長い期間在外だと
常識だとかリズムが向こうになってしまうのか。
自分の生まれ育った国に戻ったはずなのに、
なかなか対応に苦慮しています。

何というのでしょうね。多分なんですけど、
自分の国だから海外だからじゃなく、
引っ越しとか環境が変わる事自体が、
ストレスになるんだろうと思います。
勝手知ったる日本、何もかも知ってるし、
何でも1人でできるはずなのに、
どうもイマイチ調子が出ないという感じです。

そういえば現地ESLの最初の授業で、
外国で暮らし始めた人がどうやって現地に対応して行くか
テーマにしたものがありました。
たしか
第一段階は見るもの聞くものが全て新鮮で、
はりきっている時期。
第二段階はホームシックのような感じで、
現地のことがイヤになる。
第三段階はようやく全てを受け入れるようになれる、
みたいな感じだったと思います。
第四段階まであったような気がするんですが(笑)忘れました。
それから、第二段階と第三段階を
何度か行ったり来たりしながら次第に現地に順応していく、
みたいな事も教わった様に記憶しています。

帰国してからの私の様子ですが、
第一段階は、自分の知っている日本と
かなり変わってしまったので戸惑うことが多いです。
売れ筋、街の再開発や鉄道の延伸、人の流れなど。
街中にお年寄りがすっごく増えて驚きました。
ものすごい高齢化ぶりですね。
それに、マナーの悪い人が増えたと思います。

第二段階は、知らない日本をまた一から開拓せねば
ならないので、いろいろと面倒臭くなり、気力が落ちる。
海外暮らしで緊張していたのか、
安全な日本で、家でゆっくりしたいなという気持ちもあります。

第三段階は日本人との交流が面倒臭い。
ひと言ひと言、落ち度のないように
ものすごく頭脳をフル回転させなくちゃならなくて、
気を抜けないというか。日本て他人にすごく気を使うんですね。
体が小さくて体力もないのに、気力まで振り絞ってるって、
そりゃー疲れている人多いはずだわ、と思います。

現在は1~3のまんまでいます。
つまり、
いろんな事にいちいちびっくりしながら、
面倒臭いので周辺環境に順応しようともせず、
幸い外国人の多い地域なので日本人と交流せず
という感じです(笑)。
ま、年齢的なものもあると思います。
40代なので、いろいろなところに気を配ると自分が参ってしまう。
そんな体力、気力なんてないです。
周りは気にせず、自分を大事に生きていきまーす(笑)。













おかげさまで夫が無事に任期を終え、帰国致しました。

数年いると交友関係も広がり、友人をはじめ
お世話になった方も多く、
ご挨拶やお別れパーティに明け暮れる日々を送っていました。
残念ながらお招きをお断りせざるを得なかったケースも
数件出てしまうほどのハードスケジュールでした。
現在、在外生活中の方で、
身近なお友達やお知り合いに帰国の予定がある場合は
ひと月半前には軽くアポイントをとっておいた方が
良いかもしれません。
2~3週間前になっていきなりお誘いを頂いても
なかなか難しいです。
私個人の交友関係だけでもこの状態だったので、
お子さんがいらしたり夫の仕事関係の人脈もある方は
もっとお忙しいと思います。

都合で私だけ数日早く帰国をして
最後の引っ越しは夫だけに任せたのですが、
やはり引っ越しは立ち会った方が良いかもしれません。
実は赴任中に一度引っ越しをしており、
この業者さん(日系)にお願いするのは初めてではなく、
実際に梱包に来られるスタッフさんも
おなじみの方だったのですが、
監視していなかったせいなのか荷を解いてみたら
バカラのグラスを割られ、
テーブルの表面の数カ所が傷をつけられ、
はがれているような状態。
いずれも破片が入っていなかったので梱包時に起きたと
推測します。
前回の引っ越しのときはこういうことは全くなく、
安心してお願いしたのですが、
やはり日系とはいえ監視がなければアメリカクオリティ、
と思った方が良いでしょう。
日本と違って監視(管理)する人間がいなければ
たちどころに手を抜くのはアメリカではごく普通のこと
なのですが日系企業、日系人または日本人でも
在米が長い人だとこうなるのかもしれません。
油断禁物です。

倉庫に預けていた荷物ですが、机の脚が折れていました。
開梱に立ち会っていたのですが、搬入時に割れた形跡がないので
(梱包の中に割れた破片がない)
おそらく赴任前の梱包時に起きたものと思われます。
破損した家具の修理は提携の修理屋さんがすぐに来てくれ、
あっと言う間に終わったのですが、
グラスの場合はなぜかとても遅いです。全く進展が見られない
状況です。
こちらから質問、クレームをつけなければ動きません。
こちらの業者さんは荷物に関しては早いが
ペーパーワークは苦手なのかもしれません。

帰国の引っ越しは
赴任時と同じ様に航空便1回と船便2回に分けて作業しました。
中身は赴任時と同じようなものですが、
何か足りなかったとしても
今回は勝手知ったる日本なのであまり不安もなく、気楽です。
特に100円ショップの品質向上と充実ぶりには驚かされました。
赴任前とは雲泥の差です。

今後は以前に少し書き溜めておいたものや
帰国してから思い出したことなどを中心に
書いていきたいと思います。






今の日銀総裁が就任なさった時、
アジア開発銀行などでもご活躍された方だけに
「海外では年2%程度の物価の上昇は当たり前」
という発言を聞いて、なるほどなーと思いました。

ここ20年、日本は不景気でデフレになりました。
モノが売れない=値段を下げる、といった状況が
究極まで来ていると思います。
日本ではみんなが買わなければ企業が努力して
値段を下げて来ます。が、海外では違います。
私のいるあたりではどんどん物価が上がって行っています。
政府がきちんと経済の主導権を握っているのでしょう。

私が最初に入った私立の語学学校は
通っている間(1年未満)で70ドル上がりましたし、
買わないけど(笑)ティファニーのサイトは
気が付けばジリジリと上がっていて、近年では
金やダイヤが値上がりしているせいか、価格の上昇、
あるいは改訂が激しくなっています。
そう、同じ品物やサービスなのに高くなっている。
日本では考えられないですよね。
当家はリーマンショック後に渡米し、
今思えば随分とお買い得な品物が出てました。
当時はアメリカの物価はこの程度だろうと思っていましたが、
それ以降同じクオリティのもの、同じような値段のものが出ていません。
デザインや質も簡素なものが多くなっていると思います。

例えば切手。渡米後何度値段が変わった事でしょう。
この数年で5回は値上がりしていると思います。
渡米直後に買っておいた切手では金額の不足になってしまう。
面倒なのでもう買いだめはしないで、友達の子どもへの
おみやげにでもしようと思います。

経済の動きの癖として、
ここ数年は円高でしたが、向こう2~3年は
円安になると思います。
リーマンショックの時のような相当な経済の混乱が無い限り、
赴任した年が一番価格が安いと思います。
ためらわず初年度は学校にお買い物に、お金を使いましょう(笑)。





駐妻といえば優雅に旅行におけいこ、ショッピングと
贅沢三昧的なイメージもあるようですが、実際はどうでしょう?

この辺りの場合なんですが、遠すぎて日本に帰省できない代わりに
近場への旅行へ行く人は多いと思います。
飛行機に乗る時間は日本までだと半日以上、時差もきついです。
やれカリブだカナダだヨーロッパだ、と
一見、行き先は華やかかもしれませんが、
日本で言えばグアムとか韓国、東南アジアへ行くようなものです。
しかも基軸通貨であるドルとの比較ですから、
現地通貨に対するレートが日本円からよりは有利でしょうし、
もちろん日本から飛ぶよりは近距離です。
安く済むし、移動距離や時差という体への負担が少ないので
今のうち行っておこうという気にはなりますね。
日本に比べると祝日が少なく、気候が厳しく荒いので
行ける時に行ける場所へ脱出したい気持ちもあります。

私は日本人向けのおけいこには行った事がないので
わかりませんが、
母国語だけで話せる環境と言うのは
本当にありがたい場ではないかと思います。
ほぼ英語だけの環境で暮らしていると
だんだん家族にすら日本語で話すことが面倒になってきたりします。
日本人であるのは、日本に生まれたからとか
両親が日本人だからと思いがちなのですが、
常に日本語を話し、生活の中に日本の文化や習慣があるからだと思います。
国を離れてみて、文化や季節の行事、習慣から離れると
自分の中にある日本がどんどん薄まって行く感じがするのです。
日本のエッセンスを補給し続けないと
日本人としてのアイデンティティが
どんどんなくなって行ってしまうのだと痛感しています。
これだけ長期間、母国から離れ、
日本人とあまり関わらない生活をしなければをわからなかった事です。
長年海外にいても変わらずに
日本人のアイデンティティをしっかり持っている人は
無自覚だったとしても日本人と交流をし、
日本の文化や習慣を吸収する努力を怠らなかった人だと思います。
自分が何者であるかを保つのは異国で暮らす上でとても大切な事だと思います。

ショッピングだって散財している駐妻は見た事がありません。
節約している人の方が多いと思います。
それに現地の人の方がずっとお金持ちなので
お店の店員さんも数年でいなくなる駐妻は眼中にないでしょう。
こちらでは日本では考えられない桁と数のお金持ちが本当に沢山います。
私達日本人が想像する範囲の「お金持ち」は
アメリカでは「中間層」と言われる層です。
日本人の駐在手当を含めた収入額なんて
こちらの中間層にも入れないケースが殆どではないでしょうか。
所詮、雇われている身なんて生かさず殺さずの金額しかもらえません。
特に日本企業ならば。
私の印象では学歴の高い人に限りますが、
現地の20代の年収は我々30~40代の日本人駐在員の年収より
高いと思います。しかもそういう人がかなりの数います。
某有名コンサルタントが
日本人のサラリーマンが自分と同じ年、同じ経歴の
アメリカのサラリーマンの年収と生活を知ったら
悔しいのを通り越して怒り始めるだろうとおっしゃっていましたが、
本当にそう思います。

そんな訳で、
一言で言えば、駐妻は日本の専業主婦と何ら変わりないです。

ちなみに
日本で専業主婦は何の問題もありませんが、
こちらでは学歴が低くて家事育児しか能力のない人、と認定されてしまいます。
なので専業主婦だと言うとアメリカ人からは
こちらへ来るまで、日本にいた時にはどんな仕事をしていたのか?
と必ず聞かれます。
私の場合、たまたまいけばなを習っており、資格もあったせいか
「要は、君はアーティストなんだね」と、まるでそういう事にしてしまいたい、
みたいな感じで畳み込まれることが何度かあったので、
アメリカ人に限り、聞かれればアーティストだと名乗ることにしています(爆)。
でないと、むしろ向こうが扱いに困ってしまう感じなので。
「肩書きがないなんてそんなの困る…」みたいな感じです。












出世や内助の功で当ブログにいらっしゃる方も多いので、
今回は自論を振りかざしたい(笑)と思います。

例えばあなたにご子息がおられて、
野球やサッカーなどのチームスポーツをしているとします。
本人は頑張っているものの、なかなかスタメン、レギュラーにはなれない。
親であるあなたは 練習日には欠かさず出向き、役員を引き受け、
ひたむきにボランティアをしています。その目的はもちろん
「親が努力をすることで監督やコーチに
自分の子を目にとめてもらいたい=我が子のスタメン、レギュラー入り」です。
あなたの熱意に心打たれた指導者はとうとうご子息にチャンスを与え、
試合に出ます。でも、親ができるのはここまで。
本人の実力が伴わなければ次に続かないのは容易にご理解頂けますでしょう。

内助の功もこれと同じですよね。
本人が実力十分であるのにチャンスが巡って来ない、
一度目に止めてもらえればわかる!という場合には有効でしょう。
つまり内助の功とは
「元々人より抜きん出て仕事の出来る夫」に対して
なされるものであって、
仕事の出来ない夫を妻が育て上げて出世させることではありません。
子どもなら体力作りにつきあったり栄養面などの食事に気を使うなど
できますが、夫の仕事の能力を上げる事はできません。

出世する人の条件として、よく
目下の人や清掃の人にも礼儀正しい、なんてありますが、あれは
「出世する人は人物としても立派であって欲しい」という
我々下々の願望です。
あなたの夫の出世や昇進の決定権を目下の人や
清掃の人が持っているはずがありません。
たまたま人物として立派な方、あるいは仕事を通して
人格の磨かれた方が結果として多く出世しただけでしょう。
その証拠に横柄で役に立たない上司なんていくらでもいます。
それでいいから出世して欲しいと思うのが
妻の本音かもしれませんが、
ああいうのは戦後から発展途上した時代の産物ではないでしょうか。
昔と違ってもうポストも絞られて数がありません。

子どもの場合ならチームを視察に行って足りない所を分析し、
狙いを定めて練習させることもできます。
でも一番大切なのは
本人がレギュラーになりたいと本気で思っているかどうか。
単にその競技が好きだとか、チームに友達がいるから、だけで
血のにじむ努力してまでレギュラーになりたいとは
思っていない場合が多い。なりたい子は自分でやっています。

これは夫の場合もそうです。
ど真ん中でバリバリ働きたい人よりも、
遠心力で楽に暮らしたいと思っている人の方が多いです。
大企業に入って「あー良かったこれで安心。」と思う人が8割。
「さあデカい仕事をするぞ!」と思うのが2割。
あなたの夫は8割ではないでしょうか。
そして2割の中にも8割みたいのが結構いるんです。
そしてその2割…を繰り返していくと、もうわかりますよね。
能力が高くてもベクトルの方向がずれている、
もったいない人も結構いるんです。
頑張る所はそこじゃないでしょ、的な。
そういう人が目下に「内助の功」を強要したり
「学閥」を語り出します(笑)。
出世できなかったのは自分だけのせいじゃない、と
信じたい人達です。
そういう人の話を鵜呑みにしてはいけません。
その人にとっては真実ですが、
あなたの人生で同じ事を再生する必要はないのです。
実力十分、いつもイイ所まで行くんだけど王手を指せない、
その勇気がない負け癖がついているような人もいます。
これは有名な政治家でもいますよね。

実は出世する人は新入社員、
いえ、採用の時点で決まっているのでしょう。
課長は同期の殆どがなれますが、社長になるのは数年に1人。
そういう方は別格に育てられており、
会社側にとって本命中の本命なのだろうと想像できます。
ある方は社費留学も海外赴任も経験のない方ですが、
この方の場合、ヘタに外に出して転職されたくない、という
会社側の意向が明らかに伺えます。
ある方は外資系企業でしたが、社長候補は必ず
某国にある会社所有のビジネススクールに留学させられました。
そこには世界中から兄弟会社の社長候補が来て
人脈づくり及び交流を深めておくそうです。
つまり、
誰が出世する(させる)かは、我々下々の手の及ぶところにはなく、
仕事の善し悪しだけで決まらないこともご理解頂けるのではないかと
思います。
ただ、これらの方々はおそらく「平時の社長」候補で
あなたの夫がずば抜けて優秀であれば
「有事の社長」になれる可能性はあります。
しかし、問題山積のため、とてもじゃないけど
なり手がいない、危機的な時です。

今日、一般的に言われている「内助の功」というのが
「やればできる」的な、実に無責任なかけ声だと
おわかり頂けたのではないかと思います。
成功した夫が言う場合の「内助の功」の多くも
謙虚から来ているように思えますが
あれは単に他の人から無駄にやっかまれないよう、
矛先をそらせる知恵だと思います。
もし本当に妻のおかげと感謝をしているならば、
他人にではなく、本人に日頃から伝えているはずです。
そういう妻は「内助の功」にはこだわりがないでしょうね。

そんな訳で、
あなたのことをよく知りもしない人の戯言だとか
あるいは存在し得ない「内助の功」に、
どうか心を痛めないで頂きたいと思います。









以下はよくアメリカで聞く言葉です。

「テンパラセン」
「ナンバラワン」

この言葉は何のことかわかりますか?

答えは

「10%(テンパーセント)」
「ナンバーワン」

です。



時々雑誌などの、特にビジネス英語の勉強方法で
「発音なんてカタカナ英語で良い、他の国の人だって訛りがあるけど
 堂々と喋っている」
「他国の人が喋る英語だって聞きづらい」
と開き直りをすすめるかのように書かれていることがあるんですが、
私は賛成しかねます。
出張で時々海外に行って喋る程度の人ならそれで良いのかも知れませんが、
それでも相手からはどうにかならないかと思われているのが本音だと思います。
誰だって自分の事は棚に上げて、わかりやすい方が良いに決まっています。


実際、テンパラセンとか言われてわかります?
これ、ラテンアメリカからインドネパール、中東の人まで言う、
メジャーな英語(笑)なんです。
でも、こういう発音をする人と「英語で」喋りたいと思うのでしょうか。

南米出身の友達でほぼ不自由なく喋れる子がいるのですが、
発音がこういう感じなのでよくわからないことが多い。
アメリカ人はスペイン語話者の発音に慣れているので
わかるようなんですが、私達にはわかりません。

カタカナ英語というのはこういう英語を話しているのと
同じだと思うのです。
最初はカタカナ英語でも良いと思うのですが、通じるからといって
そのままでいるのはいかがなものかと思います。
私の知る限りですが、意外な事に
ペラペラと流暢に喋れる帰国子女も発音、とくに母音を
きちんと取得している人にはこれまで会った事がないんです。
日本のニュース番組でバイリンガル放送を聞いていると
日本人が英訳しているのとネイティブが英訳しているのでは
聞いていて違いがすぐにわかると思います。
声の出し方からして違うので。

高校からの後輩なんですが、
英語の発音がほぼ完璧にできる人がひとりだけいます。
聞いていて「あ」の発音だけ日本語の「あ」に限りなく近く、
それこそ「ゆらぎ」みたいなレベルの差です。
ネイティブが「褒める」のではなく「感心」するほど美しい英語を話します。
高校生の時はほとんど話すこともできなかったのですが、
学生時代に努力をし、就職してからは
英語圏への海外赴任→外資企業への転職を果たしています。
10代後半からの努力でここまで達成できるのです。
子どもの頃から英語をやらないと発音ができないとか
LとRの違いがわからないとかはウソです。

適当に発音を聞いているといつまでもわからないと思います。
わずかな差を聞き取る注意力がないといつまでも覚えません。
英語学習者としては発音記号という強い味方がいるので
それを参考に勉強すると良いと思います。

聞き取れないと喋れないというのは本当だと思います。
聞いた話ですが、日本人と韓国人だけが聞き取れない音というのが
あるとかで、日本語と韓国語の音にはないものらしいのです。
確かに初期クラスの頃、
クラスのみんながわかっているのに自分だけ全然聞き取れなくて
ものすごく焦った事が何度もありました。

今は文法や語彙でいっぱいいっぱいいっぱいかも知れませんが
少し慣れて来たら気になった単語を片っ端から調べて
発音を勉強し直す事をおすすめします。
私はパソコンを開きっ放しにしながらテレビを見るのですが、
テレビのキャプションオンにしているので気になる単語があるとすぐに調べます。
昔は単語の意味を調べるだけで精一杯だったのですが、
最近は発音の確認で調べる事が多くなりました。
自分が発音する時に実行出来ているかどうかはまだわかりませんが、
心がけて、気を付けて話すようにしています。






日本から持って来て一番役に立っているのは
洋食器のフルセットかと思います。

嫁入り道具の一部で来客用の食器だったはずが
殆どお客様のいらっしゃらなかった当家(笑)でしたので
新婚1年半を経過したあたりで普段用に下ろして使い始めました。
洋食器の基本は6枚ずつなのですが、
割れた時に備えて8枚ずつ購入してありました。

持ち寄りでパーティをする事が多いので、
お皿が多くあると役に立ちます。
フルセットの他に違うメーカーのティーセットもあるのですが、
合わせてデザート用に20センチ皿(本来はサラダ皿)も揃えたので
このサイズだけは16枚あり、これを取り皿にします。
クラスメイトの殆どを招いた時も対応できました。
26センチのディナー皿にお友達が持ち寄ってくれたお料理を
移し替えたり下に敷いたりすると
さらに見栄えがするので好評です。
食器のデザインに合わせて
タンブラー、ワイン等のグラス類が8つずつ、
カップ&ソーサーもフルセットとティーセットのものが8客ずつあるので、
飲み物も何とか間に合いました。
パーティーは遅れて来る人や早めに帰る人もいるので、
全ての食器を毎回総動員させることはないのですが、
いつも集まる仲良しメンバーが大所帯で人数が多いのと
親しくなると夫や子どもも連れて来て
家族ぐるみで食事をすることも多くなるので
食器が沢山あって良かったと思います。

紙皿でもいいと思うのですが、
(日本では見た事がないようなステキな物が沢山あります!)
土地柄か特に外国の友人達はフツーの振りをした
ご立派な家系出身及び令夫人であることが多いので
それなりの食器でもてなすと先方の態度にも少し変化が
あるように感じるのが本音です。
逆にそういうお友達の家にお呼ばれをされると
日頃家族が使っているのとは別にある
フォーマルダイニングに通されるし、紙皿は出てきません。
プールサイドやBBQなど屋外でない限りは
なるべくならきちんとした食器の方が良いのかもしれないと
思います。

私の食器はノリタケのアウトレットで安く購入したものですが、
シリーズで揃えてあるだけで食器棚に飾ってあっても
実際にテーブルで使う時にも見栄えがします。
きちんとしたメーカーならば長年作り続けてくれるので
後から買い足すこともできます。
私の食器のシリーズは何とラッキーなことに、
当地へ輸出されてデパートなどに置いてあります。
こちらで買うものは正規品なのでお値段は少し高くなりますが
日本で買うよりも安い(!)ので、頻繁に使うために傷がつきやすい、
劣化の早いサイズと割りやすいサイズはこちらで追加購入しました。
この食器は評判がよく、必ずどこのものか聞かれるので、
胸を張って日本製よ、と答えられるのも非常に嬉しいです。
決してノリタケの廻し者ではないのですが(笑)
この食器のお陰で必ず食卓が盛り上がるので
ありがたく思っています。
学生の頃、アメリカ人の英語の先生が
ご主人の転勤で帰国をされる時に
友人達と一緒に大皿を差し上げたのですが、
アメリカではノリタケが一番有名で人気があると言って
とても嬉しそうに受け取って下さったので
当地でもブランドとして認識されているようです。

赴任前は準備で忙しいし、色々と入り用になることも
あろうかと思いますので、
出発までに食器を揃えておく必要はないと思います。
ただ、もし将来的に食器を揃えるおつもりがあるならば
良い機会かもしれません。
ノリタケやミカサ、ニッコーなど、日本の有名メーカーならば
現地デパートでも買えます。
逆に、レノックスなどのアメリカ製でもステキなものが多いですし、
赴任の記念にもなり良いかもしれません。
まず自分達が使う分だけ購入して、使い心地を確認してから
揃えると失敗がないと思います。


いろいろな国出身の友人のお宅に伺って感心するのは
モデルルームかのごとくセンス良く、
バランス良く整っている美しいお家が殆どであること。
家の中というのは、
実は主婦の知性が表れてしまうのではないかと思います。
知性=高学歴ではなくて安定した賢さ、と言い換えても良いでしょうか。

仕事や勉強、家事や育児だけでなく、
生きていくのには関係のない、一見どうでもいい分野にさえ手抜きをせずに
自分の能力をここにも十分に使っているのを感じられる。
たかがインテリア、格好つけている、というレベルではないんですね。
そういう家はやっぱり居心地が良いのです。
そして、食器も当然のようにインテリアのパーツとして
コーディネートされています。
これはなかなか日本では盲点ではないでしょうか。

お国柄、人柄が良く出ていて実に楽しいです。
自分もそんな側になりたいと努力をしています。







私が日本人同士のお付き合いで気を付けていることが
一点だけあります。
夫の勤務先及び仕事関連の話を一切しないということです。

よく語学学校などでお互い日本人だとわかると
夫の勤務先を聞かれたり、先方から積極的に公開して下さることも。
ご自分から言ってくる方の場合、
ご主人の勤務先に誇りを持っておられるので、
ご立派なところにお勤めですね、と褒めて終わりにします。
こういう方はその後もプライベートな事を根掘り葉掘り聞いてくる
確率が高いので、なるべく接触を避けてきました。
これは国内でもあることだと思うのですが、
どうしても聞きたがって粘る人もいるので、その場合は
民間or官公庁です、レベルでお答えしています。
何度も喰い下がられてもそ同じ様に答えていると、
有名でない、大した事のない勤務先なのね、と理解して引き下がってくれます。
ちなみに親しくなったお友達にも夫の勤務先は決して明かしません。
なぜか。
情報が漏れる事を用心しているからです。


妻の場合は同じ日本人に会うとお友達作り、が頭をよぎるのでしょうが
夫は仕事で、任務を果たしに来ています。
学校で知り合った人の夫は、わが夫の競合相手かもしれません。
その可能性はゼロでは無い訳です。
夫の勤務先を知られていて、
もしうっかり「今日は夫が〇〇なの」などと言ってしまったら
耳のいい人、頭の良い人が聞けば夫の勤務先の展開が
想像されてしまうかもしれません。
身内から情報を漏らすなど言語道断です。
しかし日常の会話からついつい、してしまいがちではないでしょうか。

駐妻人生は夫の赴任が終わればおしまいですが、
夫の仕事人生はその後もずっと続きます。
熟慮のない振る舞いから夫の仕事、勤務先の邪魔をしてはならないと思います。
当家の場合ですが、日本人に限らず現地で知り合った人と写真を撮る際は
必ず夫を外しています。ビジネス以外の人脈から夫の素性を
たどられたくないからです。
夫は何か重要な、秘密だの機密を扱うような仕事ではないのですが(笑)
「仕事をするために」赴任していますので、それ以外の余計な痕跡を残すのは
如何なものかという意見の一致がありました。
ちょっと用心しすぎ、とも思いますが、いずれ離れる土地ですし
誰が何をするかわからないので気を付けています。
現地で人脈を広げるのも仕事のうち、という方もおられましょうが、
必要な(勤務先や職務にとって)人脈というよりも、
せっかくだから広げておこう、といった動機の方が多い様に思います。
必要な人脈は仕事上で得られるはずなので。

国内外関わらず、例えば夫が地位も名誉もあるならば、
普通は妻や子どもの誘拐を用心して
ご自分の素性を周りに明かさない様にするはずです。
妻は夫の勤務先を言いふらさないし、子どもにもきちんと言い含めておくか、
自分が何者であるか言わないと思います。
逆を言えば無邪気に夫の勤務先を話してしまう妻は
そういう家庭の出身ではない、と公言しているようなものです。


帯同するだけの駐妻は気楽に見えるのでしょうが、
本当に気楽で終われるかは個々のケースによると思います。
夫の足を引っ張らない=余計な事は言わない、しないのが
一番大切ではないかと思っています。











高校英語まで完璧に頭に入っている方は
現地ではライティングと会話のクラスを取って下さい。

こちらで習うライティングは日本のライティングとは違います。
日本国内で通用している
「日本語の文を英文(英訳)にする」という単純作業ではなく、
「英語らしい表現に立て直す」をします。
英語を話す人達がわかりやすい文の作り方を学ぶという感じです。
日本で◯がもらえるライティングは間違いなく正解なんだけれど
現地の人にしたらわかりにくくて途中で聞く気を無くす(笑)
というのが本音だと思います。
ちょっとくどいというか、 英語の文の構成をしていないんです。
英語の実力云々以前に「あなたの言わんとする事がわからない」
と能力を疑われる方向に行きかねません。

ライティングのクラスではこれでもかとエッセイー
日本語でエッセイと言うと軽い随筆や散文といった印象ですが、
がっつり論文形式で書く作文のことをいいます。
日本のように起承転結ではなく、
自分が訴えたい主張を 序文にまず書いて、本論、結論です。
この書き方で徹底的にしごかれると英語に自信が持てると思います。
ライティングのおかげで文章のパターンが見えて来るので
本や新聞などの読み物が楽になったと思います。
英語の話し方もこの順なので、話す時も書く時も役に立ちます。
気が強く自己主張の強い私でも
いきなりズバリと自分の主張から入る方法には
少し勇気がいりました。ここまで言っていいんだ、と。
遠慮しないで自分の要求を明確に、詳しく伝える事が大事です。
日本と違って誰も図々しいと思わないし、
むしろ真剣に耳を傾けてくれ、簡単に理解できるようです。
少ないボギャブラリーで一生懸命説明し疲れ果て、
途方に暮れることがなくなりました(笑)。
このようにライティングを通して英語を読む、書く、話すポイントが
つかめるようになります。

私の行っていた学校では基礎クラス(ESLレベル)
を終えてTOEFLクラスへ行く前に ライティングのクラスを取る事が必須でした。
ただ単に作文を作るのではなく、 文法、語彙、全体の文の構成を含みますから
英語という言語の総括トレーニングになっているのだと思います。
自分の持つ全ての能力を総動員、フル回転していました。
英語のライティングは
日本語で文を作る時とは(脳の)違う場所で作っているような気がします。
日本語→英語に訳すのではないため、
いままでの人生で使って来た、文を作れる能力を頼れません。
きちんと相応しい単語から選んで文法に組み立てて、という
正に底辺から改めて学び直した感じがします。
元々英語を話す時は日本語を介在しないで
英語で考えられるタイプでしたが、
ライティングのおかげでその回路が完成した感じです。

この授業を取った間は
お昼に帰宅してから夜中までずっとエッセイを書いていました。
作文は得意な方でしたが、先生からもっと掘り下げろとか
もっと強い理由がないと成立しないとか、
何度もやり直しを命ぜられ、でも毎日新しい課題も与えられて
雪ダルマ式に増えて行く~(笑)
作文なんて初めてのことじゃないのに、
初めてのことをやっているような感じでした。
文章を書く能力が小学校の3年生あたりに戻ってしまったような
心持ちがしましたが、同時に勉強に対する気持ちも小学3年生みたいな感じで、
素直に取り組む事ができ、清々しい気持ちにもなれました。
正直きつかったですが夫の理解もあり、何とかやり遂げました。


ライティングのクラスを取った人と取っていない人では
大きな差があると思います。
我が夫は留学経験無しに英語が堪能になった努力の人ですが、
こちらでライティングを学んでいません。
正に日本語の文の構成のまま英語で喋っているため
相手の反応が鈍いことがよくある(笑)
横で聞いていても正直、効率が悪い話し方だなと思う事があります。
英語は話せるのにあまり通じない、という場合
発音のせいにしがちですが、
日本語の文の構成のまま話しているからではと思います。
在米が長くなり、たまに新しく日本から来た人と同じクラスになると、
発音ではなく「言わんとする事がわからない」場合が多いです。


会話のクラスでは
句動詞(phrasal verbs)や英熟語(idioms)、口語、リエゾン等が
勉強できます。
これを知らなければアメリカで日常英語を理解するのは
難しいのではないかと思います。
日本の英語教育では見た事のないものばかりでした。
英語が聞き取れるようになってgetとかgoみたいな
ごく簡単な、よく知っている単語のはずなのに
何で意味が全然わからないんだろう???と凹んでしまうことが多いとか、
あるいは字幕無しで洋画や海外ドラマを見ていて
何度見てもわからない場合も、これらを知らない事が原因かもしれません。

よく地域の教会とか図書館で無料のESLや会話クラスがあります。
通っていた人の話では 先生はたいていボランティアの、
教授法も勉強していないごく普通の一般人で、
きちんとカリキュラムがあって教えている訳ではないそうです。
少なくとも語学学校の会話クラスのようなクオリティは無理でしょう。
きちんとした教育機関での会話クラスに行かれることをおすすめします。


あとは、やはり英語でしか意思の疎通ができない友人の存在は大きいです。
もっと仲良くなりたいからと、お互いが頑張りますし(笑) 励みにもなります。
最初の頃は英語が喋れなくて念力で喋っていたよね、
と笑えるようになったお互いが嬉しいです。
やはり、勉強したからには実践の場を持たないと!


私のように帯同赴任までに勉強が間に合わなくて
現地でESLに通うのも楽しいです。
ただお子さんがいなくて時間に余裕のある人向けです。
それから、あまりレベルの低いクラスから始まると
面倒も多くなるような気がします。
英語も上達しなくて、でも国にも帰れなくて
イライラしているような連中が多いです。
ある程度のレベルのクラスからスタート出来た方が
ストレスも少なくてクラスメイトの質も良いと思います。
上のクラスに行く程、世界中から賢くて性格の良い人に会えて
勉強も楽しかったです。


自転車の漕ぎ始めは大変ですが
頑張れば良いのは最初のうちです。
いつまで経っても知らない言葉や表現も出て来ますが、
それは日本語でも一緒だと思います。
降って湧いたチャンスを生かして、
ぜひ頑張っていただけたらと思います。












夫の駐在が決まってからどうやって英語を勉強したいらいいか
悩まれる方は多いと思います。
自分の経験を通してある程度見えて来ましたのでご報告します。


ポイントは大きく2つです。

1.高校英語まで完璧にして帯同赴任にのぞむ
2.現地できちんとした学校のライティングと会話のクラスに通う

です。


日常会話とか海外旅行で困らない程度の英語なら
中学英語で十分と言われることから、
社会人になってからも2~3年に一度は中学英語を復習していました。
3連休があれば中学問題集3冊(3年分)が終えられます。
確かに旅行程度は中学英語で十分でしたが、
日常会話、しかも現地在住となるとそれ以上のレベルが必要でした。
しかし語学学校やESLで習う文法は
一番上のクラス(TOEFL以下の基礎クラス)でも
高校で習った覚えのある内容です。
せっかくこちらで大枚はたいて学校に通っても、内容はその程度なんです。

つまり渡航前までにやるべきことは
高校英語まで「完璧に」頭に入れることです。
単なる復習ではなく、問題集を解いて全問正解のレベルです。
これができれば現地で数ヶ月、学校に通えば
十分暮らせるレベルになれると思います。
「3ヶ月英語圏に住めば英語がペラペラ」になれるのは
こういう人達だと思います。
私が一緒に勉強してきたクラスメイトのうち、
3~4ヶ月で飛躍的に喋れるようになったのは
二十歳前後の子でした。
若いから英語ができる、飲み込みが早い、
で済ませてしまいがちですが、
若い人の全員がそうではありません。
結局は今まできちんと勉強して来た人、
具体的には高校レベルの英語までしっかり頭に入っている人が
短期間で喋れるようになっています。

喋れる様になって渡米、という目標は
日々英語に触れて暮らしている人以外無理と
思って頂いて結構だと思います。
たとえ日本で毎日CNNを見ていても聞き取れません。
現地人の会話は想像以上に聞き取れない以前に
まず声が小さくて聞こえません(笑)。
日本人をはじめアジア人は声が大きいので
現地の人の小さな声とか音量に耳が慣れるのがまず大変です。
(私が英語で一番凹んだのはここでした。笑)
海外旅行で英語が通じていたから
ある程度は大丈夫だろうとタカをくくっていましたが、
あれは相手が観光客の英語に慣れている親切な人達
だったのだろうと反省しています。

私の行った学校のクラスメイトは世界中から来た
医者、官僚をはじめとしたエリートが大半。
ジャーナリストやライターも多く、
某国CNN勤務の人も入れ替わり立ち替わり、
いつもクラスにいました(笑)。
クラスの男子の9割、女子も半数以上が修士を持っています。
つまり、それだけ勉強が出来る人たちも「喋れない」んです。
日本はペーパーばかりで話す機会がないから、と言い訳しても
一斉に全員が「自分の国もそうだ!」と言います。
高校以上になると自分の国の言語でなく、
英語科目以外も英語を使って授業する国もあるんですが、
そんな国出身者でも喋れないから学校に来て一生懸命練習しています。
あなたが仮に旧帝大を立派な成績で卒業していながら喋れないとしても
ちっとも恥ずかしくありません。実際そういう人もクラスにいました。
言語は頭の善し悪しではありません。

ではどうしたら喋れる様になるか。
これはよく言われる「慣れ」です。
慣れ、というとちょっと無責任な印象の表現になってしまいますが、
同じ状況に何度も出くわすとできるようになる、ということです。
例えば学校の受付で何か手続きをしているときに
普通に受付で挨拶もできるし世間話もできる、
横から突然ちょっかいを出してきた友達ともじゃれ合えるのだけど、
そこにたまたま通りかかった昔の先生に
「あー久しぶりー!元気?」と突然言われると
うまく返事ができない、とっさに言いたい言葉が出て来ない事が
よくありました。しかも向こうは仕事中で忙しいので、
言いながら早足で去って行く…。
同じ状況の3回目くらいにやっと言葉が出て来た感じでした。
例えば小さいお子さんの発育過程においても
この間までは上手にできたのに今日はできなくなっちゃった、等
あると思うのですが、
そんな事を繰り返しながら定着していくように思います。
語学も3歩進んで2歩下がる、と表現されることがありますが、
正にこの事ではないかと思います。