みなさん、こんにちは。
コウイチ先生の本日のレッスンです。
テーマは「腹式呼吸」です。


ボイストレーニングには大きく分けて
2つの柱があります。
ひとつは「呼吸法」そしてもうひとつは「発声法」
発声は「声帯」を中心とした喉のコントロール
呼吸は「横隔膜」を中心とした
おなかのコントロールになります。

ボイトレをやっていない人でも、
腹式呼吸が大切だということを
知っている人が多いです。
入口としては決して難しい呼吸ではありませんが、
本当に腹式呼吸を生かして、
表現したり歌ったりすることは、
そんなに簡単な事ではありません。


自分のレッスンでは、
まず息を吸うということを忘れさせます。
「息を吐いた分吸う」
ここからまず体感してもらいます。
何かをやろうとする時に
ほとんどの人が息を吸いすぎます。
吸いすぎるために、かえって体に力が入り、
効果的に息を吐けていません。
「呼吸」という字を良く見ると、
ちゃんと、吐いてから吸うという順番で
表されています。
この漢字を考えた人?もちゃんとわかっていたんだと、
先人のすごさに気づかされます。


では、吐いてから吸うためには、
どうしたらいいか、
簡単に説明します。

まず楽な姿勢で立ちます。
そして息を吸わないで、
いきなり息を強く吐き出します。
※この時におへそから3cmくらい下のおなかを
へこましても結構です。
そして吐くのが続かなくなったら、
吐くのを止めます。
もちろん息を吸って良いのですが、
この「吐くのを止める」という感覚が
とても大切です。


ロングトーンといって、
長く息を出すメニューがあります。
自分の生徒の中には、
体の小さな子供ですが、
大人より長く声を伸ばせます。
体の大きさだけが呼吸に影響を与えるとしたら、
ここに矛盾が生まれます。
効果的な体の使い方、そして呼吸、
そして感覚が備われば、
ビックリするような声を出せるようになるのです。