東北の復興計画の政府審議会の記者会見を
ニュースでやっていた。


税の問題を先に話してしまうと
にっちもさっちもいかなくなってしまうから
大まかな復興シナリオを考えてから
(財源をどうするという)税金の話を考える


ーーみたいなコメントをしてました。

うーん。。

どんなシナリオを描こうとしているのか分からないけど
キャッシュが回らなければ絵に描いた餅ぢゃろう!
と思うし
何より、税金ありきで考えようとするところに
すでに発想の限界がある気がします。


伝え聞くところでは
がれきの山を前に、被災地では気力が失われて
復興の気概もない。「がんばろう日本」の掛け声も
対岸の家事のような意識と受け止められている
とも聞きます。

そんな被災地の"空気"の中で、
気力をふりしぼって旗振りをするリーダーが
現地をとりまとめていくことを考えると、

税制も含めた「自治区」的な長期シナリオでないと
適用しないのではないか・・・と。


識者の方々がメディアで様々企画案を発表されていて
中には、(誰とは言いませんが)

   高度先端医療の研究地域として
   海外の資本を集めて
   どどーんと近代的な高層ビルを建てちまえ!

と、バブルの再来、と言わんばかりの
東北の地域性などまったく無視した論をはる方もいて
失笑することも。

私は、一次産業という
自然との共生を身につけてきた東北のおじいちゃん
おばあちゃんが、いろりなんかを囲んで
アジアの学生や食品メーカーの研究者と"農業のコツ"
みたいな話をポツポツしあって、ナレッジ継承するーー

そんな光景が実現出来たら良いのにな
と考えます。

里親ならぬ、里おばあちゃん・里おじいちゃん。

これでどうキャッシュを回すか、
おじいちゃん・おばあちゃんの知恵が、どこまで
一次産業の高度化に寄与するのか手探りなので
私の発想も、かなり貧困ではありますが(汗)

でも。少なくとも、
高層ビル群が東北に乱立する姿はイメージし難いし
復興を増税論議に利用しようとする政治家が描く計画は
実効性が乏しい気がする次第です。