ばあちゃんと陽だまりの中♪

ばあちゃんと陽だまりの中♪

母の介護歴10年 そして母と歩いた愛おしい10年

Amebaでブログを始めよう!

あけましておめでとうございます

・・・って、もう松の内も終わっちゃいましたね


更新が滞りすぎなブログです


さて、我が家でも家族全員揃ってのお正月を迎えることができました

なにより嬉しく、感謝ですね


お正月はおせち料理です

我が家では要介護5のばあちゃん、87歳のじいちゃん、私

食べられるものはバラバラ


ですから、おせちのうち食べられそうなものだけピックアップして、お正月の食卓にしました




マグロはじいちゃんの大好物

それにしても・・・年末に泳いでいるマグロは何故こうも高額なんでしょう!!

それでもじいちゃんが好きなので、せめてじいちゃんの分だけでも!と奮発!



さてさて・・・

年末にばあちゃんのかかり付け病院へ行ったときのこと

ばあちゃんはたくさんのお薬を飲んでいます

認知症にプラスしてパーキンソンもあります


身体が震えて硬直し、酷いときには食べたり飲んだりも難しくなります

食べ物を口に入れても「ゴックン」ができなくなります

筋肉の動きがコントロール不能になるせいです

お薬も服用していますが、飲めば必ずパーキンソン症状がゼロということはありません


ここ数年、調子のよいときと、パーキンソン症状が酷くなるときが周期でやってくることがわかりました

だから、調子がよく硬直がないときにできるだけ食べてカロリーを稼ぐような食生活でした


また、調子の良い時に2日間寝ないでしゃべり続けることもあります

夜中もずっとしゃべっているのです

自分の中で会話しているので、こちらの応答があるなしは関係なくずーっとしゃべります

2日間ぶっ通しで覚醒しているのですから・・・その後にはスイッチがOFFになったように眠り続けます


これは疲れる

家族もですが、本人が一番疲れる


そこで、病院でちょっと大げさなくらいにその症状を伝えました

そして、お薬が一つ減りました


すると・・・多少のテンションの上下はあっても、2日ぶっ通しでしゃべることもほとんどなくなり、また、嚥下ができなくなるほどの身体の硬直もなくなりました

硬直はしますが、嚥下できないという状況はほぼなくなったのです


ずっとお薬を飲み続けていると

毎回「あまり変わらないですね」ということで同じお薬を処方され、同じお薬を飲み続けます

でも、普段の生活での様子を見ているのは家族だけ

毎日見ているから、変化に気が付きにくいこともあるかもしれません

それでも、なにか気になることがあったら医師に伝えることは大切だなと思いました


医師は来院した本人を診てくれますが、通常の様子は家族でしかわからない

家族が伝えることで不要なお薬を飲まずに済むことにもなります


ばあちゃんのハイテンションはお薬の副作用でもあったようです

何年も飲んできたお薬ですが、その症状が顕著に出始めたようでした


なんにしろ、ばあちゃんが一番疲れて大変だったことでしょう


ちょっと楽になったね、ばあちゃん!!!!!





ばあちゃんの介護が始まり、認知症の診断が出た後、周囲から「介護認定を受けなさい」と勧められました

そんなことはとんと無知だった私

それでも地域の包括センターといわれるところへ連絡し、説明を受けて面談をすることになりました


包括センターの担当の方と面接をし、現状をお話して書類を揃えて・・・

その時に担当の方が言った一言が今でも忘れられません

「娘さんが仕事を辞めて、家にいられないのでしょうか」

「同居家族がいる場合、認定は難しいかもしれない」


なにー!!!!

仕事を辞めたらご飯が食べられなくなるんだぞお!!

じいちゃんの年金にぶら下がって生きてゆけというのか!と内心激怒

どんだけ昔の話しをしとんじゃ!と

あらら・・・言葉がきたないですわね、ほほほほ~(^^)


なので、泣きそうに弱そうに言いました

「私は一人っ子で独り身です。同居していても仕事をしていますし、仕事を辞めたら食べてゆけません。父の年金は父たちの生活のためにあります。私がぶら下がることはできません。それでダメと言われるならば、私のようなものはどうしたらいいんでしょう」

目に涙を浮かべて・・・実はほぼ怒りの涙(笑)


自分の母親の介護申請をしなければならない気持ち

半端な気持ちで申請しているわけではありません

今はどうなんだろう?家族に対して理解があるのかな・・・あるといいな


むしろ介護をしている家族こそ、外へ出る機会があるならば、外へ出たほうがいいと私は思います。

24時間向かい合うというのは精神的に大変です。

自分で自分を追い込んでしまう危険性があるからです。

人がよく訪ねてきてくれるなど、とにかく人と接したり

他人が苦手な人だったら、外出して一人でお茶をするのもいい

とにかく、介護の空間からちょっとだけ抜け出す時間が確保できるといいな・・・と


そして申請したら、その後は認定調査!


介護認定調査は家族も立ち会います

認定調査員・・・その頃は市役所の職員が調査をしていました

今は、民間の方が委託されて調査をしているようですね


とにかく!

調査の時、ばあちゃんは色々と質問されるわけです

季節・生年月日から住所、日常生活についてまで・・・それはたくさん

そんなとき、経験のあるご家族はわかると思いますが

・・・・「がんばる」のです

家族ではなく、お客様と接するとき ばあちゃんはとっても頑張るのです

受け答えが「普通」になります

「あらあ?」と思うくらいにしっかりとします

果たして認定は降りるんだろうか????


それでも調査員の方も承知しておられ、帰り際にちゃんと私の言い分(?)も聞いてくれます。

普段はどうなのか・・・ということを


そして無事に認定が下りました

認定が下りると担当のケアマネージャーさんが決まります

そのケアマネさんにこれからのことや、ばあちゃんに何が一番よいかを考えて、介護システムをどう利用してゆくかを相談するのです


そして、まずは週に1日のデイサービス利用と、週に1日1時間ヘルパーさんに来ていただくことになりました


なんとか漕ぎ出しました



さて、じいちゃんも ばあちゃんの認知症を受け入れてくれて一件落着~


・・・と思いきや

新たなる事態が


主役は「紙ぱんつ!」


紙パンツを使い始めて、トイレが間に合わなくても心配ないとわかったばあちゃん

ちょっと安心したようです

間に合わない・・・がすごくプレッシャーになっていたみたい


紙パンツなんて・・・と自尊心を傷つけられることもあるかもしれません

でも、外出したり、いつもいつも「トイレが間に合わなかったらどうしよう」という心の重圧から解放されることも確かです

頃合いを見て、紙パンツを使うことをすすめてみることも生活を快適にする要素だと私は思います


さて、紙ぱんつー


ばあちゃんの認知症も徐々に・・・ゆっくりですが進行

紙パンツを使いながらも、家であれば自分でトイレへ行くこともできました

しかし、トイレに到着したときはすでに間に合っておらず、紙パンツが濡れていることもよくありました

トイレへ行くばあちゃんに気が付いて、私か じいちゃんが付き添う場合はOK!

しかし、なにか他のことをしていて気がつかないこともしばしば・・・

そんなとき事件は起こります!


あ・・・ばあちゃんがトイレに入っている~!!!

心のサイレンを鳴らして急行する私

すると・・・あっちゃー!

紙パンツの吸収体部分を手でむしっているばあちゃん(涙)

トイレの中は散らばった吸収体だらけ~

やったね!ばあちゃん♪


「ばあちゃん、それやめてみよっか」

「だってね ぬれちゃったから綺麗にするの」

そうです、オシッコで汚れてしまったからその部分を取ろうとしていたのです

ただ、手で掴むことが「汚い」という意識はありません

状況としては「うひゃあ!」なのですが、トイレの片づけをしながら思いました

全部何かしら理由があってやっていることなんだ・・・って


傍から見ると異常に見えることでも、本人なりに理由があります

でも、それを処理するということができないので、自分ができる範囲で解決しようとします。それが異常な方法であっても。

だから、叱ってしまう前にちょっとだけ考えてあげてほしいと思います

介護する家族は、気持ちに余裕がないかもしれない

それでも叱るまで3秒待って!!!!ちょっとだけ考えて!!!お願い!!!と思います



そして、一番「うひゃあ!」なことが!


ばあちゃんの介護用ベッドの脇に布団を敷いて寝ている私

ばあちゃんが動いたらすぐにわかるようにと、介護ベッドのあるリビングで寝起きしていました

ばあちゃんがベッドから落ちたりしたら大変だからです

夜中も短時間で目が覚めるばあちゃん

するとベッドの手摺りをゆするのです。手摺を乗り越えようとします。

危ないので、動きだしたら私もすぐに起きられるようにしていました


ある晩、寝不足が続いた私はすっかり熟睡

ふと目が覚めてばあちゃんを見ると、ちゃんと寝ています

「よかった・・・」と安心してトイレへ向かった私

ドアを開けて・・・・「!!!!!?????」

思わずドアを閉めました

なんじゃあ、こりゃあ!!!


洋式トイレが大洪水!!!!溢れて水が床中に・・・

気持ちを落ち着けて見ると、便器に紙パンツの吸収体がぎっしりと詰まっていました

ああああ・・・・なんで気が付かなかったんだろう・・・トホホです

眠気もぶっ飛びました


吸収体をむしって、便器内に捨てていたのです

水分を吸いに吸って膨れ上がった吸収体さんが詰まり、水が流れなくなっていたのでした

水を流したために全部溢れてしまったのです


夜中にまたもやトイレの大掃除です

ゴム手をして吸収体を全部かきだして・・・床を大掃除

なんとかお掃除が終わり、翌朝、下の階のお家に「水漏れはなかったか」との確認をしました

不幸中の幸いでした

他のお家の迷惑とはなっていませんでした・・・排水管が詰まることもなくでした


いつもはベッドの手摺をゆすって私を起こそうとするばあちゃん

その日に限って静かに自分でトイレへ行ったのでした

そんなこともあるもんだと、翌晩からはベッドの降り口に布団を横付けで敷いて眠るようになった私


さらに熟睡できない日々は続きます