ラテンアメリカで何かがうまくいったらそれを奇跡と思いなさい

「日墨交流計画」という、メキシコ政府による奨学金制度で、2008年8月6日よりメキシコへ1年間留学することになりました。前半はハリスコ州グアダラハラ、後半はユカタン州メリダに滞在。

路地好き、景色好き、メキシコ好き。メキシコでの学生生活とグアテマラ、コロンビア、アルゼンチンなど中南米の国々のことを書いていきます。

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メヒカーナ航空Mexicana、倒産していた

何度か乗ったことのあるメヒカーナ航空が潰れていました。ラテンアメリカで最初の航空会社でした。

気付いたのは、メキシコシティのベニート・ファレス国際空港のターミナル。メヒカーナのカウンターがあったところに不正告発の抗議団体拠点がありました。
Mexicana_quebraron


なぜ空港内でこれを許しているのか理解に苦しみますが…
旗の後ろにはテントが数個あり、中で活動家の人たちは生活しているのでしょうか?真っ暗だったけど。

民間の航空会社の借金を国費で賄ったことに市民は怒っているようです。
当時の大統領や社長などの顔が掲げられ、「泥棒!」「上位80家族のために何万人もの仕事が失われた」「不正!」などと書かれている。

日本でも同じようなことがあった気が…。上位職の人たちを保護したということはなかったでしょうが。
旧メヒカーナ航空、今はLCCのInterjetを運営しています。

メキシコでTAX FREE Refoundができない

メキシコシティは買い物天国だと思ってます。
ZARAは日本より3割は安い気がします。
その他のヨーロッパブランドも全体的に日本より安いと判断し、私は結構メキシコシティで服を買います。あ、純粋メキシコ製の服は全体的に質が悪いので全然お勧めしませんが。

4年前の2011年に行ったとき、TAX FREE Refundができませんでした。
あまりTAX FREEはメジャーではなかったと思います。たまに観光客慣れしているお店では書類を作ってくれるものの、空港で返金手続きをするカウンターをいくら探しても見当たらない。誰に聞いても知らないといわれ、結局あきらめて帰りました。税金IVA20%くらい安くなるはずが…。

さて今回、時代は変わって2015年。メキシコの大きいショッピングセンターPlazaでは、TAX FREE、TAX FREEといたるところに書かれています。お店でもスムーズに書類を作ってくれて、今回こそは、とメキシコシティの空港で、メキシコ人の友人に助けてもらいながらリベンジしました。

事前にインターネットで調べていた2か所のカウンターは見当たらず。近くの職員に聞くと、もうなくなったから別のターミナルに行けと言われました。

出国前のあわただしい時間に、わざわざターミナルをつなぐ電車に乗り、ターミナルを変えても探しました。そこでも見つからず…。もう時間切れ。体力切れ。
3000円ほどの返金処理のためにここまで疲れるとはもう割に合わなくなりました…。

メキシコではTAX FREEの返金処理ができると期待しないほうがいい、というのが今回学んだことですが、もしどなたか返金処理している方がいらっしゃったらぜひ教えてもらいたい!

DELE合格のためには試験会場選びも大事

私はメキシコシティでDELE中級を受験しました。
結論から言うと、メキシコシティで受験したから受かったんだろうなと思います。

理由①
メキシコではライティング・パートで、ボールペンでの清書が不要だった

DELE中級では、ライティングの試験もあり、長い文章を書かなければいけません。
私は東京のセルバンテス文化センターでDELE中級の講習を数回受けましたが
そこでは、
・制限時間内に鉛筆などでの下書きの上、ボールペンでの清書
・下書きを消しゴムで消して提出
・ボールペンで書き間違えると印象が悪いので、綺麗に書く
が求められました。

しかし、私は実は二度、メキシコでDELE中級を受験していますが、
二度ともボールペンでの清書は不要でした。
おかげで制限時間いっぱい、ライティングに費やすことができました。

正直「ボールペンで清書ってこの時代になんだよ」と思っていましたので、
メキシコでの試験条件は非常に嬉しかったです。


理由②
メキシコでは面接試問がなんだかいい感じに適当だった

先に、メキシコで2回受験したと申し上げました。
1回目はコリマ州の大学会場にて受験。
理由は当時グアダラハラに住んでいたので、最も近い会場がここでした。
ここは規模が小さく、中級受験者は10人ほど。
面接の担当は恐らくコリマ大学の先生と思われる、スペイン人なまりの人でした。
愛想も悪く威圧されたように感じ、緊張したのを覚えています。
面接の結果は悪く、このときは中級には受かりませんでした。
(まあ留学して2か月目で力がついていなかったのが大きな理由ですが…)


2回目、1年間の留学を終えるタイミングだったので、
帰国直前にメキシコシティで受験。
さすが首都、規模が大きく中級だけで50人くらいの受験者試験場にがいたと思います。

面接は、正式には

「試験の前にトピックスが書かれたカードが配られ、
10分の制限時間内にカードをチェック、その後カードは回収される」
というのがルールでした。コリマはそうでした。東京の会場でもきっとそうでしょう。

しかし、メキシコシティでは、わたしは面接が最後だったので、30分ほどカードは改修されませんでした笑
おかげで何度もカードを読み返し、話す内容をまとめることができました

ここでの面接の担当は、、、おそらくゲイのメキシコ人ですw

面接試問は全10分ほどですが、
最初の1,2分は緊張を解くためとして、挨拶や日常会話の時間です。
「メキシコに1年留学してどうだったか」というような話をしました。
ゲイの担当は、私の留学エピソードのなかで
「夫を日本に残して、1年間メキシコに来ている」という部分に食いついてきました。

担当:「遠距離に不安はないのか、彼はどうしているんだ」
私 :「Amor de lejos, amor de pendejos というが、今のところSkypeで話しているから問題ない。
    でもそれ以上のことはわからない。Vamos a ver...」
担当:「そりゃそうだろう。でも来週日本に帰るんだ、楽しみだろう」
私 :「いや、楽しみではない。怖い」
担当:「怖い?何で?」
私 :「1年も離れていて、私も精神的に変わった。つまり、きっと彼も変わっていると思う。
    夫婦は一緒に生活をするんだ。以前と同じような生活ができるとも思えなくて怖いんだ」

こう私が発言した後のゲイの彼の表情は、今でもよく覚えています。
「スゲー納得!」みたいな顔。

ここまでで制限時間いっぱいとなりましたw
担当:「じゃあ終わり、旦那さんとうまくやれるといいね、気を付けて。」
私 :「あの、カードのテーマについて話さなくていいの?」
担当:「いいいい、君の会話レベルがわかればいいんだ」

あ、そうなんだ~
さすがメキシコ人!グラシアス!
と思い、後にしました。

与えられたテーマはもう覚えてませんが、
語彙が少ない私としては結構悩みました。
会話の広がりがなくなりそう、10分も持たせられるのかと。
一方、「夫を残して留学している」ということについては、
留学中の1年で何十回と聞かれてきましたから、
非常にスムーズに、こう答えたら相手も面白がるだろうという話ができました!

DELE合格時に点数が送られてくるのですが、面接の点数が一番よかったですw

いかがでしょう?
以上の話、合格したから出来る話といえばそれまでですが、
外国でのDELE受験、試されてみても面白いと思います。

※数年前の受験情報をもとに本記事を記載しています。
近年の受験システムが変更になっている可能性もありますので
あくまでも参考になさってください。

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