『新刊ブックナビ～本屋さんへ行こう！～』のコーナーでご紹介した新刊本です(^-^)/
『 サブマリン／ 伊坂幸太郎（講談社）』
http://shousetsu-gendai.kodansha.co.jp/books/8128.html
面白かったです！
笑って、そして、泣きました。
主人公は、 事件を起こした少年の家庭環境など、少年事件の背景を調査する家裁調査官の二人。
一人は、かなり風変わりで、自由奔放、破天荒な陣内。
そして、もう一人は、同じチームで働く真面目な後輩、武藤。
その二人の家裁調査官が、無免許運転による交通死亡事故を起こした少年と出会うところから物語は始まります。
なぜ無免許運転したのか？
全く心を開こうとしない少年。
その少年には、どんな過去があるのか？
と、後は読んでのお楽しみなんですが…。
不安定な時期の少年を真正面から受け止めようと努力する武藤と、変化球いっぱいで、でっかく受け止めているんだか、突き放しているんだかわからない陣内。
全く正反対な二人だけれど、それぞれ 不器用ながらも深い愛情に根差した、少年達に対する想いに思わず胸が暑くなります。
被害者、加害者、それぞれの心の葛藤が描かれていて、伊坂幸太郎さん独特の軽妙さの中にも、色々考させられる作品でした。
実はこの作品、2004年に刊行した「チルドレン」の12年ぶりの続編なんですね。
続編と言っても、全く新しい物語なので、初めて読む方でも、物語の世界に没頭できます。
主人公はどんな変化をしているのかも含めて伊坂幸太郎ワールドを楽しみたい！という方は、チルドレンを読んでから、このサブマリンを読む。と、2つの作品を続けて読んでみるのもお薦めですよ！
ぜひお読み下さい♪
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