にコイツら何をやってるんだ…?」
ダズ「何か目論見があるんでしょう、でなきゃイカれてる…」
クロコダイル「そう思うかダズ」
ダズ「麦わらは"傷"を負っている。傷ってのはそう簡単に消えますか…?」
クロコダイル「クク…生意気な野郎だ、おれへの当てつけか?こっちはもう癒えてる…それが証拠に…これからおれは懐かしい"新世界"に入る…ついてくるか?」
ダズ「勿論」

ーーーー"偉大なる航路"とある孤島

泣きじゃくるバギー海賊団「バギー船長ォ~~!!!探しましたよォ~~~!!!」

モージ「あんたが捕らえられてからというもの心配で夜も眠れず船長奪還の為…」
カバジ「東へ西へ!!満身創痍の辛酸ナメティングな日々…気がつきゃアンタ…監獄にいるはずの船長が新聞でヒーローに!!」

「ずっとあんたを信じてついてきたおれ達ァ思いました…見たか世界!!!これがおれ達の船長だ!!!!」

バギー「ぐすっ…お…おめェらそこまでおれを信じて…お前たち!!!会いたかったぜ!!!」

「バギー船長ォ~~~~!!!」

アルビダ「アンタらバギーを見捨てたよね汗
モージ「そんな感じで野郎共!!!おれがバギー海賊団副船長モージだぁ!!!!」
「うおおおモージ兄さ~ん!!!」
カバジ「おれは参謀長カバジ!!!!」
「うおおおカバジ兄さ~ん!!!」
アルビダ「全員どっかで見た顔の高額賞金首ばかりだよ汗

バギー「おいアルビダ、すげェ物見せてやろう」
アルビダ「まさか!!キャプテンジョンのトレジャーマークかい!!?」
バギー「ぎゃははははは!!世界の風向きは西でも東でもねェ…おれに向いてる様だぜ~~~!!!!!」
Mr.3「おいバギー、おまえ宛に政府から"伝書バット"だガネ」
バギー「え!?なぜここが!!?あせる
Mr.3「……とんでもない内容だガネ…」
バギー「読むんじゃねェよ先にっ!!!」

終わり。
第592話"エール"

扉絵 盆栽の手入れをする赤犬とそれを見る黄猿



~グランドラインクライガナ島~

シッケアール王国


「滅びた国にいまだそびえる古城・・・

実は数年前からある男が住みかとしている城だった」




ペローナ号泣しながら「モリア様が戦争で死んだなんてェ~~~~~」

ミホーク「耳障りだ他所で泣き喚くがいい・・・・」

ペローナ「人が悲しみにふけってんのになんて冷酷な男だ!!優しい言葉のひとつもかけて温かいココアでも持って来いっ!!!私は客人だぞ!!!」

ミホーク「招いていない」
ミホーク「おれの留守中にお前達が勝手に住みついていたのだろう」
ミホーク「――それに この記事は信憑性にかける…」
ペローナ「え!? じゃあ モリア様が"戦死"したってのはウソなのか!?」
ミホーク「………」
「生死については知らんが…少なくとも…おれの記憶では モリアは戦場では生きていたという事だ…」
ペローナ「戦死してないのに…じゃあなぜそんな記事が!?」
「モリア様の身に一体 何が起きたんだよ!!」
ミホーク「…………さァな」

大猿達と対峙するゾロ
ゾロ「"鬼斬り"!!!」
大猿「オアア……!!」
ツバを傷口に付ける
ゾロ「ツバで治るか!!どこで覚えた民間療法」
「コイツら…!!どこまでおれをバカにしてやがんだ!!」
「これじゃいつまでたっても海へ出られねェ!!」
大猿「!!?」

ゾロ「"鷹の目"……!!」
ミホーク「…もう城を出て随分経つ…まだこんな所にいたのかロロノア…」
「おれのやった小船はもう使い物にならなそうだな」

ゾロ「うるせェ!!元々 木片を貰ったんだと思えばしがみついて泳いでいける!!」
ミホーク「何をそう急いでいる 傷ついた体で…」
ゾロ「お前にルフィの現状を聞かされたからだよ!!じっとしてられっか!!」
「――そんなデケェ戦争が起きた事すらちっとも知らなかった…!!」
ミホーク「…仲間想いもいいが…こいつらは手強いぞ…」
「「ヒューマンドリル」と言って 人間のマネをして学習する賢い"ヒヒ"だ」
「穏やかな人間のそばにいれば…穏やかに育つというが…何せこの土地では」
「…つい7年前まで生々しい戦争が起きていた おれがこの島を住み処と決めた頃はまだ血と煙の臭いを放ち 死体が足の踏み場なく転がっていた」
「――つまりこいつらはその凶暴な人間達を見て育ち 武器の扱いを学び…森の戦士と化した"ヒヒ"だ」
「人は武器と知恵ゆえに動物に勝る ――しかし動物が武器を取ったらこうも強い 思い上がった若僧にはちょうどいい相手かもな」

ゾロ「おれの事かよ」
ミホーク「他に誰がいる――もう日暮れだ 城へ来い こいつらは城には近づかん……!!」
ゾロ「お前に命令される筋合いはねェ!!!おれは今!!!海へ出る!!!」
ミホーク「……そうか 好きにしろ」

~空島ウェザリア~
ナミ「出してここから!!」
「ハレダス!!ハレダスさんを呼んで!!コレ全部返すから!!」
空島住人「こんの娘っ子~~どうやってとっちめてやろうか!」
「この泥棒ネコめ~~!!」
「逃がしはせんぞ~~!!今度は何をしでかすかわからん!!」
ナミ「何もしないったら!!」
「とにかく出してここから!!」
空島住人「ダメじゃ!!」

ハレダス「おいおい!!…おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい娘さんや」
ナミ「呼びすぎ!!」
ハレダス「またまたずいぶん荒れておる様じゃの!」
「こんな時はコレ!さァお立合い!!堅く結ばれたこの"風の結び目"!!」
ナミ「助けてって言ってんのよ ぶつわよアンタ!!私 急いでんの!!」
空島住人「ハレダス氏~~!!応答願うハレダス氏~~!!」
ハレダス「ホ…ホイ コチラ ホレラス」

空島住人「何と!天候畑の「ウェザーボールに我々の「研究ノート」まで盗んだと!?」
ナミ「私は元泥棒で今 海賊なの 奪って何が悪いのよ!!」
空島住人「最悪だァ~~~!!……そ……それはもう人間としてェ~~~~…何という悪党がこの国にィ~~~~!!」

ナミ「ここから出してよ お願いだから!!急がなきゃいけないの!!盗品は全部返したでしょ!?」
空島住人「近よるな 凶暴じゃこの娘」

ハレダス「急にどうしたと言うのじゃ!気球をも盗んで青海へ降りようとしたそうじゃな アレは素人で扱えん!死んでしまうぞ それに…」
ナミ「――その新聞に載ってるルフィっていうのが私の船の船長…!!」
ハレダス「なぬ」
空島住人「およおよ こやつか!!先達っての戦争で戦場を引っかき回したという…話題の麦わらのルーキー」
ナミ「仲間達が散り散りになってる間にルフィは一人で辛い戦いを続けてた…」
「エースを助ける為に頂上戦争に乗り込んで」

ルフィ回想「いいんだ 気にすんな行ったっておれがどなられるだけさ」

ナミ「目の前でエースを失って…私はそれを知りもしなかった!!!ルフィは必ず集合場所に来る!!!」
「あいつの心が折れちゃう前に…!!早く会いに行って力になりたい!!!」

ハレダス「お~~~っ!!お!!お~~!!おいおいおい娘さんや!!」
「早く出してやるのじゃ 若い娘さんを拉致して泣かすとはとんでもない虐待を!!」
「カギカギ~~~!!ホレ早く出なさい すまない娘さ…」
ハレダスを連れ既に抜け出しているナミ
空島住人「え!?いつの間に!!」
ナミ「ありがと!!じゃあね!!」
空島住人「ハ~~~~!!?何じゃ!?ウソ泣きの上にハレダス氏を人質にとって盗品もキッチリ持っていきよる~~!!」
「追え~~!!ウェザリアの空の化学は門外不出っ!!」

ナミ「どこでもいいっ!!お願い下へ降ろして!!」
ハレダス「無茶な!!」
ナミ「無茶するのっ!!」

ナミ(ルフィ…無事なんでしょ!?ごめんね!!あんたはいつも私達を支えてくれたのに!!こんな時こそ私達の番なのに…!!)

ハレダス「おや娘さん…ウソ泣きが…止まっとらんぞよ」
ナミ「! うっさい!!」
ハレダス「ギャアアアア…」

~冬島バルジモア~


海軍「侵入者だァ~~!!」
『Dr.ベガパンクの研究所に侵入者!!』
『内部では決して発砲するな そこにある物は世界の財産だと思え!!』
海軍「待て―!!」

フランキー「海軍もいたとは…!!」
「く……!!いや…ダメだ撃っちゃいけねェ」

フランキー回想「宝?あの研究所がか?」
爺さん回想「――そう 今や海軍の化学者達のリーダーとして活躍する ベガパンクは我が国の誇り いや…その頭脳は今や人類の財産だ!!そのベガパンクが少年時代を過ごした思い出の場所」
「あの山をご覧なさい 妙な形をしているだろう… あれは!彼が子供の頃 極寒に凍えるこの国の人々を思って作った物 森の動物達を労働力に改造しあそこまで仕上げたが…未完成」

フランキー回想「…ありゃ何だよ一体…」
爺さん回想「島ごと暖める"土暖房システム"」
フランキー回想「……!?」

爺さん回想「――しかし彼の悩みはいつもそうだが…頭の中の完成図に現実がついて来れない――それを実体化する為の技術と資金がない みんなを楽にしてやれないと泣く彼を見て…我々の心は充分に暖まったものだ…」

フランキー回想「スーパー泣けるそれ…!!」
爺さん回想「そうかね…」
「我々はいつでも彼の帰郷を待っている わかってくれたらもう二度とあの"自爆スイッチ付き研究所"には入らんでくれ」

フランキー回想「何だ 今さらっとこの世で一番いらねェスイッチの名を言わなかったか!?」
「そうもいかねェ おれがこの島を出る為の「砕氷船」はあの研究所にしかねェんだろ!?おれにゃあ おれの都合ってモンがある!!ウチの船長がひでェ目に遭ったってニュースを聞いたんでな!!」

爺さん回想「待て!!決して押してはいかんぞ!!「自爆スイッチ」だけはァ!!」
フランキー回想「押すかアホォ!!何で付けたんだそんなモン!!」

フランキー「…しかしスーパー見事だぜ これが若ェ頃に考えた発明か!? 2,300年実現不可能な設計図がゴロゴロ…確かにこんな場所…おれも技術者として指一本触れたくねェ」

『追跡の際 天才の家の何かを破損した場合 刑法にかかると思え!!』
海軍「はっ!!」

村人「研究所に侵入者!?大変だ 設計図一枚でも金に代えられん程の価値があるというのに」

フランキー「お…海賊マーク?」
スイッチを押す…研究所大爆発

【これが――世に言う未来国の大事件 「バルジモアの悪夢」である――】

フランキー回想「一つだけ聞いていいか…?万が一そのスイッチをおれが押しちまったとして……」

海軍「海軍本部!!こちらバルジモア!!大事件発生です!!」

フランキー回想「それ…おれのせいか…?」

~ナマクラ島ハラヘッターニャ~


住人「ありがとうございました!!」
「悪魔王サタン様!!」
「まさかこの手長盗賊共を檻に押し込められる日がやって来るとは!!」
ブルック「ヨホホ」

住人「なぜだかあなたが作曲し奏でた音楽を聴いたら我々 勇気と戦意が込み上げて…生まれて初めて武器を取り戦ってしまった」
「勿論 結果は散々で…敵共を仕留めたのは結局あなたですが…」
「おかげで連れ去れた者達は皆無事に…!!」

ブルック「ヨホホホ 皆さんが自ら戦ったから 私は少し手を貸しただけの事」
「戦わぬ者には神も悪魔も手はさしのべません……こんな時代ですからお節介ながら…私が去った後もあなた達が自力で降りかかる悪に立ち向かえる様にと……」

住人「……!!何と慈悲深いこれから私達は変われる様な気がします!!」
「ありがとうございます!!」
「ありがとうございます サタン様!!」

ブルック(――これで義理は果たせたでしょうか)
(――さて とんでもない記事を見てしまった…ルフィさんご無事ですよね?あなたの今の辛さを想い 私 胸を痛めています…胸…ないんですけど!! ルフィさん!!歌いましょうね一緒に!!今すぐあなたの心救いに行きます!!)

手長盗賊「くそォ…まさか"悪魔"が用心棒だとは…!!」
「腕の間接が一つしかねェ珍しい人間達を母国に連れ帰れば見世物にして大儲けできたのに…!!」

住人「さて 腕の間接が2つもあるこの"手長族"!!見世物にすれば大儲けできるぞ!!」
ブルック「ちょっとちょっと!!待って下さい皆さん!!それじゃ彼らとやってる事が同じじゃありませんか!!」

住人「なにーっ!!こやつらを開放!?そんな事したらまた」
ブルック「大丈夫です 彼らと悪魔の契約を交わしましたので…」
手長盗賊「ひー!!」

ブルック「いいですね もし私との約束を破り また この国で悪行を働く様ならば…あなた達の心臓を食べちゃいますよォ~~~!!!」
手長盗賊「ギャアアアア~~~!!!」

手長盗賊「面目ねェ 開放して貰って…!!すぐ母国へ帰ります!!どうかご勘弁を!!もう二度とこの国には近づきません!!」
ブルック「ヨホホ!!一件落着ですな…」

手長盗賊「それ 今だァ!!」
ブルック「え~~~!!?何で!?どういう事ですかァ!!?」
ブルック簡単に捕まる

手長盗賊「悪魔なんているかバカ」
ブルック「ハイ!!?」
手長盗賊「てめェは強ェが縛っちまえばこっちのモンだ!!」
「こんな珍しい動くホネを持って帰りゃあ おれ達は億万長者だぜェ~~~!!!」

ブルック「ちょっと待って~~ 私 帰らなきゃならない場所が~~~!!!」

住人「サタン様が捕まった皆の者!!次の悪魔召喚準備!!」
「そうだ おれ達は悪魔を呼べるんだ!!パンツで!!」

ブルック(ルフィさん!!辛い時は歌いましょう その時の為の音楽家です 今 行きますから!!)

ブルック「ルフィさん助けてェ~~~!!!」
ボ―ン!!

終わりend