BL成分で生きているw

BL成分で生きているw

ボーイズラブなマンガや小説などの感想を、個人的ミーハー視点で書き散らしてますごめんなさい。多少のネタバレあり。

ボーイズラブや腐女子が苦手な方、嫌悪感のある方は、ご遠慮くださいませ。

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マンガの新刊かなー?と思って買ったら、小説でした(てへ☆)

ぼくのうさぎちゃん/阿賀 直己
¥1,080
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初読みの作家さんでしたが、お気楽に読むには良いお話しでしたよ。
内容は、バイト仲間から押しつけられるように譲り受けたうさぎが人間化して懐きまくって…というファンタジー。
キモは、うさぎちゃんに懐かれちゃってウズウズなのに、それがうさぎちゃんの死期を早めてしまうらしいということ。
BLコメディなんだから結局回避されるだろうとわかってても(SFの名作「アルジャーノンに花束を」の終焉への日々を連想させられてしまって)、夢のように幸せな二人の毎日が宝石のように大切に思え、触れあいたいけど触れあえない二人の気持ちが切なかったです。
(回避設定は、双六好きの鬼が作った美女をもらった紀長谷雄の話を連想してしまいましたっ。)
売り切れが多いのか、なかなか置いてる書店がなかった(発売から日数が経っていたせいか、新宿の紀伊国屋にもなかった)んですが、無事ゲットできました。
Dear, MY GOD (onBLUEコミックス)/朝田 ねむい
¥702
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カルト宗教なしでは生きていけないリブと、彼を救いたい想いからリブを受け入れていく神父ロースの物語。
リブはカルトの神様に献上するための強盗が善行だと信じて疑っていない、典型的なカルト信者。
神父のロースは偶然出会ったリブを見過ごせず、リブを追ってカルト教団に監禁されてしまいます。
リブはロースを救うためと信じてロースを犯し、ロースはそんなリブをカルトから救おうとして…色々あった末、リブはロースを自分の神様にしたいとロースに告るんです。
ロースは動揺してリブを拒絶します。
とどのつまりロースは自身の神の教えとリブのどちらを選ぶのか?という展開は、お約束の結末に至るんですが、だから描き下しの「それから」は、二人のその後がわかってうれしくはあるけど、異常な環境で愛を知らずに育ったらしいリブを、何度も不安にさせないで欲しいなーとも思ってしまいました。
あと、できればロースがリブを選ぶことの葛藤と背徳感をさらに盛ってあったら、さらに萌えたような気がします。
同時収録は、言葉を話す謎の花を拾った主人公の、花と生活した日々の顛末を描いた話。
ひとは心の垣根を取っ払って素直になることで、わかりあえるんですね。きっと。
願いを叶える神様が、如何にも神様っぽい気まぐれっぷりでステキです。
表題作は非日常な世界だけど、こちらは日常が舞台のファンタジーで、この作者さんはまだまだいろんな引き出しを持っているんじゃないかと感じました。
次作も楽しみです。
BLというには微妙ではあったものの独特な世界を感じさせてくれた「兄の忠告」の著者の新刊です。
Loved Circus (Canna Comics)/朝田 ねむい
¥745
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キャバ嬢に入れ込んで借金自殺をしようとしていた元プログラマーが、ゲイ専門風俗店<サーカス>に拾われて、借金返済のために客を取る日々の顛末を描いた物語。
他の従業員は、古参の色男シロ、ワイルドなダメ男ジョー、面倒見の良いリン。
皆、何か欠けているものを探し続けているような面々です。
主人公は今まで知らなかった世界に慌てたり戸惑ったりしながらも、底の見えない性格のシロに惹かれていくのですが、どこまでも純朴な主人公と今の生活を手放せないシロではすんなりとわかりあえる筈もなく…といった展開になります。
結末は読んでいただきたいということで、この作品、脇も含めキャラクターたちがいいなーと思いました。
上記の面々はもちろん、団長や奥さん、やまぐちみのるくん(9さい)もいい味だしてました(笑)
特にやまぐちさんは、「ひざまずいて足をお舐め」という小説(BLとは関係ない本です。山田詠美 著)の中のSMクラブの知的なお客さんを彷彿させる、プレイ時との落差がダンディなキャラでした~。
BLというカテゴリとは微妙な作風なので、いずれは青年誌に移行するような気もする作家さんですが、他にも新刊が発売されたようなので探そうと思います(近所の本屋にゃ入荷されていないのよ。涙)
シリーズ完結のようなので書いてみます。

ねくたいや (ディアプラス・コミックス)/歩田川 和果
¥648
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ネクタイって女性がしない訳ではないけれど、やっぱりユーザーの多くは男性だから、ネクタイ専門店というと男性の牙城のようなイメージが浮かんでしまいました。
実際はプレゼントとして買い求めにくる女性も多いでしょうけれど。
そんな訳で、男たちの店で繰り広げられる求愛の物語です。
百貨店の紳士服売り場勤務の永瀬は、ゲイのパーティで同僚の有働とばったり出会い、ネクタイの知識が豊富でクールな有働を口説くようになるのだが、有働は退職してしまいネクタイ専門店を開いて…といった内容の、ツンな受けを一途に好きな攻めが本当の意味で受けを口説き落とすまでが描かれています。
簡単なことを難しくしているような印象ではありますが(リアルなら男同士の恋愛がいろいろ難しいのはわかりますけど、マンガだからかサラッと表面的にしか描かれていないんで、そんな印象でした。)、二人の紆余曲折が微笑ましかったです。
すっごくきゅーんとくるとか、すっごいワクワクするタイプの作品ではないのですけれど、この作者さんの作品は地味に大好きですね。

しあわせのはなし (ディアプラス・コミックス)/歩田川 和果
¥648
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「ねくたいや」では有働たちにチョッカイ出してお邪魔虫だった環が、二十四年間想い続けている有働兄へ四度目の求愛をする物語。
こちらも、簡単なことを難しくしているような印象で(リアルなら男同士の…以下省略)もどかしいくらいなんですが、環の土下座っぷりが笑えるので仕方ないですねー。
格好つけて腹を括れていなかったとのことですが、完全に拒絶されたら…という怖さから逃げ道を作っていただけのようにも思えました。
でも『おまえは好きでいてくれると、どこかで気付いていたから』というなら、やっぱり格好つけてただけだったんでしょうか。
長い回り道でしたが、今がよければ全て良し!だと思えましたよ。
有働兄がクールなメガネ男子で、眼福でした(笑)
あけおめです。
ことよろです。
なんかアメーバさんの指定のタイトルでブログを書くといいことがあるみたいなんで、取りあえず書いてみます。
昨年中は仕事が忙しくて、買い物して帰宅したら11時くらいなのがデフォルトになってしまうと、休日は家を出るのも面倒で、ダラダラ本を読んだりしてました。
おかげで大掃除(らしきもの)は30日からやりました。
実はまだ自室の掃除は終わっていませんがw
年賀状は元旦に書いてます(別にコミケに行ってるひととかじゃないのに!!)
今年は(できるだけ)美しい生活をしたいというのが抱負です。

『美しい』といえば、ここからが本代…いや、本題(”ほんだい”と入れると”本代”と変換する、実に自分のパソコンらしい)。
昨年ハマったBL小説作家さま其の弐が凪良ゆう先生なんですが、多作なのにお気に入りが多くてうれしい限りでした。
初読みは「ここで待ってる」です。

ここで待ってる (キャラ文庫)/凪良 ゆう
¥680
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以外と人気がないのか、昨年のBL小説ベストでは上位に上がってきていないようで…ビッチ受けだからなんでしょうかね?
確かに被害に遭ってる人たちには災難としか言いようがないし、本人に罪悪感の欠片もないのはいかがなものかとは思うけれど、どうしようもないものを抱えてて、でも投げ出す訳にはいかない辛さ…というのもわかるんだよなぁ。
深夜のコンビニで鬼のようにスィーツを買い漁ってる女子と同じだというのが、妙にリアルに感じられました(笑)
自分自身が色々と残念なひとなんで、完璧なキャラクターや平均的なキャラクターよりも、いっぱいいっぱいで生きてるキャラクターの方に共感してしまうんですよねー。
それに受けが男前なのも良かったですし(受け受けしい受けはあまり興味が湧かないので)。

そんな訳で、この著者の他の作品も読んでみようと思い立ち、一気に読みあさりました。
「美しい彼」
「おやすみなさい、また明日」
「ニアリーイコール」
「お菓子の家」
「積み木の恋」
「雨降りvega」
「愛しのいばら姫」
「365+1』
「初恋の嵐」
「ショートケーキの苺にはさわらないで」
ハズレは一冊もありませんでしたが、好みでいうと「美しい彼」と「愛しのいばら姫」と「ここで待ってる」が自分的ベスト3。
やっと『美しい』とつながりましたね~(長い前フリ!)。
並べてみると、すべて受けが何らかの問題を抱えてて、周りを巻き込んで被害を与えてるパターンです。
もしかしたら、自分の好みのパターンなのかもしれません…。
(気が向いたら上記本の感想を書くと思います~。)