ミノルタ時代から1993年発売のAF28-70mmF2.8Gの後継レンズを望む声は多くあった。
事実ミノルタでも幾度か試作され、2003年にはAF70-200F2.8GSSMと同時に発売されるかというところまで来ていたが、残念ながら発売には至らなかった。
そのα用の大口径標準ズームがソニーから、ツアイスブランドで発売されるなんて、数年前には誰が予想したであろう。

しかし、αはソニーブランドになり、ソニーがツアイスレンズを発売している現在、この「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM」の発売も予定通りのシナリオに過ぎない。
しかも、このレンズは今年発売されるであろうα-DIGITALのフラッグシップ機であるα900(仮称)の標準ズームとして役割も担っている。

そんなVario-SonnarT*24-70mmF2.8ZA SSMだが、外観は先に発売されている16-80ZAやDT16-105を一回り以上大きくしたようであり貫禄がある。ニッパチズームだけあってズッシリとしているが、135ZAよりは小さく重量も軽い。ツアイスの大口径ズームと考えれば一概に大きいとは言えないかもしれない。


・購入前の第一印象と今の感想
購入前にソニースタイルでさわった24-70ZAは本当に試作タイプだったように思う。フードは確認したところプラだった(はずだ)し、AF/MF切替スイッチも製品版と少し印象が異なる気がする。

フォーカスリングは回転角は100度程あり、フィーリングも十分許容範囲に収まる。

また実際の使用においても、現在のように寒い季節には、オール金属の135ZAや85ZAよりも実用性は高いと評価できる。(逆にプレミアム性は低いのかもしれない。)

外観で気になる点は、レンズ根元部分が部分的にカッティングされていること。(写真参照)
ここにはシリアル番号等のシールが張られているのだが、まさかそのシールを貼るためにカットしたのではあるまい。特に支障があるわけではないが、ちょっと気になる。