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あれからもう一年が経つ。
あなたに会うために軽井沢でバスを降りて電車を待っていた。 東京はそんなでもないのに、こんなに寒いとは思わなかったからどこにいていいのかわからなかった。 あの頃はお隣同士、ドアを開ければすぐにでも顔見れたのにね。遠いよ。長野は。 一度、夏にお邪魔した事はあったけど、冬の長野は全然違って。ここで産まれてそだったんだなー。と。今更になって思うんだ。 駅に着くとあなたの恋人が待っていてくれてたよ。優しい人。 彼の車で家に着いた。 入るともう、誰かが泣いていた。 順番を待って、何年か振りの再会。 こんな形で再会するとはね。かなしい。 お母さんも、少しお歳を召されて僕の事は忘れていたよ。 そりゃ、そうだ。あれから僕も沢山歳をとった。 ありがとうって自然とアタマを撫でてたけど、あなたは綺麗なままだね。変らず。 本当はあなたの口から聞きたかったあれからの事、写真と動画で見せてもらったよ。こっちにいる時より元気そうに見えたのは、地元でも良い仲間に出会えたって事なのかな。 最後に、あの音楽室に寄らせてもらったよ。 懐かしくてね。もう、ピアノもなかったけど、あなたがヴァイオリン持ってる姿が浮かんだわ。 あの、色々あったコンサート懐かしいね。 あなたが夢で見たって言ってたあの歌はきっといつか演奏するよ。 僕の無茶苦茶なお願いをいつも聞いてくれた人。時に厳しい言葉をくれた人。一緒に妙な散歩に誘ってくれた人。思い出は絶えないけど。 あなたの事は忘れません。 今の僕を見て少しがっかりするかもしれないけど、僕ももう少しもがいてからそっちに行くと思います。 そしたら、また、バイオリン弾いてね。ピアノ弾くからさ。 ありがとう。また、いつか。