「ガンと共に」 梅澤充医師のブログより16 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

※営業「いいね」お断りします。

ご訪問ありがとうございます。

私は、未だ、目に見える遠隔転移を
しておらず、
遠隔転移後の治療は経験がなく、
自らの経験を語れませんので、

以前から、ご紹介している、
「治らない癌」を長年、低用量の抗がん剤
による個別医療(保険診療)で
治療し続けていらっしゃる
梅澤充先生の見解を、
ブログ記事から転載させていただきます。

梅澤先生より:
    私の記事はどう扱っていただいても
    構いませんが、
    事実をお書きになって下さい。
    私はブログ上で『事実』しか
    書いておりません。

   梅澤先生の『事実』の文章を
   そのまま転載いたします。
   文字の大きさだけ、私の意図で一部
   変更しました。

=====

2017/12/16

今年も残り二週間になりました。
今年も、多くの患者さんとの別れが
ありました。

その今年も、
「ガンになってよかった」
という言葉を残されて逝かれた患者さんも
います。

その患者さんへは、
治らない現実を、
5年も前に伝えてありました。
はじめてお会いした時から、
末期ガンを宿しておられました。

その後、ガン治療の拠点病院へ、
セカンドオピニオン、サードオピニオン、
フォースオピニオンまでも聞きに
行かれました。
「もって2年」
と云われた病院もありました。
  「治ることまでは難しい」という、
迷台詞も聞かれています。

5年の経過中、
腫瘍内科医には怒鳴られそうな
局所治療も併用しています。
最終的には、
旅立たれましたが、
そこに至るまでのいのちは、
ご自身で「輝いている」
と云われていました。

口には出されませんでしたが、
  「宝物のような時間」
過ごされたと感じます。

失うことが分かって
はじめて観えてくる真実は、
たくさんあるように感じます。

いのちの時間は
自然に流れていくだけの
存在ではありません。

その流れを感じることが
できるだけでも、
それを知らないで生きている
普通のヒトよりも、
遥かに幸福であるように感じます。

ガンという病、
忌み嫌うだけの病ではないような
気がします。

以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。

※梅澤先生が貼られている別記事のリンク
   (水色字)はリンクを省略しました。
  梅澤先生のブログを直接ご覧下さい。
  なお、「宝物のような時間」は、
  次の記事でもご紹介します。
  今後も、いくつか記事を転載させて
  いただく予定です。

=====

「ガンになってよかった」とは、私は
まだ、とても思えないですが、

上記のように生きられらたらいいな、
と思っています。

現実は、まだまだ…

命に限りあることを再認識し、

いつも、娘の将来や老後といった
先のことばかり考えて、
必死で計画・予定を立てて生きてきた、
あまり「今」を生きていなかった自分が、

「今」を考えることで、
「今」しか生きていない娘に、
少し歩み寄れたかな、とは思います。

まぁ、あまり生き方を見直せていないのでは
ありますが…。