新潟の酒。 | 日々此探究。

日々此探究。

カレーとメタルをメインに書いているブログです。
メタルって,音楽のジャンルの事です。
カレー以外の料理についても書きます。
お花の事も書きます。

つまり,自分の思う事を好きなように書き綴ります。
どうぞ,ごゆるりと。

ちょっと息を抜ける状況になってきたので,記事をば1本。
いやぁ…ちょっとしんどいッスね。
データ解析と共にプレゼンの準備となると,常にPC前。
実験でもしながらだと,行ったり来たりで体も動くし気分転換もできるものなのですが。
しかも,実験みたいに操作を並行して進める事が出来ないもんで…
なかなか両方とも先に進みません(´Д`;)
でもま,手の届くとこに終わりが見えてきたのでちょっくら休憩。
バカになる…

そんなわけで酒記事上げます麒麟ですこんばんは。
昨日も3時くらいまでちょこちょこやりつつ話しつつ進めてました。
僕はもうどうしたらいいのかわかりません(/ω\)
色々ありすぎて消化しきれません,マジで。



さて,今回の1本。

日々此探求。

日々此探求。

新潟県新潟市 福井酒造 『峰乃白梅 吟醸原酒 斗瓶取り』

新潟のお酒です。
なかなか,新潟の酒に手を出す事も少ないんですよね,実は。
美味しいだろうことが分かってるので,他のメーカーに冒険したくなると言うか^^;
ま,今回は,デパートに来てた蔵元の方ととても盛り上がったので買ってきました。
とてもいい人に会えた…って話は後程。

この,不思議な形の4合瓶に斗瓶で取り,
この小瓶のまま火当てをして作られるお酒だそうです。
火当ての後封を開けないので,とても香りの高い原酒となっています。
度数は17。
日本酒にしては高めですね。
蔵元の方曰く,冷やして飲んでも美味しいけど,ロックもお勧めですとの事。
この時期限定の新酒です。

さて,味わい。
封を切るととても芳醇な香りがします。
華やかと言うか芳醇?
甘~い香りじゃなくて,日本酒だなって思うアルコールも突く香り。
口に入れるとまろやかな舌触り。
凄いのはここから。
ノドに流しても,全然角のない,凄く丸みのある感じ。
17度と言う高めのアルコールだと,熱を持つ感覚が残るのが普通ですが,それがない。
かと言って,さらさらイケるお酒でもないんですよね。
そこまで薄くない。
原酒と言うだけの旨味がぎっしり詰まっていて,とても味はしっかりしています。
どちらかと言えば,美味しいしノドに来ないからいっぱい飲んじゃうお酒。
そして気づくと酔っぱらうお酒。
飲み方は気を付けなきゃならないけど,とても美味しいお酒です。
…新潟以外じゃなかなか買えないとか。
蔵元さんのサイトでお問い合わせをすれば買えるらしいので,購入を思った方は是非。
通販の商品には並んでないので,必ずお問い合わせして下さい。
ちなみに4合2310円でそれなりに張ります^^;


そうそう。
で,このお酒を買うに至った理由。
勿論試飲した中で美味かった且つ,持ち合わせ的に限界だったってのもありますが…
ホントは同操作の大吟がね,更に美味しかったんだけど…ほら,大吟なりの値段が^^;
お酒がおいしかったことと。
蔵元の方と意気投合してしまったと言うのが大きな理由です^^;
ホント…自分の好きな事してる方にはぐいぐい行くからさ…w

どうして越乃寒梅が,久保田が有名なのか。
上の年齢の方の,様々なお酒に対する考え方。
新潟の,お酒に対する姿勢。
他県の姿勢。
今の人たちがどんな酒を好むのか。
飲まず嫌いの人たちに,どうやって日本酒を広めていくか。
趣向の違う日本酒を,どうやって広めていくか。
色々なお話を聴かせて戴くことが出来ました。

その中から。
どうして日本酒=新潟の印象がとても大きいのか。
元々はそこまで新潟のお酒は有名でなかったようです。
米処ってだけで。
でも,その酒を広めるために,
酒造組合が県と力を合わせ,多くの小学校に掛け合い,蛍の飼育を始めたようです。
子供たちに蛍を飼育してもらい,それを放す。
蛍が住み着くのは,とても綺麗な水のあるところ。
そうやって,新潟の自然を守っていく事から始め。
蛍が住めるくらい綺麗な水であれば,その水では美味しい日本酒を作ることが出来ます。
まずは越乃寒梅の石本酒造さんが。
続いて久保田の朝日酒造さんが。
年代に応じて,酒造組合を引っ張ってきたようです。
だからそれなりの評価と名声を持っていると。
ま,他にもいろいろありますが。

福井酒造の方が仰っていました。
越乃寒梅,久保田,八海山など。
どれも日本中で有名で,日本酒と言えばと言うくらい名の通った銘柄です。
でも,勿論有名になればなるほどアンチが増えるのも確かで。
薄いだの,香りが強すぎて日本酒じゃないだの,色んな所で言われてるよう。
でも,名のある蔵元さんはその名に恥じないように,新潟の酒造では最先端の事をしている,と。
例えば,エコを考えた作り方を一番初めにしたのもこれらの蔵元さんだと。
上で述べたような,新潟の酒造を引っ張ってきた事実もあります。

新潟の酒造さんは,それぞれが商売敵であり,それぞれが最高の仲間という意識なんだそうです。
3月に新潟酒の陣という,県内の蔵元さんが一堂に会する大イベントがあります。
他県ではそんなイベントは一切ない。
それぞれの酒造が,自分以外の酒造の足を引っ張り合い,少しでも儲けようとする。
でも新潟は違う。
引っ張っていく酒造がいれば,それがいずれ自分たちのお酒を知って貰う機会に繋がる。
だから新潟の酒造は,とても仲間意識が強いんだそうです。
それを示すのが酒の陣。
今や,他県の酒造さんやデパートの方など,所謂業界の方々もたくさん来るようです。
その方々が口を合わせるように,新潟の酒造は団結力が強いと仰るようです。
それこそが,新潟のお酒が日本で一番であり,それを揺るぎ無いものにしている理由なのかもしれません。
少なくとも他県にその強さがないのなら,新潟のお酒を超える事は難しいでしょうね。

そんなお話。
ま,表で話せない内容もいくつか教えて戴きましたが…
今回の試飲は,とてもとても有意義な時間となりました。
そして更に,日本酒が好きになれそうですw