正月の華やぎを表す“初釜”の主菓子
懐石の料理が終わると、亭主から主菓子がすすめられます
表千家の定番は『常盤饅頭』
黒漆塗の食籠で出され、黒文字(くろもじ)でつき挿し懐紙に取ります
■主菓子
□菓銘:『常盤饅頭』
※白い薯蕷饅頭の中には、松の翠を表現したうぐいす色のこしあんがきっしり!
□ご製:御菓子所『平安堂梅坪』さん
主菓子をいただいたところで《初座》が終わり、
中立ち。。いったん茶室を退席します
喚鐘の音により“初釜”の最終章《後座》を迎えると、
いよいよ亭主のお点前が始まります
中立ちの間に掃き改め清められた床には、
結び柳と椿の花
その凛とした姿と相まって、
空気はピンッと張りつめます
そして、年に一度しか拝見できない先生のお点前!
■御濃茶
□茶銘:『千歳の昔(ちとせのむかし)』
□お詰:『岸松園』さん
続いて、お薄は先輩社中のお点前
■干菓子
□そぎ種煎餅:『非時香果(ときじくのかぐのこのみ)』
※「時を選ばず香る果実」という意。。柚子あんをはさんだ爽やかな風味♪
□落雁:『巳』
※干支菓子
□ご製:御菓子処『多津瀬』さん
■御薄茶
□茶銘:『松声の白(しょうせいのしろ)』
□お詰:『岸松園』さん
この御薄茶をもって“初釜”は終わります
はぁ~‥、
毎度緊張しますが、至福の時を過ごしました
お茶の稽古にも精進します
+.+Fin+.+
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