いつものように お昼ご飯の準備
本当に何事もない去年の1月……のはずだった
11時頃、異変に気づく
「あれ?味が変?まぁ、気のせいか…」
お客様が来店
伝票を出そうとしても 出せない
手に力が入らない
呂律が回らない
「ごめんなさい。体調が悪いみたい。」
そう言って帰ってもらう
何かが 変だ
足元が おぼつかない
呂律がだんだん回らなくなってくる
「頭?頭から血が出てる?出てないか、、」
「なんかヤバイみたい。旦那に知らせなき
ゃ。」
「今どこ?体調が悪いの、、、」
急いで帰ってきた旦那の顔を見て ホッとする
旦那は それどころではない
私の体を支えながら 救急車を呼んでいる
「家内(45歳)が倒れ、、、」
「呂律が回らず、力が入らず。」
「もしかしたら、頭の血管に何かあるのかと」
やっぱり、旦那も頭の血管と言ってる
切れたのかな?詰まったのかな?
それより、私はトイレに行きたい!!!
救急車に乗ったら トイレに行けないじゃん!!
フラフラになりながら トイレに行く
多分、オシッコをした
よく分からないけど 満足だった
救急隊員がトイレの側で遭遇
体の力が抜けた
ストレッチャーに乗せられた
あっ、お義母さんだ
「ごめんなさい。よろしくお願いします」
旦那、ここにいるよね?
「子供達、頼むね。ごめんね。」
心の中で呟いた
私の握った最後の おにぎり
倒れる5時間前に握った