白いリボン運動 | 風の日は 風の中を

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~職場や学校で不安感に悩んでいる方へ~
「不安とともに生きる」森田理論をお伝えしたいと思いブログを書きはじめました。
2011年9月からは、日々感じたこと、心身の健康などをテーマに日記を綴っています。

少し前に、このブログに「おきゅうと」という食べ物について書いたところ、複数の方が「そんな食べ物があることを知らなかった」とコメントしてくださいました。

そう…私はマイナーなもので好きなものがいろいろあります。

マイナーだから好きになるというより、とても価値があることを感じたから好きになっているのです。


記事タイトルの「白いリボン運動」も、マイナーだけれどすばらしいもの。

同じ名前(ホワイトリボン)の運動がいくつかありますが、ここで書くのは生活習慣病に関するものです。


秋になり、生活習慣病の健診受診の呼びかけが各地で行われています。

乳がん検診の推進に重点をおくピンクリボン月間でもあります。

日本におけるピンクリボン運動は、2000年に東京タワーをピンク色にライトアップしたことで注目をあび、以後、成長・拡大してきました。

メジャーなピンクリボン運動に比べ、マイナーな白いリボン運動とは、白い食べ物の摂りすぎに気をつけることです。


かつて米国は、「このままでは医療費で国が滅びる」と懸念されたほど生活習慣病の罹病率が増え、根本的解決にむけて国をあげてとりくむことになりました。

このときうちだされたのがマクガバンレポートです。

高カロリー・高脂肪の食生活を見直すことが、主軸。

肉類・乳製品・卵といった動物性食品の摂取を減らし、できるだけ精製していない穀物や野菜・果物を多くとるようにという勧告書です。

その中には、米国へ移住した日本人について下記のような記述もありました。


『米国に渡って、動物性脂肪をほとんど含有せず、また乳製品をほとんどまったくといっていいくらいに含有していない伝統的な日本式の食事から、西欧式の食事に転換する日本人にあっては、乳癌及び結腸癌の罹病率が劇的に増えている』


食生活の見直しこそ、根本解決としたマクガバンレポートにより米国は罹患率を下降させることに成功。

『伝統的な日本式の食事は健康食』という評価を出した米国は、罹患率下降を医療費削減へとつなげたのです。


そして、わが国のほうは…「食の欧米化」に歯止めをかけることをしないまま、検診の受診率をあげることに躍起になっているようにみえます。

なかには「検診は早期発見のためのものであり、検診を受けても早期でなかったら意味がない」という誤解をしている人もいます。そんなことはありません。ピンクとホワイト、両方をあわせるとすべての人に意味があります。

検診は「気づき」を、食生活の見直しは「根本解決」をもたらします。

食生活がすべての原因とまでは言えませんが、大きなカギであることは米国の歴史からもあきらかです。

たとえ生活習慣病に罹患していても、治癒の可能性は十分にあります。

人間の自然治癒力はもともと、だれにでも備わっており、「阻害しないこと」によって発現します。

実は「高カロリー・高脂肪食」は自然治癒力を阻害するもののひとつなのです。

人間が最もエネルギー消費するのは消化活動だといわれています。高カロリー・高脂肪を避けることは、損傷を修復するエネルギーをつくることにつながります。


さて高カロリー・高脂肪にならないよう、とりすぎに注意する「白い食べ物」は次の4つです。

①白い穀物(小麦粉・米とも精製されていないほうが健康によい)

②白砂糖

③牛乳・乳製品

④白い油脂(このような表現になっていますが肉類のことです)


この中で「牛乳」は長い間、健康食品としてあつかわれてきた歴史があり、とりすぎてはいけない、と言われて違和感がある人も多いでしょう。これについては別の記事に書きたいと思っています。