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スウェデンボルグ⑤ ~子どもの霊~

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悪を持った子供もいる
幼くして死んだ子供たちは霊界ではどのように導かれるのだろうか。

 子供は人間だった時に悪を知らない無垢な存在なので、すぐに天国に導かれるかどうかという問題だ。・・・実際には二つの理由によってそのようなことはないと私は答えよう。
 一つは、子供の霊は霊の世界のことについて学ばなければならないことが多い。
霊の世界について学ぶ必要があるのは大人の霊にしても同様とはいえ、子供の場合はいろいろと特別な教育も必要である。

 次に、子供の霊が必ずしもすべて無垢なものばかりとは限らないということだ。
私はこのことについて何人かの霊と話し、彼らは次のように言ったものである。
スウェデンボルグ 「赤ん坊は無垢なのだから、死後すぐ最上の天国に招き入れられるのか?」
善霊 「彼らは無垢とはいえ、それは悪に接する機会や悪を自分で発揮する機械がなかったということに過ぎない。だからそれだけでは最上の天国に入る資格はない」

「小さなの子供として死んだ幼児の霊は、人間の世界の悪など知らない。
だから、そういう子供の霊が、霊界で大きくなれば悪などのかけらも持たない純粋な霊になる-こういうふうに考えたくなるものだ。しかし、実際にはそうとは限らない。
何故なら、例えば悪の要素の多い両親から生まれた子供は生まれつき悪を持っているからだ
彼らは人間だった時には、実際にはそれを現わす機会がなかたにせよ、やはり悪の種は持っているのだ」


さらに
「このような子供は悪を悪として知らないだけに一層教育が必要なのだ」というのである。

 ある霊は、王子として生まれて小さいうちに死んで子供の霊となり、その後、霊界で育った。
 彼によれば、この子には他人を支配したがるという悪が生まれつき備わっていたという。

回教徒の子供の霊
 霊達によれば、回教徒(イスラム教の信者)の子供たちの場合は二、三歳までの子は比較的早く天国に招かれるのだが、十歳ぐらいになるとそうはいかず、かなりの教育期間を過ごさせた後でないと天国には連れて行かない場合が多いというのだ。
 それは回教徒の教義の中には「天の理」がつくっている世界とは相入れない要素があって、十歳ぐらいの子供になると、それが子供なりに身についてしまっている。
 だからそれを洗濯してからでないとまずいのだという。
もちろん、これは回教徒の子どもの場合だけでなく、十歳ぐらいまでにはかなり人間界の悪を子供がながら身につける場合が多いだろうから、そのような子供の場合も同様といえよう。

「子供たちとは大人の霊たちの場合よりも話しは通じやすい。少なくとも私たち(死んだばかりの霊を導く役割を担っている霊たち)そうだ。それはなんといっても子供のほうが大人よりは一般的ににいって、人間界での悪に染まっている程度が少ないためであろう」

 悪霊も多いのが霊の世界である。
弱い子供の霊たちが悪霊の攻撃にさらされる心配はないのかと思う人も多いだろう。
この心配はむしろ大人の霊の場合よりもないっていい。子どもたちは手厚く保護されているからだ。

 確かに悪霊やセイレン(女の悪霊)は子供の霊を大人以上に憎んでいる。
それは子供の霊は心は大人の霊よりももっと天国的なもので、天国的なものほど彼ら悪霊はより強い憎しみを抱くからだ。

 しかし、子供たちはふたつの仕組みによって保護されている。

一つは、子供たちの霊は大人の霊よりも悪を知らないだけに、悪霊達も誘惑の手段を上手く使えないことだ。
これは子供たち自信が持つ自然の自衛能力みたいなものかも知れない。

 もう一つは、子供たちに危害を加える者には、霊界ではとくに厳しい刑罰が課せられていることだ。
 私が実際に見たひとつの刑罰は、悪霊たちをつむじ風の渦巻きの中に巻き込んで、彼らを息も絶え絶えにしてしまうものであった。
 これで彼らは頭も変になってしまい、とても彼ら特有の詐術を仕えるような状態ではなくなってしまうのだ。
 これを受けると悪霊も危害を加える能力を失ってしまう。


     _『スウェデンボルグ 霊界からの手記』から抜粋

 回教徒の子供の例をあげているが、これはすべての宗教に言えることと思われます。
イスラム教に対する偏見ではありませんのでお間違いないようにお願いいたします。
それぞれの宗教の独自の教義_。
 新興宗教団体などは尚更洗脳が深く、帰幽後、あの世での心の洗濯に苦労することになるでしょう。
宗教以外でも、常識とされているものにも溢れているようです。
そのため悪霊からの誘惑にも乗りやすい。
損得勘定で判断すると誤りやすいかもしれません。

もし、我々の日常溢れている情報も、教育も、行政も、思想も、経済も何か大きな悪意によって操作されているとしたら、恐ろしくも強大な洗脳プロジェクトの中にいることになります。
子どもよりも大人の方が悪に染まっている。
霊界にあるものは顕界(物質界)にもある。


興味深いのは、
「悪の要素の多い両親から生まれた子供は生まれつき悪を持っているからだ。」
という部分である。

人を欺き騙し、都合よく利用し、様々な悪事をなす者たち。
その親から生まれる子供も同等の性質を持って生まれるようだ。
まさに生き写しか。

このことについてはひふみ神示に同じことを指すものがある。
「祖先は過去の自分であり、子孫は新しき自分、未来の自分であるぞ。」
「悪いことすれば悪いもの生まれて来て、生れ故郷に喰付いて悪くする。」
「先祖は肉体人を土台として修行するぞ。めぐりだけの業をせねばならん。」


我々は親、さらに先祖の続きをやっているのであり、子供や子孫は我々の続きをして行くことになる。
肉体はバトンのようだ。
「彼らは人間だった時には、実際にはそれを現わす機会がなかたにせよ、やはり悪の種は持っているのだ」
悪人を殺しても悪は減らない。
また生まれ変わって悪をなす。
生きている間に、命あるうちに改心させるしかないようだ。

スウェデンボルグ氏の話は世の中を見極める上で、参考に出来ると思い取上げました。
ぜひ審神(サニワ)にお役立て下さい。