そこにCoffeeがある

そこにCoffeeがある

東横線元住吉にある水谷珈琲のブログです。
コーヒーついて考えていること、日々検証していることを中心に書き綴ります。お店の情報は少しです。
あくまで個人的見解ですので、気軽にでご覧ください。

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新しく販売開始のコーヒーをご紹介致します。

『コロンビア・クラシック』

このコロンビアのコーヒーは、今まで自分が飲んできたコロンビアのコーヒーの中でも、ダントツに好きなコーヒーです。


なので、皆様にぜひ一度はご賞味頂きたいと強く思っています。



大雑把ではありますが、少しコロンビアのコーヒーの歴史をご紹介致します。


皆様はコロンビアのコーヒーにどのようなイメージをお持ちでしょうか。

僕はそれほど良いイメージを持っていませんでした。「このコーヒーすごい好き!」と思うものに出会ってこなかったからです。

他の産地の方が良いコーヒーがあるなぁと思っていたので、他のコーヒー屋さんに行った時もコロンビアを選ぶことはまずありませんでした。


コロンビアでは、コーヒーの産地で起こる「さび病」という病気の被害対策として、コーヒーの栽培品種の大転換を10年ほど前に行いました。

それまではティピカやブルボンが主流でしたが、この転換では品種改良によって生まれたコロンビア種またはバリエダ・コロンビアと呼ばれる品種が多く栽培されるようになりました。

このコロンビア種は病原菌に強い品種というのが目的で作られたもので、このときからコロンビアコーヒーの風味の品質は落ちていってしまいました。


『コロンビアマイルド』
この言葉はご存知でしょうか。

コロンビアのコーヒーは、それ以前は世界中でとても高く評価されていて、マイルドコーヒーの代表的な存在でした。

コロンビアでティピカやブルボンが主流だった時代です。

コロンビアはブラジルに続き世界2位の生産量を持っていました。


このように呼ばれていた頃は、自分はまだ今ほどどコーヒーに興味を持っていなかったので、実際にどのようなコーヒーかはわかりません。

今まで僕が飲んできたコーヒーで、コロンビアにマイルドという印象はほとんどなかったので、この言葉を知ったときはちょっと驚きました。

おそらく僕が飲んできたほとんどのコロンビアは、品種改良がされた後のものだったのかもしれません。

コロンビアのコーヒーが世界で高く評価されていたことも、とても興味深いです。



さて、私たちの『コロンビア・クラシック』をご紹介します。

今回のコロンビアはティピカ100%です。

さらにこのコーヒーは、標高1700mくらいの山奥に自生しているコーヒーの木から収穫されたものです。そのコーヒーの木が樹齢何年か分かりません。

品種改良で作られたコーヒーではなく、その土地で長い間受け継がれてきたコーヒーです。

まさにコロンビアが高く評価されていた時代にも作られていたコーヒーです。

味わいはとにかく柔らかいです。柔らかい風味、柔らかい舌ざわり、バランスの良い味わい。

このコーヒーを初めて飲んだときは、『古き良きコロンビアマイルド』を表現しているのではないかと思わされました。

歳を重ねてきたコーヒーは、優しく包み込んでくれるようなコーヒーです。


今回はこのコーヒーをバランスの良さを大事にし、シティローストで仕上げました。

契約農園のコーヒーでもありますので、ぜひ当店でお楽しみください。
とてもおすすめです!