α100のデザインはソニーサイドのデザイナーによるものである。

 基本的にα-SweetDを踏襲しているようで奇抜なデザインではないが、細かい部分で従来のミノルタデザインとは異なっている。
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 個人的に気になったのはシャッターボタン周りだ。本体とは異なった光沢のある部分は見た目は勿論、指先に伝わる感覚にも違いがわかる。従来のミノルタのカメラではなかったデザインだ。シャッターボタンと感触が違うツルツルした感じが新しい。

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 同じ部材が内蔵フラッシュ部分にも使用されている。こちらは見た目には目立たないが、内蔵フラッシュをポップアップする際には指を掛ける部分だ。デザイン的には良いのかもしれないが、機能的には疑問が残る。
 従来からミノルタの内蔵フラッシュは自動ポップアップではない。(それは高く評価している。)そのため内蔵フラッシュ部分には指を掛ける小さな突起部分があったのだが、α100ではデザインの一部として吸収されているために、その機能性がやや失われている印象がある。

 また、グリップ部の素材も変更されていて、親指部分の滑り止めも無くなっている。α-7DやSweetDは非常にグリップ感が良く片手で振り回しても何の不安もなかったが、α100のグリップ部分はそれに比べるとやや滑りやすい。特に親指部分の滑り止めが無くなったのは、デザイン的にはスッキリしたが機能としては不便になった。グリップ部そのものは、α-7D同様、バッテリーがグリップ部にないために形状が良く、ホールディングは悪くない。(SwwetDでは小型化のためにバッテリーをグリップ部に収容していた。)

 全体的なボディの質感としてはSweetDや他社のエントリー機と比較すると上質に仕上がっている。ボディのエプロンカバーは金属が使用され、ロゴ部分は墨入れされているのでしっかりしている。
 また、上カバーはα-7Dと同様のつや消し塗装が採用されている。当然SweetDより上質だ。細かいところではホットシューキャップも従来品とは異なり、つや消しに変更されているなど、やはりデザインへの拘りを感じる。
 どうせなら、ウリであるシナバーカラーの「α」の部分を別部品でエンブレムにでもすれば良かったのにと思うのだが・・・。