Mこと『マユ』は旦那の元同僚で間違いなかった。

調査をしていくうちにマユの正体が分かってくるのだが、知れば知るほど恐ろしく粘着質、執着心の強い女だった。

マユは旦那の高校の同級生だった。
そして、現在は保育士をしている。

旦那の職場には託児所があり、マユはそこで契約社員として働いていた。
おそらく、そこで再会し不倫関係になったのだろう。

しかし、マユは一年も経たないうちに退職していた。

そして、ここからがマユの恐ろしいところ。
退職後すぐに、小児科にパート職員として働きだしていた。
その小児科とは、娘のかかりつけの小児科。
私と娘がよく訪れていた、子育て支援ルームに保育士として働いていた。

K氏から写真を見せてもらうと、私にやたらと話しかけてきていたあの保育士だった。

納得できた。

バッグにUSBが入っていたこと。
なりすましLINEのタイミング。

LINEが入る数日前に、私と娘は支援ルームに訪れていた。
そこで、いつものようにマユは娘にやたらと接触し私とも他愛もない会話をした。
その時マユは「今度の日曜にクリニック主催の紅葉狩りがあるから、参加しないか」ともちかけてきた。
私は「行こうかな…」と返答した。
するとマユは「バーベキューもあるため、できればパパも参加して欲しい」と言ってきた。
別居中であることなど一切話していなかったため、「夫は単身赴任中のため参加は難しい」と答えた。

旦那のことをよく知っているマユはピンときたのだろう。
私達夫婦が上手くいっていないと。

そのタイミングでなりすましLINEを送ってきた。