今回は「junhashimoto」について。
デザイナーは「橋本淳」さん。
最初の出会いは2004年。
氏がブランド「wjk」を立ち上げた際、その展示会に訪問し出会った。
氏は元々はセレクトショップのBUYERであった事、単身イタリアに乗り込み「CARPE DIEM」の
マウリツィオ・アルティエリ氏に師事し、身の回りのサポートなど何から何まで3年やった経験。
この経験値は半端ないし、彼の後々の人生の基盤になった事だと思う。
「wjk」の普遍的な魅力で、多くのファッショニスタの心を掴んだ後の2008年。
本人の名前の「junhashimoto」でブランドを設立。
初めて「wjk」を見た時の、タフな素材チョイス、ミリタリーなのに美しいシルエット、
無骨な素材を用いて、ギラギラしていないのにセクシー。
とても商品のセンスが良く、衝撃が走った事を覚えており、
そして、橋本さんの良い意味での抜け感、柔らかさ。
余裕のある感じとポジティブ思考を持った素敵な男性で有る。
その彼が自分の名前でブランドを立ち上げたので、より洗練された、まさに「wjk」の進化とその先。
そんな感じのコレクションだった。
2010年AWのコレクション(15年も前よ)
私の中で感じる、デザイナー橋本氏はまるで名シェフの様。
あらゆる食材(素材)を用いて、オリジナルソースでアレンジをし、お皿を選び、
見せ方を考え提供する、アイデアの宝庫である名シェフという感覚だ。
着て欲しいターゲットを絞り、きちんと組み立てている。
「ジュンハシは、若者に着てもらわなくて良い! オシャレなおじさんの為の服!」
そうデザイナー自らが言う通り、まさに40代からのオシャレおじさんに似合う服が生み出される。
マイナス3kgに見え、スタイルがスマートに見える様なアイデア・・・
お!っと思うようなギミック。
まさに「センス」の良い服を生み出す。
彼との思い出として、一番大きい出来事は、ちょうど10年前に開催した「MERCURY10th」。
弊社の創立10周年記念パーティーを、表参道で企画と運営をしてくれた事。
田舎もんの私には、とてもハードルが高かった事を「Team junhashimoto」が運営してくれた。
当時はInstagramも今ほど普及してなかった中で「 #MERCURY10th 」というハッシュタグを付けて
色々とアップした事を覚えている。
当時はInstagramも、まだちょっと早くて思いの外、バズらなかった 笑
きっと今でも「 #MERCURY10th 」でInstagramで検索すると当時の画像が出て来るはずである。
20名を超える取引デザイナーと共に、100名を超えるお客様と夢のような時間を共有出来た。
当時の写真を少しだけ。
そうそう、この時は実はうちの為だけに、全く繋がりの無いお二人に限定コラボレーションアイテム
を作ってもらった。
「ATTACHMENT」デザイナーの熊谷さんと「junhashimoto」の橋本淳さんのコラボレーション企画。
繋がっていないお二人に協力をしてもらえた事は、すごく嬉しい思い出。
今現在は、デザイナー兼プロデューサーの様な橋本さん。
以前に比べると展示会で会って話す機会も減ってしまったが、
今でも、会えた時には常に彼のアンテナの高い情報に終始、耳を傾け、勉強をさせてもらう。
この人は「デザイナー」じゃなくても成功する思考と行動力、人脈を作る人間性があると思わされる。
お互い20年の付き合いが有るので、昨年久々に撮ってみた。
このブランドの魅力は橋本さんが生み出す、オシャレオジに向けたアイテム。
品質の良さが伺える素材選びと、オトナが着るのに良い塩梅のデザイン。
ガチガチのイタリア物では無い、日本人に向けたさじ加減が抜群なのだ。
個人的に、やっぱり日本人に合う形状をよく分かっている方だと思う。
極端に若く見えるとかというより、同世代のおじ様より清潔感が有り、
余裕ある雰囲気で行きたい方にオススメしているブランドである。
この秋冬も、そんなセンスが良く、主張をし過ぎないオトナなアイテムが届きます。
是非ともチェックしてみて下さいね。
NIHEI