⭐この記事から見て下さった方は
    分かりにくい部分が多くあると思われます。
    もし、よろしければ、古い順の記事から
     読んで頂けると嬉しいです。
⭐いつもたくさんのコメントやメッセージ、
    ありがとうございます!
    何度も読み返しては勇気を頂いています。
    いつか、息子が大きくなった時
『こんなにもたくさんの方が応援してくれているんだよ』
    と伝えられる日が待ち遠しいです。
    本当に、ありがとうございます。
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初めて抱き締める我が子
強く抱き締められず
そっと抱き寄せる我が子


しかし
その温もりはなかなか感じない



陽と私の間に
まだまだ隔てるものが多い

何枚ものエプロンに手袋
分厚いバスタオル


ごわごわして

やわらかくない



それでも
陽の温もりを感じるため
じっと待った

自分の胸と腕に
全神経を集中させる


呼吸をする動きを感じても
それが陽のものか
私のものか

それすらもわからないでいると


傍で見守ってくれていた
看護師さんが
陽を覗き込み


『やっぱりママは分かるんやね~。』
『こんな陽ちゃんの穏やかな顔、
    見たことないよ。落ち着くんやねぇ。』


と声を掛けてくれた


そうかな?
いつもと変わらない?
分からないよ
涙が滲んでしっかり見れない


分厚い皮膚からは
独特なにおいがする

塗り薬の臭いだと思いたかったけれど

これは陽のにおい

それも
抱き寄せることによって
いつもより感じた



前よりも見せてくれることが増えた
可愛い黒目

その可愛い目で
私を見てほしい


母ちゃんを、見て。

今抱っこしてるのは、
陽の母ちゃんだよ。

遅くなってごめんね。
待っていてくれて、
ありがとう。



頭を撫でてあげたいけれど
まだ頭を触ることはできない

かわりに
そっと唇に触れた


そして
5分も経たないうちに
初めての抱っこは終わる


喜びと緊張で
手袋の中が手汗でしめっていた



この日からタイミングが合えば
抱っこできるようになった

限られた時間の
唯一のスキンシップ

ただひたすらに
我が子を抱き寄せた




そして
陽が産まれて2ヶ月と少し

色々な検査結果を聞くため
夫と病院に向かうこととなった



つづく


⭐現在に追い付くまでは、過去の話となる為、
    ブログとは少し違う感じとなります。
    少しずつ、母として強く成長していく姿を
    優しく見守って頂けると幸いです。