「富士フォトギャラリー新宿」では~3/15(木)まで、
『生きる』と題した写真展を開催中です。
日本写真家協会の被災地在住カメラマンさんを中心に
震災前~後に撮影された写真が90点ほど展示されていました。
写真のなかには、
母親の遺体が埋まったままの瓦礫の前で
「ごめんな、ごめんな」と泣き叫ぶ男性の姿、
震災2日目の夜、家族と離ればなれになった児童たちが
理科の授業で使った豆電球の小さな灯りを囲んで
不安げに肩を寄せ合っている姿、
何が起きたかも分からないまま放置された馬が
目にいっぱい涙を浮かべている姿、
どれも一つひとつの重みが内臓まで響くようで、
そんな現実をファインダー越しにシャッターを切る
カメラマンさんの痛烈な心境、葛藤、伝えなければという気持ち、
いろんな思いを想像しながら眺めました。
とても涙が出ました。
あの日の「記憶」が一枚一枚の「記録」として残されるからこそ
時が過ぎても改めて原点を振り返るキッカケとなるんですよね。
家族や大切な人たちが元気でいることの幸せ、
生きていることへの感謝、前を向いて進んでいくということ、
わたしたちが次世代へと語り継いでいくべき責任。
展示写真は、凄惨なものばかりでなく、
笑顔や希望、日本人の強さを感じられるものがたくさんありました。
震災翌日から6日間にわたり手書きで書かれたという
石巻日日新聞のコピーも展示されているほか、
伊集院静氏の解説する写真集も販売されています。
お近くに行かれた方、ご興味のある方は
ぜひ足を運んでみてくださいね。
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