まずは何よりも第一声。


羽生結弦選手

本当によく頑張った!!!

そして。

ユヅ。本当に、ありがとう。




北京五輪フィギュアスケート男子シングル競技が終わって数日間。

自分の感情が定まらない。

何日経っても。

自分の気持ちを文字で綴ることで何かしらの感情整理がしたいと思い、これを書きたいと思う。




ユヅの公式練習からショート、フリー、ずっと可能な限り見続けた。

ユヅのインタビューも可能な限り追って見た。


彼の志や、想いや、今迄の道のりと

彼のインタビューでの言葉。

涙が溢れてきた。泣かずにはいられなかった。


だけど。

私の中から声がした。

ここで泣いたらあかん、と。

思う存分に泣くのは、本当に相応しい時迄とっておけ、と。


本当に相応しい時って何?


ユヅが心から幸せで、全てに思い残すことも無く、無になる迄やりきった、と、ユヅ自身が言う迄。

とっておけ、と。


泣いちゃったほうが素直だし、ラクになれるんだけど?

まだ、駄目だ、と。


私は鬼なんだろうか。

打ちひしがれる羽生結弦選手に、共感して泣くことを自分に許さないなんて。


そう。

まだ、羽生結弦選手にはやることがあるから。


北京五輪で、4Aを見事に着氷して、五輪三連覇という目標は達成出来なかった。


4Aを公式試合で成功する、という羽生結弦選手の最終目標。


時の流れ的に、北京五輪代表になり、五輪三連覇という目標がプラスされてしまった。


最終的には、ユヅ自身もそう公言した。

何故なら、彼は真の超トップアスリートだから。競技に出るなら、てっぺんを目指すのが彼の王道だから。


プログラムの難易度を落として、要するに4Aを入れずに、跳べる4回転(ルッツ、ループ、サルコー、トゥループ…フィリップも)を入れた最強のプログラムで臨めば、4Aを組み込むよりもまだ易しい。こっちのほうがより三連覇を勝ち獲る確率は高い。


しかし、ユヅは4A有りきを貫いた。

本当に自分自身の夢を実現させたいのだろう。

応援してくれる皆さんの為に跳ぶ。…とまで言ってくれた。


だからこそ

敢えて鬼のような言葉を言わせて貰う。


あそこまで4A、進化出来ているのに、これで止めちゃうの?


4A成功する為の時間が単純に足りなかっただけじゃないの?


そりゃあ、五輪三連覇はユヅだけが挑戦して勝ち獲ることが出来た、一つの結果だったけど。


ショートプログラムの際の不可抗力な穴のアクシデント。ショートはジャッジが認めざるを得ないほど完璧に演技するのが三連覇の必須条件だった。それが成し得られなかった。


不運…。


起きた事象を、どう受け留めるかは本人が決められる。


受け入れなくて、いい。

文句を言って、毒づいて、不運を呪って嘆き悲しんで良い。


起こった出来事をどう受け留めるか、が分かれ目なのだ。


テニスの試合で自分自身の感情をコントロール出来ずに、大事なラケットを破壊してしまう選手もいるのに。


しかし。

羽生結弦選手は違った。

そんな卑劣極まりない行為(感情を他へぶちまける)はしなかった。

穴に対して蹴りをいれちゃうかな…と、凡人な私は一瞬、そう思ってしまった。


穴を見に行き、どれくらいの大きさなのかを触ってみただけだった。原因をシッカリ見届けたかったのだと思う。

その後の一連の行動も冷静且つ、静かなものだった。


一体、羽生結弦というヒトは、どんだけ達観しているのだろう?私だったら、もう、めちゃめちゃ腹を立てて怒りを露わにして暴れてしまうかもしれない。

どんだけ達観されているのか。

あの自制心…感服しました。


フリー巻き返しへ気持ちの切り替えも、ユヅは出来ていたと思う。


フリー前日の公式練習中に何本目かの4Aで足を痛めた。

それでもフリー本番、4Aに挑んだ。

結果は回転不足で転倒。

しかし、世界初の公式試合での4Aが認定された。


全てが終わり最終成績順位は4位入賞。

立派な結果だと、胸を張って欲しい。


タラレバの話は無意味だと承知しているが。

ショートで穴を踏まなければ。

4Aの直後の4Sが成功していれば。

ユヅは、台乗りは間違い無く出来た。


これもまた

起こった出来事をどう受け留めるか、だ。




ユヅがどうするか。今後どうするのか。

どんな結論をユヅが出すのか。

静かに見守りたいと思う。


私的には

4Aを完成させて欲しいと思っている。

止めるのも諦めるのもいつでも出来る。

ただ、それを最終的に決断するのは、羽生結弦選手だ。


羽生結弦選手が築き上げてきた全てのもの。

この先、彼のようなフィギュアスケーターは出て来ないだろう。

それだけの才能。

また、おごり高ぶらず、謙虚で、素直で、真摯な、高い魂をもつ人格者。

神様から授かった天命の持ち主。

それだけ魂が高いのである、羽生結弦というヒトは。

恵まれたそれらを授かった者には、それらを使い、努力し、その人生を全うする義務があると私は思う。

もう、凡人には理解不能な境地にいるヒトなのだ、羽生結弦選手は。


ユヅ自身は、それが解っていると思う。

己が出来ることを一つずつ、積み重ねて、出来得る限りのことを続けていく…と、ユヅはいつも明言している。


こんなに素晴らしいヒトの生き様をシッカリと拝見し、応援出来ることを感謝します。







…にしても。

掌を返したように態度が変わる者。

自分の利益のことしか考えられぬ者。

他諸々、浮き彫りになってきますなぁ。

どうか、羽生結弦選手がその者達やあらゆる悪から護られ、自身の信じる王道を突き進んで、人生を全う出来るよう祈っています。








ゆづ❤
27歳のお誕生日
おめでとう!!

あなたが幸せであることを祈ってます。
思う通りの4Aを見事に成功させることも
あなたなら出来ます!!

ゆづ、keep Going!!




人間万事塞翁が馬

こちらの意味は

人生は、良いことも悪い事も予測できないということ。

幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえです。

また、人生において、何がよくて何が悪いのか、後になってみないとわからない。

という意味もあります。


…とのこと。


まさしく私の2021年はそんな感じでした。


右手薬指を複雑骨折し

二度の入院と全身麻酔の手術を経験しました。

今迄、大きな病気などせず、病院とも縁が無かったので慣れないことばかり。

あとはリハビリが残っていて。

リハビリ…これは自分との闘いです。

毎日、毎日、自分自身との闘い。


この出来事だけをみると、なんて酷い、と

考えてしまいます。実際、私も最初はそうでした。

しかし、考えても仕方ない、どうにもならない、ならば、やれることを反骨精神(笑)でやってやろーじゃねぇか!!と、気持ちを切り替えました。


やるしかないのです。


人間万事塞翁が馬


まさしく、その通り。


フィギュアスケートのグランプリファイナルが中止になったのも、そう。

壮絶なチケット争奪戦に勝ち、チケットを取れたのも、そう。

ANA(ANAさんのお役に立てる)を利用して大阪行きのタイムスケジュールを念入りに立てたのも、そう。

本当に楽しみにしていたのも、そう。

ゆづが出場しなくても、現地観戦することを選んだのも、そう。


人間万事塞翁が馬


淡々とやり過ごすのみ。


悪いことはかりでも無かったですけどね。

それはまた追々、こちらのブログに残していこうかなと思います。