人生には色々な局面で「変化」が起こります。自分で起こす変化もあれば、外からやって来る変化もあります。また良い変化もあれば悪い変化もあります。出来るだけ良い変化を起こして行きたいものです。
 変化には一瞬で起こるものと、少しずつ起こるものがあります。例えば英会話教室に通い始めると、「行っていなかった」のが「行った」に一瞬で変化します。ゼロが100になる、デジタルな変化です。しかし一回英会話教室に行っただけで英語が話せるようになるわけではありません。英語が上達するには、教室に通って勉強を続ける必要があります。こちらは少しずつ起こるアナログな変化と言えるでしょう。
 デジタルな変化もアナログな変化も、自分で起こすには難しさが伴う場合があります。僕は最近英会話教室に通い始めたのですが、何年も前から「そのうち行こう」と思いながら、「今は忙しいから」と先延ばしにしていました。上手く話せなくて恥をかいたりするのではないかという恐れが行くのを先延ばしにさせていたのです(行ってみるとそれは杞憂だったことがわかりましたが)。デシタルな変化を起こすには勇気が必要になることが多いようです。

 そして、少しずつ変化を起こすことには継続することの難しさが伴います。せっかく何か始めても三日坊主で終わってしまうことは多いものです。

 

 ひとつ言えることは、「小さな変化を起こすことは比較的簡単」ということです。小さな変化なら、少しだけの勇気で起こすことが出来ます。そうやって起こした小さな変化を、継続することで大きく育てて行くのです。変化には一瞬で起こるものと少しずつ変化して行くものと二種類あると認識していると、変化を味方につけるということがしやすくなるのではないでしょうか。
 
 映画『世界は今日から君のもの』の物語の中でもヒロイン・真実に色々な変化が起こります。向こうからやって来た変化もあれば自分で起こした変化もあります。そしてよい変化も悪い変化も。

 真実が引きこもりになったことは、悪い変化だと言えるでしょう。しかし彼女が引きこもっている間、部屋でずっとやっていたことは、彼女に徐々に変化をもたらしていました。それは隠されていましたが、そのことが後に彼女の人生に大きな変化をもたらすことになります。
 それがどんな変化だったのか。映画をまだご覧になっていない方は、ぜひ劇場で確かめてみてください。


 


『世界は今日から君のもの』 が東京に帰って来ます! 16日(土)よりキネカ大森で上映開始です(『太陽』と二本立て)。


16日には主演の門脇麦さんと尾崎将也監督のトークイベントを行います。17時の回の終了後です。詳しくは劇場公式サイトをご覧下さい。

http://www.ttcg.jp/cineka_omori/topics/detail/55557

 

『世界は今日から君のもの』予告編