田舎者、トルコに参る

田舎者、トルコに参る

トルコ共和国の首都のアンカラに留学中です。
感じたことや気になったこと、新しく知ったことなどを適当に書いていきます。
文章を書くのはあまり得意ではありませんが、どうぞよろしくお願いします。
コメントも書いてもらえると嬉しいです。

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先日、中東工科大学に行く機会があった。中東工科大学は、トルコでもトップレベルの大学で、授業はみな英語で行われているそうだ。

どうやら、その中東工科大学で日本に興味のある学生を中心とした、Japon günleri(直訳すると、日本の日)というイベントが一週間に渡って行われるというので是非参加させてもらうことにした。

キャンパスは想像していたよりも大きく、自然もあって非常に素晴らしかった。

いべんとも、寿司をはじめ、折り紙やこけし、漫画や相撲など日本文化を代表するものが展示されており、懐かしさを感じた。

その帰り、興味深いものを発見した。

学生がキャンパス内にある道路(と言っても結構大きい)でヒッチハイクをしていたのだ。

最初は冗談かと思ったが、皆真剣にヒッチハイクをしている。

どうやらやたらとキャンパスが大きいためか、こういうことはよくあるらしい。

日頃、小さな小さなキャンパスで過ごしている自分にとっては新鮮で興味深く感じることであった。

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ヒッチハイクをする学生。
そりゃ女子の方が成功しやすいよね。。




アンカラ城

Facebookを見ていたら残念なニュースを見つけてしまった。

トルコで、しかもアンカラでまたも邦人女性が襲われる事件が先週起こったそうだ。

トルコの新聞、ZAMAN紙の原文はこちらhttp://www.zaman.com.tr/gundem_ankarada-guvenlik-skandali-japon-turiste-saldirdilar_2211913.html

タイトルには"Ankara'da güvenlik skandalı: Japon turiste saldIrdIlar"(約:アンカラで安全のスキャンダル:日本人観光客、襲われる)と書かれている。

東京外語大の「日本語で読む中東メディア」というプロジェクトでも本記事は日本語に訳されている。リンクはこちら 
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html

事件の概要は上の記事に任せるとして、今回はアンカラにある数少ない見所を紹介してみたい。

まず一つ目はAnıtkabir(アタテュルク廟)。トルコ共和国建国の父、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの墓でトルコ国内外問わず様々なところから観光客がやってくる。



二つ目にHamamönü(ハマモニュ地区)。かつては治安の悪い地区であったが、近年再開発され、伝統的な家屋が建てられている。散歩にはもってこいで、雰囲気のいいレストランもある。



そして、Kocatepe Camii(コジャテペ・ジャーミィ)。アンカラにあるモスクのうちもっとも大きいもののうちの一つ。そこまで古いものでもないのでかなり綺麗。



最後に、今回の事件の舞台となってしまったAnkara Kalesi(アンカラ城)。ローマ時代のものを基礎とし、内側の城壁は7世紀に、外側は9世紀にビザンツ帝国によって建てられたもの。



高いところにあり、景色も良い。





だが、このアンカラ城がある場所はお世辞にも治安がよいとは言えない.さらに、近くにはUlus(ウルス)という旧市街があり、アンカラの中でもかなり治安の悪い地区である。

しかしそれと同時にアンカラで安宿が集まるのもこのUlusであり、また夜間の外出は控えるべきとされている。それは外国人だけではなく、現地のトルコ人にとっても暗黙の了解となっている。


以上が個人的に考える、アンカラの主な見所である。ただアンカラ城は上にも書いた通り特に注意が必要な場所だ。

今回の事件のようなことは2度と起こってはいけないことであるし、もちろん悪いのは犯人の2人であるが、こういったことを未然に防ぐ為にはまず第一に、訪れる側の我々の十分過ぎるほどの注意が重要であろう。



うちにはテレビはないけれど、インターネットやらフラットメイトであるトルコ人(アンカラ大学日本語専攻2年のT君)やらからいろんな情報を得ている。

今回紹介するのはそのTに教えてもらった奇妙な宗教番組とその出演者たち。

その名も、通称Adnan Oktar'ın Sohbet Programları(約:アドナン・オクタルのおしゃべり番組)らしい。残念ながら正式名称まではわからなかったが、上記の通称でネット上でいろいろ動画を検索できるようだ。(参考URLはwww.youtube.com/watch?v=E2H69u3OC9Q)

一人の司会者のような男性と数人の女性がとが同じスタジオでいろいろお話をする番組だ。(一応)宗教番組らしいので、出演者は皆ムスリム、とりわけ信仰深い人間だと考えてよいだろう。


司会者はこちら。


それから、女性陣。














はい。

日本で言うところの叶姉妹みたいなもんかな???より酷いかも...

今日URLを載せた動画では、司会者がこのような女性たちにひたすら"Şahane."や"Maşallah"(約:素晴らしい)と繰り返し、べた褒めする一方で、この女性たちも司会者の男性に向かって"Hocam, siz ateş gibisiniz, maşallah."(約:あなたは炎の溶で素晴らしい)などと言って褒め讃えている。

まぁあれだ、人は見かけで判断しちゃいけないだろうけど、これはどうなのかな?

見た目からして宗教番組には見えないし、お話の内容も茶番劇みたいな...

もっとはっきり言ってしまうとこの司会者のOktar氏が自分好みの女性を呼んでお話ししてるだけに見える...

とまぁ、トルコで見かけた変わった「宗教番組」であった。

もちろんコントなどではなく、少なくとも登場している本人たちは真面目にやっているらしい。(視聴者の多くがネタにしているのは当然であるが)


ちなみに動画に対するコメント欄には、"Ya bu muhabbetleri port filmin başına koysan hiç sorun olmaz."(約:この番組のやり取り、ポルノ動画の冒頭に挿入しても全然違和感無いぜ)と書かれており、この番組に対するいち視聴者の反応が伺えるであろう...