マイペースで歩こう☆

マイペースで歩こう☆

ノスケから⇒全ての発達障害児とその家族へ。
『チャンスは常に目の前にある。自主性を持つことが一番大切。自分らしく在りつづけることです( ̄∀ ̄*)』

アスペルガー症候群の息子・ノスケ。彼と彼の周りの人間のこと、家族のことを綴ってます。まったり、ほんわか、ガチ勝負♩生きるって面白い☆




さて。

前回に続いて、ダンナさんの南国出張に伴う、ネコヤマ一家の南国行きにつきまして。



ダンナさんは正月早々に南国へ出発した。

残念ながら飛行機はクサの隣の席で。
→満席だった(°_°)

3人がけの飛行機。何故か真ん中がクサで、窓際はダンナさん、通路側には他の客。
気の毒な通路側の客は、離陸直後からエチケット袋に顔を突っ込んで着陸まで突っ伏していたそうだ。

オレは酔わなかった( ´ ー ` )

…慣れたんだな、きっと。




さて。ダンナさんがいなくなったネコヤマ家は、ちび子とみっくの2人家族になった。



ちび子:母ちゃん!父ちゃん居ないのって静かだねー!( ` 口 ´ )



ヒドい娘だ(笑)

でも、メシの支度しなくて良いし♪洗濯物も無いし♪
ちび子との2人暮らしは、それぞれ勝手に過ごして、それはそれは静かな毎日だった(笑)

ダンナさんの帰国予定は2月10日頃って言ってたし。しばらくはのんびりと…と思っていたけど。
ダンナさんは3日目にはホームシックにかかっていた。

LINEが来たのは、午前11時。ワタシは会議中だった。隣の席のカチョーから〝ネコヤマさん、さっきからLINE鳴ってるよ〟と教えてもらった。
あ、家族LINEだぁ。


ダンナさん『さみしい』


ダンナさん『ウチに帰りたい』


ダンナさん『クサが臭い』


ダンナさん『あっちゃんに会いたい』

→あっちゃんはネコだ。とんでもないツンデレで、保護猫団体から引き取った推定6〜7才のオス。ネコヤマ家に来て5年になるが、家庭内ノラ状態でダンナさん以外に懐かない。





みっくには、こうして後ろ姿を見せてくださる、それはそれは可愛げのない…いやいや、微かに愛くるしいネコ様である。


昼間からジャンジャン鳴る家族LINE。あっちゃんに会いたいのか。そういえばダンナさんが出かけてから姿を見てないな。よし、帰ったらちび子に聞こう。




みっく:ちび子、最近あっちゃん見た?




ちび子:いるよ( ` 口 ´ )



ちび子は毎晩9時にチュールタイムをもうけており、その時間は現れるのだそうな。
その日もチュールを貪る家庭内ノラを動画に写し、ちび子はダンナさんにLINEを送っていた。



ダンナさん『あっちゃんかわいい』



どこが可愛いのだ。
しかしながら、こんな状態で残り一ヶ月がんばれるのかい、ダンナさんよ。

その後も、ダンナさんからピーピーとうるさいグチLINEは続き。がんばれと励ましながら過ごして。

みっく、ノスケ、ちび子が出かける日がやってきたのだった。



いさ、南国へ(笑)


















ネコヤマ家、今日もマイペース家族♪




2024年、世の中の皆さまはどうお過ごしだろうか。

…と言っても、ワタシ他人にはキョーミ無いんだけどね、ʅ(◞‿◟)ʃ


ネコヤマ家は、アスペルガーのノスケ、ADHDであろうちび子、グレーなダンナさんとみっくの4人家族。うちノスケは隣の県で一人暮らしな独り者なのさ♪

そして、遡って去年の11月のこと。ネコヤマ家の家族LINEに激震が走ったのである。

※LINEのメッセージは『』を付けますね。会話は:です。




ダンナさん『オレ、石垣島へいく』



…いく、が動揺を表していたのであろう。漢字変換を忘れてる(笑)

帰宅後、ちび子と3人で夕飯を食べながらの話になった。




みっく:石垣に行くの?(^ー^)



ちび子:へー。父ちゃん、出稼ぎか( ` 口 ´ )



ダンナさん:あぁ…。オレは、オレはオシマイだぁ( ´ ー ` )



え。飛行機は去年乗れたじゃん。
→高所恐怖症で飛行機恐怖症なヒト(笑)



みっく:何がイヤなの?



ダンナさん:だって、だってなぁ!クサを連れて行くんだぞ!( ´ ◇ ` )



クサ。それは、ダンナさんの会社に入ってきた外国人実習生で。どうやら知的障害レベルな理解力の低さから、仲間うちでお世話係の押し付け合いになっている問題児である。(数も数えられない、母国語の読み書きもイマイチ?日本語は当然論外)
当初みっくは、ホントにクサという名前なのだと思い込んでいたのだが、どうやらちゃんと本名はあるらしい。あまりにワキガがひどく、嗅覚過敏なダンナさんは半径2メートルに30秒で意識が遠のくと言っている。(おかげで本名が記憶から吹っ飛んだそうな)

切々と訴えるダンナさん。



ダンナさん:クルマに乗って移動するときも、オレは窓全開にするんだ!飛行機なんか、もう棺桶じゃないか!( ´ 口 ` )



いや、ソコは密室だろ。



ちび子:席は離してもらえば?( ` ー ´ )



ダンナさん:…!( ´ △ ` )



思いつかなかったのかい(°_°)



みっく:まー、南国バカンス付きな仕事と割り切って行くんだね。




ダンナさん:うー。…みっくは来ないの?( ´ ◇ ` )



ワシは会社員だぞ。



みっく:…1月26日以降じゃないと、動けないな(^ー^)



ダンナさん:じゃあ、じゃあ1月26日になったら来るんだね?絶対ね!絶対だよ!( ´ 口 ` )



散々ゴネたダンナさん。ブツブツと文句を言いながら、どうやら諦めたようだった。



みっく:石垣かぁ。ちび子、母ちゃんと南国行くか?



ちび子:んー。いーよぉ。いつ?( ` 口 ´ )



その時期の石垣は…。お、シーズンオフで格安じやないか。
飛行機と宿の予約、と…。あ、そーだ。ノスケにも出かけるって言わなきゃな。



みっく『ノスケや。母はちび子と石垣に行くよ。一月末に3日間の予定。』



翌日の昼にノスケからLINEがやってきた。



ノスケ『有休確保( ̄▽ ̄)』



…オマエも来るんかーい(笑)











木曜午後に陽性判定の出たみっく。
その時点では、軽い風邪症状で、熱もなく。軽度ですね、と帰されたのだが。


夕食後、おそろしいほどの悪寒と頭痛を感じ、すぐに横になったのだが。発熱は明け方には40度をこえたのだった。
尿意はあれども出ず。アセトアミノフェンは飲んでも飲んでも効かない。ノドの痛みで水も飲み込めない。息を吸っても吸っても苦しくて。

昼前には自力で立ち上がれなくなり。ダンナさんの呼びかけにも反応しなくなり、保健所へ連絡。


40度超え。意識無し。88%。


ダンナさんが保健所の職員にそう伝えると、すぐに病院へ連絡をしてくれた。



私は、たまにフッと意識が戻るんだけど、身体は動かせなくて。とにかく、痛い。苦しい。
…ダンナさんが誰かと電話してるぞ。



ダンナさん:あ?自分で運転して来い?意識ないのに、どうやって行くんですか!?は?歩いて?だから、意識無いって!立てないんだから、歩けるわけないだろうが!( ´ 口 ` )



病院とケンカしてら(°_°)


コロナだから、自分で来てくださいね。え、ご主人も陽性?ならご本人が自分で来てください。運転できないなら、歩いて…。


だと?
…なんか、自宅療養者が亡くなる理由がわかる気がする。

陽性者のみっくを、陽性者のダンナさんが担いで車に乗せて病院へ。
病院の入り口で、立て、こっちに来いと言われても、身体が起こせない。救急センターの職員たちが防護服を来て、5メートルくらい離れた場所から来い来いと手招きしているのだが、動けない。



ダンナさん:あの!本人は動けないんです!( ´ ー ` )



救急センター職員:うわぁ!ダンナさんはコッチ来ないで!



ダンナさんが一歩前に出ると、みんな下がる。うーん、どっかで見たな。アレだ、立て籠りの犯人と警察みたい。なんともシュールなやり取り。
やがて1人の職員が、救急搬送口から車椅子を押して出てきた。

救急車の出入り口に止まった車、搬送口と車の中間地点に置かれた車椅子。職員が車椅子を置いて下がっていくと、ダンナさんは車椅子を取りに一歩前に出た。くたんくたんの私を車椅子に座らせ、車椅子ごと搬送口の出前まで押せば、そこで止まれ!と手で合図している。



救急センターの職員たち:ご主人!そこに止まって!それ以上来ないで!下がって!下がって!はい、離れて!



ダンナさんが、車椅子から離れていく。すると、搬送口からワッと飛び出してきた防護服の一団が私の車椅子を押して病院内に入っていった。



…ブツの受け渡しだろ(°_°)



救急センターの中は、ビニールカーテンで細かく仕切られていて。それぞれの仕切りの向こうに、布カーテンで区切られた個別スペース。

CT、レントゲン、血液検査と様々な検査を受け。点滴をうける。しかし、救急センターの中、めっちゃくちゃ寒いぞ。あ、熱のせいか。
何度か眠って、目を覚まして。うつらうつらしながら横になっていると、やがて救急センター長という名札の人が説明にやってきた。


『ネコヤマさん。今現在、肺炎の所見はありません。えー、血液検査の結果ですけど…。…えー、っと。』


なぜ、そこで黙るか。


『えーっとですね。結果は、ま、そのー、びっくりするほど悪くはない、と。ですから、今日帰ったら三日間は起き上がらないで、安静にして、何かあったらすぐに病院に来てください。』



これ、って。どう解釈すればいーんだよ(°_°)



びっくりするほど悪くはない
⇒びっくりするほどではないけど、え、って思うくらいにはマズい?


帰ったら三日間は起き上がるな
⇒絶対安静?


何かあったらすぐに病院に来てください
⇒何かありそうなくらいではある、ってことかい?



いやいやいや。私88%で、超息苦しいんスけど。
てか、さっきからほぼ過呼吸気味で、脈もめっちゃ速いんだけど。

しかし。隣のカーテンや、反対側のカーテン、高齢者ばかりみたいで。80歳のおばあさん、89歳のおじいさん、その人たちに説明している声が丸聞こえだ。



『〇〇さん。酸素93%だから、今日は入院しましょうね。』


『△△さん。お熱が高いですね。このまま入院ね。』



ハイリスクの人たちだから、優先なんだなぁ。

…ちょっと待て。
私は、既往症で肺炎を2回ほど。現在左肺には良性腫瘍があり、アレルギー体質で、たまに気管支喘息が出る。
こんな体質なんだけど、重症化リスクの人になるかなぁ?と、医師に4回目ワクチンの相談に行こうと考えていた矢先の、今回の感染で。


この、私の情報。救急センターに全く聞かれてないから、話してないぞ。



結局。伝える機会は無く。私も声出ないし、身体言う事きかないから、伝えることが出来ず。

帰宅して。で、意識もあったりなかったりしながら、そのまま三日間、40度のまま、私は眠り続けた。
88%から93%を行き来しながら。

幸いにも、月曜日の朝には37度台まで下がり。酸素も水曜日には97%まで回復。ま、助かったんだけど。



怖いなぁ、って思った。
コロナで病院も大混乱してるのは、よくわかる。
若いから(80代よりは、ね)体力あるだろ、って見た目で判別。
でも、既往症の確認もされない。

若い人、亡くなる理由って…。

この、『混乱』も原因なんじゃ、ないかな。



みっくは、ダンナさんが居たから、救急センターへ連絡出来たけど。

一人暮らしなら、ヤバくないか?

帰されちゃって、ヤバくないか?



7/28に感染して、酸素や体温、咳症状などが治癒と認められたのは、8/7の夜。
食事どころか水すら飲めず、高熱と尿が出ない状態で、点滴希望しても受けられず(病院はパンクしてた)、尿は茶色だったし、血も混じってたし。それが改善したのは、この二日ほど前のことだった。

まぁ、治ってからは、メキメキ回復してるからいいけどね。




今日もニュースでは、感染者増と言われてた。
ダンナさんも、みっくも、もちろん外ではマスクしてたし、アルコール消毒もしてたよ。
でも、感染した。
それが、現実。

まだまだ落ち着くまでには時間がかかるだろう。
とりあえず、感染者を経験した私から伝えることは。


①自分の既往症とか、紙に書いて保険証と一緒に入れとこう。

②ゼリー飲料は役に立った。

③一人暮らしなら、安否確認者を指名しとく。



昨日、4回目ワクチンの希望票を提出した。
同じウィルスでも、ダンナさんと私でこんなに違う。

我が身は、自分で守るしかないってことだ☆