湯町窯を訪ねた後は、宿にチェックインしました。界(出雲)はホスピタリティに溢れたお宿です。

 

ウェルカムスイーツは勾玉の和菓子。そうです、この土地はいにしえの勾玉の名産地なのです。

 

明るいうちに、まず軽く湯あみをしました。はじめての玉造温泉、和歌山あたりのトロトロとしたお湯に慣れているので、マイルドでさらりとした湯触りは新鮮でした。

 

そして、お楽しみの夕食へ。翌日が誕生日でしたので、少し早い祝いの膳です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お宿からオロチの祝い酒をプレゼントして頂きました。ありがとうございます。

 

 

食後は、出雲神楽(スサノオ対ヤマタノオロチの決闘)も楽しみましたよ。この御神楽は、稽古を積んだ宿のスタッフの皆さんが演じて下さっています。

 

 

御神楽の後、ふたたび温泉へ。到着してすぐの時も、この時も、ほぼ満室だというのにお風呂は貸きり状態でした。露天風呂、立ち昇る湯気はまるで雲海のようで、しみじみと旅に感謝し、二度とない今日の感動を味わいました。

 

そして、この朝に心に湧いて来た言葉は「勾玉とは胎児」だったと、ふと思い出しました。すると、温泉はまるで羊水のように思え、わたしはまるで一糸まとわずユラユラ寛いでいる胎児のようだと感じました。

 

誕生日イブ、生まれ変わったような新鮮な心地で、人生をさらに明るく歩くことを決めたトランス(変性意識状態)の湯でした。

 

 

翌朝、窓辺に佇み、明るい光の中を遊ぶ野鳥たちを眺めて暫しすごしました。お腹の白い、背と頭の黒い、燕尾服を着たような大きな鳥のつがい。三羽連れだって、柔らかくしなる竹と竹の間を戯れるうぐいす。世界は美しく、すべてが優しいスローモーションの中に流れ、心癒されたひとときでした。

 

宿をチェックアウトすると、出雲大社へと向かいました。

 

ー出雲旅行記:つづくー

 

読んでいただいて、ありがとうございます桜

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