1986年5月3日.

チェルノブイリ原発事故の放射能は、
わずか1週間で日本にもやってきた。

北海道から九州まで、
放射能の雨が大地に降り注ぎ、
日本国中が汚染されてしまった。
チェルノブイリから日本まで8000キロ。
距離に比例しないのかと思えるくらいの
結構な量の放射能が、食物を、水を、空中を
当時の日本を汚染していった。

日本はバブル期に足を踏み入れていた。
一部の識者の危惧をよそに、
何もなかったのように外食三昧。
私の記憶では、国産への関心が高まった
程度で、遠い国のことと実感がないからなのか
汚染がどのような影響をもたらすのか
真剣に知ろうとする大人は多くはなかったように思う。

汚染の報道がなされているにも関わらず、
子供に牛の乳を与え、
汚染されたお茶を飲む。
当時の茶葉の汚染は事故直後で1300ｂｑ
日本のメーカーの粉ミルクにも影響が出ていた

そして、そんなことをよそに、
若者は欧米の輸入食品を好んで食べていた。
記憶に新しいグルメブームの先駆、イタめしブーム。
チェルノブイリ事故で汚染の打撃を受けた.

農業大国「ウクライナ」
イタリアの大手パスタメーカーがこのウクライナ地方の
小麦を原料にしていることが知れるのはもっと後になって
からだけれど、パスタだけに留まらず、汚染地域の作物
は、輸出基準値を下回るよう加工品となって
当時グルメブームだった日本にスンナリ受け入れられ、
食材として大量に消費されていた。

安易に手に入らないプレミアム品であるほど、
価値のある時代。
誰もが輸入品を好み、欧米の食材であり
パッケージに横文字が使われているだけで
高価な輸入食材も飛ぶように売れた。

以上３枚の画像は
「放射能はいらない」で紹介された資料

パスタのセシウム測定値。
ディ・テェコは、37.4Bq。バリラは14.0Bq。
チョコレートの汚染も侮れない。
セシウム汚染は長期間続く。
日本米よりもイタリアのパスタ、
お煎餅よりもカルディなんかで売ってるチョコ
の方が汚染されていてもおかしくない。
外国産というだけで飛びついてはだめだ。

核実験もしかり。
汚染はずっと前から始まっていた。
放射能に傷つけられたＤＮＡは親から子、子孫へと
続いていく。
私の母が頑張らなかった分と、私が頑張らなかった分は
娘へと受け継がれてしまうのだ。

チェルノブイリの事故の後に放送」された
『放射能はいらない』という番組。
http://www.youtube.com/watch?v=-CeLnWq8rjs&feature=related

結構有名のようなので、知ってる人も多いかも。
ちょっと長いけど、わかりやすくて勉強になるので
よかったら観て。

この部分が印象的。
　　　　　　　
「食品汚染を避けていればいいという問題ではない。
なぜこれが引き起こされたかということが大切で
原発というのは国境がないとよく言われますが
それはソ連から私たちが被害を受けたという、
そういう事実ではなくて、私たちもすぐそばに浜岡原発、
あるいは日本国中すぐそばなので、
そういうものを抱えているということは、
明日現地になるかもしれないということで大変不安ですし、
やはりこの便利な生活と引き換えに、私たちは何を失って
いるんだろうということを強く感じました。」

その通りになっちゃった。

知っていました？
こんなことも言ってます。

「国産の粉ミルクにはオランダなどから輸入された
　乳糖が使用されており、どこのメーカーのものでも
　２、３ベクレルは汚染されている。」
「乳児は大人の100倍くらい感受性が違うから、
　赤ちゃんが２～３ベクレルのミルクを飲んでるのは
　大人が200～300ベクレルの食べ物食べてるのと同じ」

それは、
かなり、「危険」と呼べる域じゃあないのか。

私が気になったのは、
チェルノブイリ原発事故は、
セシウムよりもはるかに危険と言われている
ストロンチウム90を大量に放出した。
ということ。
ストロンチウムは測れない。
だからどのくらい食品が汚染されているのか
わからない。
セシウムが検出されないからといって安全とは
限らないのだ。

「炉の中での生成量から見たらね、ヨウ素131の直後の量として
　だいたいヨウ素131を100とすると、セシウム137がだいたい７、
　ストロンチウム90は６あるのよ、原子炉の中には。うん。
　放出される瞬間は、100に対して７の割でだいたい出た。」

　　だって

　　でも、

「ストロンチウム90の方が、いろんなものと化合しやすいちゅうか
　結合しやすいから、カルシウムと同じ。　重いものだから、
　近辺には落ちたけれど遠いとこはあんまり行かなかった。
　だから日本でいえば圧倒的にセシウムに比べてストロンチウムの
　飛んでくる量は少なかった。」

　　はず。

「だから事故現場に近いほどセシウムに匹敵する量がある。
　日本に来てる食品の中でも、事故が起きた近辺に近いほど
　セシウムに近いストロンチウムがある。
　同じヨーロッパ産でも遠いやつほどセシウムに比べて
　ストロンチウムはうんと少ないという、そういう関係になってる。」

地図を見なきゃ。（マウスで動かしてね）
これ見ると、いろんなこと想像しちゃう
日本が汚染されたなら中国なんかはもっと？(＾＾；

イタリアも、スペインも、フランスもこんなに近い。
グルメブームで日本に上陸した食材のほとんどが
汚染されたであろう地域のもので、その中には
ストロンチウムが含まれている可能性がある。
これをどう捉えようか。

私が被爆しているなら、
私から生まれた娘はすでに被爆しています。
そして、さらに今、
福１事故によって内部被爆の危険に晒されています。
なんとしても食い止めねば。

１ｂｑだって少ない方がよいのです。
１ｂｑだって許してはいけないんです。

自然の放射能と人工の放射能とでは
まるで危険性が違う。
それを知りながら比較して安全と言う
そんな日本の言う事を信用してはいけませんね。

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こうなったら、パスタも作っちゃう？
小麦粉さえ安全なもの買えたら
手作りのモチモチでいいよね。
ああああ、また欲しくなった。
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パスタマシーン持ってる方、
感想を聞かせてください。
欲しいわあ～（う、また病気が

）

チェルノパスタに学ぶ～汚染は始まっていた～