《自らを追い込んで、初めて得られるもの》

 

 

いかがお過ごしですか?

メンタルコーチ&セラピストの冨田真由美です。

 

 

昨日からの続きです。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

トイレまで間に合うか。

そんな状況で、急いでトイレ利用料金の100円を、今にもこみ上げてくる吐き気と戦いながらまさぐり出して、駆け込みました。

吐いて、下痢もして…。

 

3~40分ほどだったか、トイレの中で立ち上がることもできず、

登頂はあきらめなければならないのか…と、

もうろうとする意識の中で、

「みんなに迷惑をかけられない。なんとか回復して!」

と必死に願っていました。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

なんとか立ち上がれるようになり、

寝袋に入り、しばらくするとウトウトして、

仲間の話し声が耳に入ってきました。

おそらく2時間ほどは休めたでしょうか。

 

この時、タケルさんはほとんど眠れていなく、

政貴さんもひどい頭痛であまり寝れなかったようです。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

前日も十分な睡眠が取れていたとは言えず、

ましてや山小屋でもこんな事情でしっかり休めたわけでもなく、

頂上まで、途中また具合が悪くなったらどうしよう…。

そんな不安を抱えつつ、

頑張るしかない!と覚悟を決めて、

準備を整え、山小屋を出発しました。

 

ゆっくり登っても、息がすぐに上がり、

嘔吐や下痢で体力をさらに消耗しているのがわかりました。

 

 

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そんな中、昨日ブログにも書いた、

後方でガイドの方が大声で叫ぶように話す言葉がどれほど背中を押してくれたことか。

 

「立ち止まらないで、少しずつでも進んでください。辛くても一歩一歩、足を動かせば必ずゴールにたどり着きます!。」

 

上を見ると、登山者の身につけているライトが山道に沿ってゆらゆらと川のように連なり、

下を見ると、同じような光景が続いていました。

 

 

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山小屋のスタッフの方に撮っていただきました音譜

 

 

なぜ人はこんなに辛い思いをしてまで、山に登ろうとするんだろう。

何を目指しているのか。

何を得ようとしているのか。

 

薄暗い雲海の中に山の影のようなものが浮かび上がり、

富士山の影?…まさかね、と思っていたら、

後で聞くとやはりそうで、

明るい月の光をバックに、雲海に映し出された、非常に珍しい富士山の影(影富士)なんだそうです。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

どんどん道は狭くなり、ゴツゴツした岩が目立つ道になってくる。

体力が頂上までもつかわからない。

 

今を一歩一歩、足を踏み出せるだけ踏み出そう。

見上げると、気が遠くなってしまう上を見ず、

目の前の少し先の足を置く場所に、

なるべく集中するようにして進みました。

 

 

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Photo by Tae-chanラブラブ

 

 

ようやく10合目に到着した時、

先に着いていた妙美ちゃんがぎゅっとハグして迎えてくれ、

涙が出そうでした。

 

休憩もそこそこに、ご来光を見る場所へ移動。

強風を避けるため、岩場の陰に陣取りました。

 

2時に山小屋を出て、登頂したのが4時頃。

なんとかたどり着き、ホッとしました。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

お鉢と呼ばれる噴火口の付近まで行くと、

輝く月と山影の絵のような光景が広がっていました。

 

その付近はものすごい強風と寒さで、

5分も耐えられないほどです。

 

 

 

 

4時半の日の出の予定が、雲海の厚みで45分頃にようやくその頭をのぞかせました。

美しかった…。

朝焼けの雲海から次第に顔をのぞかせた太陽は、その姿を拝もうと、ただひたすらその一念でその場に到達した人々を誉めたたえるように、癒しの光に満ちていました。

 

 

 

 

後からおそらく修験者?の方々が私たちの近くに陣取り、

日の出とともにホラ貝を吹き、般若心経を唱え始め、

より一層神聖な舞台を作り出してくれました。

 

坂田公太朗さん佐々妙美さんは、今月入籍を済ませたばかり。

みんなで「ご結婚、おめでとう!クラッカー」とお祝いを言いました。

 

 

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さすがフォトグラファー
菖蒲タケルさんのカメラを構える姿は様になってます。

 

 

この一瞬を拝むために、

辛く苦しい思いをして6時間かけて登る人たち。

そこにはそれぞれどんな思いがあるのだろう。

 

 

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ご来光、その光を見たときの満たされた感覚を得るため。

目標を達成したときの満たされた感覚を得るため。

私たちはそこを目指すのだろうか。

 

その感覚は何に通ずるものなのだろう…。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

日の出を堪能した後、

山小屋で豚汁や味噌ラーメンを各自いただきました。

8合目の山小屋で、嘔吐と下痢で胃腸が軽くなっていたので、

豚汁はいい栄養源になってくれました。

 

 

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山頂の山小屋の様子

 

 

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味噌ラーメンが疲れた身体に染み渡ってますキラキラ

 

 

富士登山の締めくくりは「下山」です。

ガイドさんは言います。

「自宅を出発して、皆さまが無事に自宅に帰るまでが富士登山です。」

 

 

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Photo by Takeru

 

 

初回の登山で一番厄介だったのが下山でした。

膝を痛めたからです。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

想像した通り、7合目あたりから痛みが増し、

6合目では歩くのもしんどくなってきました。

 

5合目に到着してから、バスが到着した施設にたどり着くまで、

どれほど長く感じたことか。

 

最後まで、フォトグラファーのタケルさんと、

帝王魅学のマキちゃんが優しく付き添ってくれました。

本当に心強かったです。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

いろいろと障害はありましたが、

それらがあったからこそ、より一層、

素晴らしい富士登山を経験することができました。

 

帰りは温泉で汗を流し、

生きかえりました。

 

 

脱衣所でご年配の女性に、

「どちらか山に登ってこられたの?」と話しかけられ、

「はい、富士山に登ってきました。」

「ご来光見られました?」

「はい、素晴らしいご来光でした。」

と会話を交わしたところ、

その女性が上がってきて、

「いいお話しを聞けたから…。」

と言って、温泉の近くにある「久保田一竹美術館」をご紹介してくださいました。

 

 

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ぜひ訪れてみて〜!と、
施設の名前を忘れないようにと使用済みチケットをくださいました。


 

Facebookやアメブロでもそうですが、

ご来光についてアップすると、

「ありがとう」という感謝の思いがあふれます。

 

この女性の方も、

「いいお話しを聞いたわ。ありがとう。」

と言ってくださり、

私の方こそ、そんな風に感じていただきありがとうございます!という思いでいっぱいでした。

 

SNSの皆さまにも同じ思いです。

本当にありがとうございました!

 

富士山のご来光パワー、本当にすごいですキラキラ

話を伝えた人にも、幸せを感じてもらえる。

写真や動画でも、幸福をもらえたと喜んでもらえる。

 

 

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そんな無条件のパワーは、なかなか他に置き換えられるものはないのではないでしょうか。

 

ギリギリまで自分を追い込んだからこそ、

初めて得られるものなのかもしれません。

 

多くの人たちに幸せを感じてもらえるような、

そんなパワーを得られたら、どんなに素晴らしいか。

 

今取り組んでいる『美しい在り方』がそうなれるか…。

真剣に取り組んでいきます。

 

 

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様々な山があります。

その頂上を目指し、多くの方が登る。

 

それぞれの山を、様々な目標に例えるとします。

一つの目標に向かい、進む。

登り方も様々。

ペースや休憩を取るタイミング。

一人で登るのか、大勢で登るのか。

 

思ったのは、みんなで目指すと、

パワーが違うということ。

 

 

Photo by Takeru

 

 

励まし合う仲間がいると、

途中でへこたれそうになった時に、

頑張る勇気があふれてくる。

 

だから、目標に一緒に向かうのがどんな仲間なのかも大切。

思いを共有・共感できるのか。

お互いに力を与え合うことができるのか。

支え合うことができるか。

意思の疎通ができるか。

ポテンシャルを高め合うことができるか。

何より、楽しいと感じる時間を過ごせるか。

その目標を目指すことに、幸せを感じられるか。

 

 

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同じ目標に向かうメンバーがいかに大切かを感じました。

 

そして、苦労を共に乗り越えた仲間は、

特別な存在になるということ。

 

 

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とっても優しくてあったかい、韓国人ガイドのカンさんキラキラ
 

 

新宿の到着地に着く前に、韓国人ガイドのカンさんから最後のご挨拶がありました。

それが、とっても素晴らしくて、旅の締めくくりがより素敵なものになりました。

 

 

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今まで90回以上、富士山をガイドしてますが、これだけ高齢者の多いツアーは初めてでした。山頂まで行けない方も何人かいらっしゃいました。

中には80代の方もいらっしゃって、韓国にいる母親を思い出して会いたいなぁと思いました。

頂上では、お鉢回りを歩いていたご夫婦を見て、

私も結婚してますが、子供が手を離れたら、いつかは夫婦だけになる。

奥さんにもっとちゃんとしなきゃなと思いました。

イケてる男性の方と、年齢を聞いて私より年下にしか見えない素敵な女性もいて、もっとお話ししたかったです。(これはタケルさんと、真紀ちゃんを言ってます。)

ガイドはお客様を迎えて、送り出して、最後お別れして、その後ご縁が続くわけではありません。

けれど、こうしてみなさんにお会いできて、良かった。

これからも頑張っていきます。

ありがとうございました。

(内容は要約してます)

 

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富士登山を経験して、

様々なことを教えてもらいました。

 

このような機会を与えてくれた、網野麻理ちゃんに心から感謝をします。

素晴らしいギフトをありがとう!

今度は一緒に登頂しようね!!

 

 

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最寄駅からタクシー会社によって、家の鍵をもらい、

無事に帰れたことにまずは感謝。

 

激しい痛みがあり、歩くのも困難だった左膝は、帰宅後すぐにアロママッサージをして改善しましたキラキラ

おかげさまで翌日には普通に歩けるようになりました。

ご心配いただいたメンバーの皆さま、ありがとうございます!

次回はサポーターを用意しなければビックリマーク

 

人は登山によって、目標達成の感覚を得られることもわかりました。

はじめはゆっくりでも歩き続け、

到達間近になったら歩みを止めず進み続ける。

 

 

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Photo by Takeru

 

 

『人生に失敗した人の多くは、あきらめた時に自分がどれほど成功に近づいていたか気づかなかった人たちだ。』

 

トーマス・エジソンの名言が胸に響きます。

 

 

 

 

いつも応援してくださる皆さまに心からの感謝とお礼を申し上げます。

あなた様に溢れるほどの幸せが流れ込みますように。

あるがままのあなたでいられますように。

暖かで、おだやかな時間を過ごされますように…。

 

宝石赤〈第2回〉美しい在り方を整えるCafe勉強会《自分と向き合う》

8月20日(土)14時~16時。

場所:目黒雅叙園カフェ・パンドラ

 

 

宝石赤〈第3回〉美しい在り方を整えるCafe勉強会《親と子の関係を考える》

9月7日(水)14時~16時。

場所:目黒雅叙園カフェ・パンドラ

 

 

コーチングセッションのお申し込みは下記のサイトよりお待ちしております。

メニュー詳細、ご紹介文など、ちょこちょこ修正してますので、時々のぞいてみてくださいね^_-☆。

 

 

メンタルコーチ&セラピスト

冨田真由美