勝手にふるえてろ | 風の日は 風の中を

風の日は 風の中を

~職場や学校で不安感に悩んでいる方へ~
「不安とともに生きる」森田理論をお伝えしたいと思いブログを書きはじめました。
2011年9月からは、日々感じたこと、心身の健康などをテーマに日記を綴っています。

『勝手にふるえてろ』は

綿矢りさ氏が2010年に発表した小説。



風の日は 風の中を


私は、読み終わって「よかった」と思った本は、そのまま友人に手渡し、読むようにすすめたりしている。


この本は…よろこばれなかったガーン


『芥川賞作家が好きなのね?』

『イタイひとを支持してるね』

と言われた


※この友人は、私が、柳美里の「石に泳ぐ魚事件」についてブログに書いていたときも、たしかそう言った。


そう、綿矢りさ、柳美里、ふたりとも芥川賞受賞作家。

綿矢さんは、史上最年少の受賞者である。


「勝手にふるえてろ」は一人称小説。

OLの主人公は、たしかに「イタイひと」かも。


彼女は高齢処女のクセに会社を休むために偽装妊娠を企てる∑(゚Д゚)


「社会人のつく嘘じゃない。倫理的にも最悪」と彼氏は激怒。


嘘までついて会社を休もうとした理由は

12年間片思いしていた元同級生にふられたから。


この元同級生と、今の彼に心のなかで二股をかけていた主人公。


脳内三角関係が崩れ、彼女は「永遠の王子」だったはずの元同級生をあきらめることを決意。


その決意表明が、小説のタイトル『勝手にふるえてろ』。


元同級生の魅力は「怯え」。人の視線に敏感で、怯えがセクシーな彼が大好きだったのだが…

もう、彼なんか、勝手にふるえてろ!という話だ。


「なんて、薄い話なの」と友人は不満そうに本を返してきた。

いや(;^_^A イタイ話を一気に読ませるところが、作家の才能だと、私は思うんだけど。


言葉というものは、発信するひとの感性で、こんなにも色合いがちがうものか。

綿矢さんは感性の作家。


そして外見もきれいな人だったなー

「りさ」という名は、美人の名前だ。

(断言するが、私が知ってる世界では100%そう)


アメーバの友達にも「りさ」という美女がいたんだけど

(あ、今も健在だけど)

わけあって、りさちゃんとは直にお話しできなくなった


綿矢りさ&アメ友のりさ

ふたりとも「自分ツッコミ」として「勝手にふるえてろ」と言える人ではないかなと思ってる。


『自分』って自分のものじゃないんだよ

魂レベルでいうと

『自分』はいちばん近くにいる『他人』なんだ


怯えてふるえる心は、わたしの心だけど、わたしの所有ではない


『勝手にふるえてろ』は、怯える心をゆるすおまじない。