今日で3週間
もう、7月が終わる…
日常が日常でなくなってしまい、
気がつけば1日が終わってしまう繰り返しの日々。
自分の記憶のなかでは、今まで経験したことがない濃厚な日々のはずだけど、日にちも分からなくなり、ただ、ひたすら日が過ぎる。
記憶として残るのは、目の前にある惨状。
忘れてはいけない
忘れたくない
でも、二度と経験したくない
この3週間、坂町から外へ出ることはほとんどなく過ごしているが、
たまに、外出した時、普通に生活出来ている風景を見ると、
坂町にいる自分が、あの時のまま止まってしまって、取り残されているような気がする。
喉元過ぎれば…
確かにもう3週間が経つから、
少しずつ忘れられてしまうのかもしれない。
こうして風化していくのか…
そう思うと、寂しささだったり、
忘れられてしまうという不安
色んな思いが混じる。
そんなネガティブな感情が優位に立ちそうな時、私を奮い立たせたくれるのは、
やはり、周りの方からの応援。
先日も、すどうゆうこさん、三宅マキコさん、ぶんどうあきこさんが、ボランティアに来て下さりました。
午前中は、上流の上条地区へ。
道路が崩れ落ち、橋が流され、徒歩でしかその場所へは行けません。
土嚢を作っても、運び出すところはなく、
家の周囲に積み重なって行くばかり。
道路がないため、重機は上がって来れず。
もちろん車も…
だから、買い物などもかなり不便。
私の同級生が住民協でその地域のお世話をしていたので、ボランティアの休憩所でもある地域の集会所へ案内してもらいました。
そちらへ、皆さんから送って頂いた物資をお届けしました。
冷却グッズ、野菜ジュースなど、とっても喜んで頂けました。
午後からは、実家の近所の一人暮らしのおじいちゃんの家へ
そこは、前回のブログで、息子達が側溝の土砂を上げてくれたとこ。自宅にもかなりの土砂が流れ込んでいましたが、なかなかボランティアの方の手がまわらず、2週間過ぎて、やっと取りかかれていました。
多くのボランティアの方達の手で、家の中の荷物が運び出され、やっと床や畳が見えて来たとこ。おじいちゃんは、90歳近くになる方。それでも何か出来たらと、階段に腰掛け、土嚢袋を1枚ずつ広げ準備されながら、様子を見られている。
こんなことになって、わしゃぁ、生きる気力がないわぁ…この年になって、こがいなことになるとは、思うとらんかった…
ほいじゃが、ボランティアの人らが、ええよぅにしてくれる。
ホンマにありがたいのぉ~
災害直後に、自宅のそばで、私に
助けてくださいやぁ…
と言ったおじいちゃん。
目の前の自宅の状況は大変だけど、
ボランティアの方とお話されたりしながら、
少し笑顔も見られる。
私もその笑顔を見てホッとした。
どこの現場でも、ボランティアの方達は、
本当に黙々と仕事をされている。
その現場で初めて会った方達同士でも、
声を掛けあって、協力しながら、自分のできることをされている。
その姿を見て、私も背中を押される。
力を貸してもらって、くじけそうになる心も動かしてもらえる。
ボランティアの方が、本当に支えになっています。
本当にありがとうございます。
作業終了後、次は、小屋浦の避難所へ。
物資を届けに行きました。
避難所は、決して広くはない。
むしろ、物もたくさんあり、狭い。
衣類は、断水だったり、電化製品が使えなくなり、使い捨ても多いと聞き、古着だったり、新しいものも。
ダンボールを開けていると、すぐに数名の方が来られ、
これは合うかしら?
靴下はない?
長袖はない?
と…。
作業されている方は、半袖で汚れて使い捨てになるものを希望されていたけど、ここではまたニーズが違い、一日中、クーラーの中で過ごすため、長袖や、靴下が必要だったり。
家が全部ながされたけん、
何にもないんよ…
病院に行くのも、ちゃんとした服がなくて。
仮設住宅に入るにしても、持って行く服もないんよ。
おじいさんがきれるような男物はない?
そんな話を聞きながら、その場所がいつの間にか、洋服屋さんに。そして、私達はショップ店員さんに。
ええのがあったわぁ~
ってその場で着てみて、嬉しそうな笑顔をみると、全国から届けて下さった方にもこの様子を伝えたいなと思いながら、ほんのひととき、ほっこりする時間が過ごせました。
心を込めて送って下さる皆さんの気持ちを、
その気持ちのまま、直接手渡す事が出来て、
私もひと安心。
年齢、性別、避難状況、避難生活…
それぞれ、ニーズは違う。
全てに応じることはできないけど、
必要なものが必要な人に届くように、伝えることも、私の役目でもあると思う。
ボランティアに行けないけど、
何か少しでもお役にたてるならと、
本当にたくさんの物資を送って頂いています。
本当にありがとうございますm(_ _)m
責任を持って、お届けしております。
すどうゆうこさんのサロンに届けて頂くようにしているので、サロンは、荷物でいっぱい! そして、私の元へ運んで頂いて…
忙しい時間の中、そんな手間も惜しまず、
動いて下さることに本当に感謝です。
私は、そんな周りの方々の気持ちや行動に、背中を押してもらいながら頑張る事が出来ています。
被災地では、被災者の方たちが、
体力的にも、精神的にもまだまだ、サポートを待っておられると思います。
その状況であることを、
過ぎたことだと忘れないで欲しい。
復興に向けては、
まだ、今、始まったばかりだから。