 | 日本で一番悪い奴ら DVDスタンダード・エディション 4,104円 Amazon |
大学柔道部での腕を買われ、北海道警察に勧誘された諸星要一(綾野剛)。26歳で北海道警察本部の刑事となる。しかし、捜査も事務も満足にできない諸星周囲から邪魔者扱い。そんな諸星に声をかけてきたのは署内でも抜きん出た捜査能力を発揮する刑事・村井定夫(ピエール瀧)。「刑事が認められるには犯人を挙げて点数を稼げ。そのためには協力者=S(エス)(スパイ)を作れ」と説かれ、自分の名刺をいたるところにばら撒き、裏社会との接触をはかる。ようやく内通を得て、暴力団組員を覚せい剤・拳銃所持で逮捕した功績で本部長賞を授与されるが、令状のない違法捜査に暴力団側が激怒。幹部の黒岩勝典(中村獅童)と面会することになった諸星だが、無鉄砲な性分を買われ兄弟盃を交わす。以降、S(エス)となった黒岩から裏社会の情報が提供されることになる・・・・
『マジで安全な社会にしようと思ったらな、産婦人科になるしかねぇよ。産まれてくるガキ、皆殺しにするんだ・・・・。誰も産まれてこなきゃ安全だろ？』
ピエール瀧さんが演じる道警一の敏腕刑事（といわれている）村井貞夫が主人公の諸星洋一（綾野剛）に放つセリフ。
いやー、悪くて怖くてドス黒いおじさんを演らせたら日本でこの人に敵う人はもはやいないでしょう。そんなピエールさんを見るだけでも、この映画を観る価値があると勝手に思ってます。
それにしても、主人公、純粋でとにかくおバカ。
成果を上げて出世する為、組織の期待に応える為、とにかく上司のアドバイスをある意味忠実に守り、多分、本当に悪いことしてるなんて思わずに、正義の為に必要なことだと信じて、突っ走ります。
もう、序盤から、爆笑させてもらいましたけど、これが本当の話を元にしてるというんだから、びっくりなんてもんじゃないですよ。まず、警察を成果主義というか点数制と言えばいいのか、そういうシステムにしたら絶対ダメですよね（苦笑）僕はフルコミッションの営業会社でも働いたことあるので、登場人物たちにちょっとだけ感情移入してしまいましたよ。
主人公の諸星洋一は、最後の最後まで、自分たちがやったことは必要だったことで、その時々で最善の選択、決断をしたんだと信じて疑ってないように見えたのが、驚きでした（多分、原作者のご本人さんもそうだったのでは？）。
悲しいけど、おそらく全国のあちらこちらの警察署でこんなこと実際にあったんじゃない？ここだけってことはないでしょうな。この映画の中でさえ、道警だけの話ではなかったからねぇ。もう、今はこんなことなきゃいいけど、実際どんな感じなんでしょうね。色々ありそうだなー実際は。
いや、マジで映画は役者さんの演技が面白くて笑ったけど、これ笑えないっす。
映画は本当に面白いです！ぜひ観てくださいね(^o^)