⭐この記事から見て下さった方は
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案内され、言われるままに準備をして
NICUの入り口が開く
 
部屋の暑さと
緊張で
 
手に汗がかなり滲んでいる
 
 
奥へ
奥へと歩いていくと
一番奥に
 
カーテンやパーテーションで仕切られ
外から見えないよう
 
隔離されたスペースが目に入る
 
 
まだ少し遠い所にいたけれど、
 
あぁ
そこにいる
はっきりと分かった
 
 
そして
我が子との再会
 
 
 
『・・・』
 
 
人って
辛すぎると
思考回路は完全に止まってしまうものなのか
涙すら出ないのか
 
 
たくさんの管につながれ
服も着れず
オムツもはけず
 
全身をみて
普通なところが1つもない
1つでも   と   探してみても
見つけられない
 
普通って何?
それすら分からないけれど
 
この時の私は
 
ただただ
凄まじい姿の息子を
 
表情も変えず
無言で見ていた
言葉なんて出てこない
涙なんて出てこない
 
きっと端から見たら
 
 
誕生した我が子を愛おしそうに見つめる母
 
 
とは全く映らないだろう
 
 
 
 
手術の二時間前の検診でも
問題なし!
と太鼓判を押してもらっていたのに
 
私が何をした?
そんなに悪いことをした?
神様はどうしてこんなことを?
 
 
ひたすら自分を責めていた
 
 
そんな異様な私の姿を察してか
先生から話を聞く予定はなくなり
すぐに病室に戻るよう促された
 
 
病室に戻ると
私の母がいた
 
そこでやっと
私は泣いた
 
まだ術後で肺が痛く
苦しい
でもさっきまでとは違い
涙が止まらない
 
泣いて
泣いて
ひたすら泣いて
 
神様を
仏様を
ご先祖様を
 
そして自分自身を
 
恨んだ。
 
 
隣を見ると
夫も静かに涙を流していた
 
夫は、術後
私が眠っている間に
先生からある程度の話を聞いていたらしい
 
 
私は先生からでなく
先に夫から
息子の状況を聞く事となった
 
 
 
つづく
 
 
⭐現在に追い付くまでは、過去の話となる為、
    ブログとは少し違う感じとなります。
    少しずつ、母として強く成長していく姿を
    優しく見守って頂けると幸いです。