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今年の5月末にご逝去された、
故西村元一医師
※生前
金沢赤十字病院副院長・第一外科部長
(消化器外科)
を、ご存知の方も多いかと思います。
胃癌に罹患し、余命半年の宣告後、
抗がん剤治療、手術など、2年強を
癌患者である癌治療医師として、
精力的に生を全うされた医師です。
その西村先生も、ヨミドクターの連載で、
について、
次のように書かれていました。
「
医師は少なくとも治療方針に関しては
医療の基本的な教育を受けていない方にも
分かるように可能な限りかみ砕いて、
専門用語を使用しないような
説明をする必要があります。
↑私は認識のズレが発生しないように
専門用語も教えておいて欲しいと
思いますが…少数派なのだろう…
その一方で、
患者も情報を集め、
そして事前学習するなど、
ある程度努力する
ことによって、
現在の単なる形式にしか過ぎないICから
脱却し、・・・(中略)
治療の選択はある意味、
自分の命をかけた選択である
ことを考えれば、もっと
医師、患者双方がIC
というものを重要視すべき
だと思います。
(中略)
ICはある意味
『信頼関係の証明書』かつ
『命の契約書』みたいなものです。
自分のように根治できないがんの場合、
治療はある意味エンドレスに続きます。
そして、その経過のなかで一生
〝説明を受ける″⇒〝選択する″の 繰返し
になることは明らかです。
単にお任せしますの考え
でいた場合には
よほどの信頼関係がないと、
どこかで納得できず、
人を恨みたくなるのが人情
だと思います。
少しでも自分が納得して
選択した方が
自分としてはある意味やむを得ないという
感じなのかもしれませんが、
ある程度スッキリとした最期を迎えられる
ような気がします。
」
私が過去記事で書いてきたようなことを
西村先生も書かれています。
医師には説明責任はありますが、
結果責任を負ってくれるわけでは
ないですよ。
患者も、医師のせいにしないで、
(確かに、残念な医師もいらっしゃるし
相性の問題もありますが)
自分で責任を持って、
少し学習して、よく考え、
納得のいく治療を
選択しましょうね
西村先生は発見時に既に「根治できない
癌の場合」と書かれていますが、
どのステージであっても、命のかかった
病である癌患者であれば、
同じことだと思います。