この画像は、わが家の居間にかかっていた絵を撮影しました。
秋山 巌さんという方が、ふくろうを描いています。
絵に添えられているのは、種田山頭火の句。
『一人となれば つくつくぼうし』
種田山頭火は、自由律俳句をたくさん生み出した俳人です。
義父が、山頭火が好きなので、句集も家にあるんですが、私にはサッパリその魅力がわかりません。
自由律俳句だけでなく、有季・定型俳句もわかりません(>_<)
俳句が苦手なまま、人生が過ぎていくのだと…そういうふうに思っていましたが、
2011年12月から、悠人 さんが開催してくださるblog句会とご縁を持つことができ、俳句に親しむようになりました。
毎月、悠人さんのブログ上で開催され、今月で20回目。
今回をもって一時閉会となったのですが…。
今月は、以下の二句で参加しました。
木造の 駅に吹く風 ソーダ水
亡き人の 声の記憶や 天の川
二句めを、悠人さんは
亡き父の 声よみがえる 天の川
としたら、どうでしょう、といってくださいました。
言葉をおきかえることで、うかんでくる情景が、鮮明になったり…印象がずいぶん変化するものですね。
そういう体験、句会参加によって、はじめて得られたことです。
思い返せば、第1回blog句会の時も。。。
「参加したいのに句が出来ない、季語が、みつからない」と悠人さんに訴えたら、どんな景が詠みたいのですか?と一緒に考えてくださいました。
そのときは、職場近くの並木が、クリスマス用イルミネーションで輝いていました。
流星群を身にまとった並木を詠みたいのです、と言ったら、悠人さんは『聖樹の灯』という言葉をおしえてくださったのです。
「聖樹」(クリスマスツリー)は冬の季語。
流星群を身にまとい…と言っても、それは「たとえ」であるから、「纏うごと」と表現したほうが、いいですよとおしえてくださいました。
聖樹の灯 流星群を 纏うごと
↑この句で、句会の仲間にいれていただいた喜び、わすれません。
句会では、すばらしい俳人のみなさんにお会いすることができました。
自分もつくりたい、と思う事で、人の句も興味深く鑑賞するようになりました。
学生の時、宿題で俳句が出ると、「どうしよう、時間内にできるかな。とにかくカタチにしなければ」と気があせるばかりだったように思います。
ひとつの景をどんな言葉で、あらわしていこうか?とじっくり取り組んだことがなかったのです…
悠人さんのおかげで、すこし、楽しむことを知りました。
五・七・五という枠、季語という縛り。。。それらを私は、窮屈なこと、むずかしいことだと、ずっと思っていたのですが、そのなかに「悠々自適」というテーマをかかげ、心を遊ばせてくださった悠人さん。
ほんとうにありがとうございました。