みんなとの思い出


昔話にお付き合いください…


CAになってベルギーに住み始めて

1年ほど後った頃、

EU本部に勤める仏人のおじさん

Arnoldと出会った。


今思えばそこそこの役職かな?

どこで知り合ったのかも覚えていない!


けれど彼は下心を隠しながらも

ヨーロッパの右も左も分からない私に

とても良くしてくれました。

 

 ある時、彼のアパートに

パリから来ているという

5歳と3歳のお嬢さんを紹介されました。


離婚してると週末とか月1とかで

親権を取れなかった方へ

行く制度で来ているとのこと。


この5歳の女の子はよく喋る。

「私の名前はリラ。

5月生まれでリラの花が

美しく咲く時に生まれたからリラ!

こっちは妹の…」 


 仏語のリラ(Lilas)はライラックのこと。



ライラックの花が咲くこの時期になると

この時の状況と共にふと思い出す、

可愛い女の子の栗毛色の髪と横顔。 


 リラは今頃当時の私の歳を

遥かに超え貫禄ある

パリのマダムになっていそうだな…


パパのArnoldは

すごいおじいちゃんになっているだろう…。


 そしてその後、

どうして彼らと疎遠になったのか、

ああ…記憶に無い。


多分私がフライトで

ほぼブリュッセルを

留守にしていたからかも。


携帯もない時代、

そんなに連絡取れなくなったのかな?

同期も巻き込んで一緒に遊んでいた記憶…

うーん真顔


 私の人生はこんな一期一会の

繰り返しであります。