結構大変だった手術後最初の夜を何とかクリアできました。


出来れば朝ごはんの前までに尿の管と点滴は抜いてもらいたかったのですが、どうやら9時にしか抜いてもらえないようです。

長い…長いよ…

お腹は減っているし全身麻酔後に来ると噂の吐き気も怖いし尿の管を取るとき痛いんじゃないかと不安だし抗生物質の点滴も増えたしで、すっかりふてくされてしまいました。


朝7時。

朝ごはんの時間です!!

メニューはおかゆと卵のペースト状のもの、菜っ葉の煮つけ。牛乳と、あと果物もあったかな?

お粥が半分食べれたら点滴抜くからね、と言われ俄然やる気が出ます!!

その前に…今、フラットになっているベッドを起こさないとご飯は食べれません。

リモコンでベッドをゆっくり起こしていきます…。これが一番緊張した!!

傷の痛みがあるんじゃないか、というのもありましたが吐き気が来そうで怖かった。

でも、実際は傷口は全く痛みはなく、吐き気も無く、心底ほっとしました。

さて、朝ごはんです…って、多いな!!

お粥は大きな茶碗になみなみと入っています。煮物も多い…そして味も濃そう…(笑)

右側の胸とリンパを取っているので利き手である右手が使えません。

ドレーンが入っているからなるべく脇は動かさないでと念を押されたので食事は左手で。

もちろん箸が使えないのでスプーンで食べます。

お粥と卵は完食しました。看護婦さんも褒めてくれます。やった!!さらば点滴!!


と、その前に…

採血がありました。注射系はこれで最後だから頑張ってね、とのこと。

採血…えっ、どこから取るの??だって左手にはまだ点滴が刺さっているし右からは取れないし…

すると看護師さんはちょっと申し訳なさそうに、足から取るんです、と。

足…ですか…足首あたりから取るそうなのですが、痛そうですね…

そう言うと、腕よりはね、痛いんだよね…と。

いやぁーーー!!痛いのいやあああ!!

でも仕方ありません。やってやろうじゃないの!!


ぶすり。

いっ…ったぁーーーーーーい!!!!!

うわー、痛いよなんなのこれ!!!


ですが、血管がなかなか見当たらないようです。一回、二回と刺され、それでもダメで…

私、腕の血管が細いんです。それは知っていましたが、足の血管も細いとは。

看護師さんは昨日の夜に来てくれたベテラン看護師さんを連れてきました。

よかった…これで終わる…と思ったのもつかの間。やっぱり刺さらない(泣)

血液は試験管みたいなやつに三本取らなきゃいけなかったようなんですが、一本が精一杯だったようです。後の二本は左腕から採取しました。とほほ…

ベテラン看護師さんからは、血管が細すぎる。もし、抗がん剤ということになったら事故が起こりそうなのでポートを付けた方がいいね、と言われました。

ポート…また新しいワードが…後で調べよう…

足がずきずき痛みます。うえーん、私の血管の馬鹿!!


母が来ました。

まだ点滴も尿の管も外れてない私の姿に驚いていました。


やがて点滴が外され、左腕に巻きっぱなしだった血圧測定のバンドも外され、どんどん身軽になっていきます。あとは尿だけ…どのタイミングで外してくれるんだろう、と思っていたら、看護師さんから立ってみましょう、と言われました。ふらつかずにトイレまで行けそうなら尿の管を取りますよ、と。


なるほど。よし、立ってみましょう。約一日ぶりで立ち上がります。

よっこらせ…と立つと、右腕がビキっ!!と痛みました。

え??今のなに!!??右腕の上。二の腕あたりの場所がピンポイントで痛みます。

ぶっとい針で刺されたような…電気が走ったみたいな…

ですがじっとしてると落ち着いたみたいです。ものすごい不安がよぎりますが、とりあえず立って足踏み。


あ、いいね。じゃあ取りましょう。あっさり言われてあっさり尿の管を取りました。痛みは全くなし。


それよりもさっきの腕の痛みが気になります…あの尋常じゃない痛みは一体??

痛みが少しあるかもだけど、おしっこしてきて、と看護師さんに言われてまた立ち上がります。

痛い…右腕を横側に少しでも動かすとダメみたいです。飛び上がるくらい痛い。

どうしよう…これ、ずっとなの??一生、こんな痛みと付き合っていくの??

暗い気持ちでスマホで検索。

痛みは、まれにあるそうですね。手術の時に、神経を切ってしまうことで痛みが出るんだ、との事です。

痛みは数か月で消えるものからずっと続くものもある…と書いてありゲッソリしました。


どうなっちゃうの、私…

またべそべそと泣く私に母はずっと励ましてくれました。

あんまりお母さんの前では泣きたくなかったんだけどなぁ。辛いなぁ…


散歩をしなきゃ、と思ってドレーンのパックを肩に下げて個室病棟を歩くのですが、五分も歩けません。

しんどいし、なにより腕が痛い…傷口の痛みより腕の痛みですっかり意気消沈してしまったのでした。



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