⭐この記事から見て下さった方は
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夫が帰るまでには
泣いたと物語るこの顔を何とかしなければ


そう思い
また顔を洗い
まぶたに氷をあてる


夫は私とは違い
早くから全てを受けとめ
目を反らさず前を向いて進んでいる
現実を見ている

ように見せるかのように

強がって無理をしている


それも含めて
すごく強い人だ。


これ以上
夫ばかりに頑張らせてはいけない


私も強くならなければ。



帰宅後は
今日の陽の様子や夫の仕事の話など
他愛ない会話をしていた

布団に入り
横で眠る夫を確認してから
泣いた



陽がいるはずのベッドスペースが

むなしい。



・・・
ダメだ!
泣いてばかりいたら陽が悲しむ

陽の母親は私だけなんだから!!


とわかってる。
そう思って頬をペチッと叩いても

悔しくて涙が溢れる


何に対して悔しい?


ちゃんと産んであげられなかった事が悔しい?
我が子に辛い思いをさせてしまうことが悔しい?

もちろんそれはそう。


でもこの時の私はまだ
陽より自分の事が大事だったのかもしれない



陽が産まれたら、

アレしてコレして
ドコドコに行って
あんなことしたいな~
こんなことしたいな~

初めての保育園は泣いて私から離れなかったら
どうしよう
でもそれはそれで
なんだか嬉しいね
お友達たくさんできるかな
発表会はちゃんと歌ったり踊ったりできるのかな
運動会、転けずにかけっこゴールできるかな
保育士さんに陽の様子を聞くのも楽しみ
きっと誰もが手を焼く
やんちゃボーイになるんだろうなぁ


なんて
勝手に想像して
産まれる前から理想を陽に押し付けて
それが
産まれてきた陽の姿をみたら
叶わないかもしれないと思い
それが、悔しい?




胸を張って
違うとは言い切れない

なんて自分勝手な母親だろう


自分の思い通りにならなかったから
こんなに泣いて

まるで駄々をこねてる子どもと一緒




そして
そんな考えをしている自分がいることに気付き
自分が怖くなる
自分を許せなくなる



もうこんな考え方はやめよう。




そう誓い
この日はまた
泣き疲れて眠った



つづく

⭐この文章を読んで、不快なおもいをした方もいると思います。申し訳ありません。
でも、今は決してこのような事は思っていません。だからといって、母親としてこんな考え方は許されることではないと分かっています。
でも、この時の私は、そう思ってしまっていたのです。本当に情けない母親です。ごめんなさい。

少しずつ、母として強く成長していく姿を
優しく見守って頂けると幸いです。