ユノside

心臓は記憶する…かっ。

昔こんな話を聞いたことがある。

あるところにみんなから愛される心優しい男がいた

その男は心臓を患い愛する人たちと生きていくために心臓移植をした。

手術は成功。彼は、健康になってみんなの元へ帰ってきた。

そんな時、平和な町で事件は起きた…犯人は優しい彼

彼が貰った心臓のドナーは連続殺人犯だった
取り替えた心臓が心優しき彼の人格を変えたというものだった

昔、そんな話を読んだ…いゃ、これ映画だったかな?

忘れたや…

だってこれ二度と見なかったから。
怖くて…これただの寓話だ!頭ではそう思うのに俺には恐ろしかった。



病室の窓から外を見ていると『ユノー!!』って、俺に手を振ってジェジュンがやってきた。深い闇から俺を救ってくれるみたいに。

ジェジュンをみる俺の鼓動は、トクンとなる俺の鼓動は一体移植したらどこに行くんだろう…。

俺は先生のとこにいった。

『実際にあるよ。そういうことは。心臓移植後に趣味嗜好が変わったり生活が一変した報告はある。移植される際にその臓器に含まれるDNAが同時に移植されることになる。それによって人格が転移する…ってこともね。』

『…』俺は、怖くなってガタガタ震えていたことに気がつかなかった。

『でも、そんな科学的に証明されていない説明がつかない現象はジョークやオカルトとしか先生は思わないよ。』

ほっ…

『医師…摘出された後の俺の心臓はどうなるんですか?』

!!!!!!

俺の心は?

『…大抵の場合、破棄される…』

!!!!!

胸が苦しくなってくる。
息も苦しいけど…
『あの…、破棄される…ってことは…ゴミになる…ってこと…ですか?』

××××××××××

『ユノー、診察どうだった?』

大抵の場合、廃棄処分になる…

『ユーノ?あれ?お茶…冷めちゃったね。新しいのと入れかえようか?』

『…うん。入れかえて』

『じゃあ、これ捨ててくるね。』

_| ̄|○…

『うん、捨ててきて…』

俺の、心臓もこんな感じなんだろうか…

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