小林麻央さんの訃報に一瞬、息が止まりました。
乳がんであることを公表され、ブログを通じて、彼女の
生きる姿勢に励まされ、勇気づけられた方も多いでしょう。
身内をがんで亡くされた方は当時の思いが
よみがえり、苦しくなった方もいらっしゃるでしょう。
私も時々、ブログを拝見しておりました。
2年8カ月の闘病生活の間には計り知れない
不安や葛藤があったことでしょう。
辛い状況下にありながら、妻、母、娘、妹、そして、
ひとりの女性として、それぞれの立場で、感じたこと、
伝えたいことを亡くなる直前まで発信された麻央さん。
思いやりと愛情に溢れた優しさの中に芯の強さを
秘めた、聡明で、美しい方でした。
周りを明るく照らす、お日様のような方だったので、
奇跡を起こし、希望をもたらす存在になってくださる
ことを願っておりましたが、本当に残念です。
妻、そして、母としての役割を全うできず、両親よりも
先に逝かなければならなかった麻央さんの無念。
最愛の人を亡くし、ただただ、そばに寄り添って
いたかったでしょうに、悲しみをこらえて、
舞台や会見にのぞんだ海老蔵さん。
愛する娘が自分と同じ病に冒されるだけでもどれほど
悲しいかしれないのに、弱っていく娘をそばで支え、
励ましながらも陰でどれほどの涙を流したかしれない
麻央さんのお母様、そして、お父様。
身心ともに支え合ったお姉さんの麻耶さん。
ご家族の胸中を察すると胸が苦しくなります。
若い方が亡くなられると、誰もがその若さで
可哀相にと思いますが、
生前、麻央さんはこのように語っています。
「人の死は、病気であるかにかかわらず、いつ訪れるか分かりません。
例えば、私が今、死んだら、人はどう思うでしょうか。
まだ34歳の若さで可哀相に。
小さな子供を残して、可哀相に。でしょうか??
私は、そんなふうには思われたくありません。
なぜなら、病気になったことが私の人生を
代表する出来事ではないからです。
私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、
愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、
家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。
だから、与えられた時間を病気の色だけに
支配されることは、やめました。
なりたい自分になる。
人生をより色どり豊かなものにするために。
だって、人生は、一度きりだから。」 と。
多くの人に影響を与えた麻央さん。
幼いふたりのお子さんも成長する過程で、
お母さんがどれほど素敵な人だったのか、
折にふれ、知ることとなるでしょう。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ところで、私たち夫婦は毎晩、眠りにつく前に、
手をつなぎながら、20分ほど語り合うのですが、
私にとってはそれが何よりも安らぎの時間です。
先日、主人の手を握りながら、ふと思いました。
自分がどんな風に人生の幕を閉じるかは知る由も
ありませんが、この先もずっとずっと共に年齢を重ね、
旅立つ時にはダーリンに手を握っていてもらいたい。
それが人生最期の願いです。
逆の立場ならば、私がダーリンの手を握ってあげたい。
人生最期の瞬間に、心から幸せな人生であったと
思えるよう、愛する人との日々を大切に過ごしたいです。
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