君の声が聞こえる17 | 嵐は宝物。相葉雅紀さんは特別な存在。そして、なにわ男子道枝くんを愛でるブログ

嵐は宝物。相葉雅紀さんは特別な存在。そして、なにわ男子道枝くんを愛でるブログ

マトリョーシカこと、マトちゃんです。

嵐相葉雅紀さん、なにわ男子道枝駿介くんが大好きです。

櫻葉erを卒業いたしましたが、櫻葉腐小説は残してあります。
嵐は宝物。








雅紀の話は、全く意味がわからない。

と言うか、理解出来なかった。


ただ、“願えば叶うんだよ”と言うだけだった。





雅紀と初めて会ったのは、子どもの頃


2度目は、ついこの前…たんぽぽの咲く河原。


そして、さっきも

たんぽぽの咲く、河原だ。




「迷信とか、言い伝えとか…あれは信じても、信じなくてもいいんだ」

もう日が暮れた道を、手を繋いで歩いた。



「俺は、雅紀が好きで、それを笑われて…」

「うん、知ってる」

「俺は変なんだ、雅紀を好きになっちゃいけないんだ、って思ってて」

「うん」

「苦しくて、辛くて…どうして好きな人が出来たら、辛い思いをしなきゃならないの?って思ったんだ」

で?

それから、どうしたんだ?

あの時、まだ小学生の俺は…。


「そうだ!
ここで…辛くて…
でも好きな気持ちは変わらないから……
心の中で、ずっと想っていればいいんだ、って思ったら…。
切なくて悲しくて…でも嬉しくて。
涙が出ちゃったんだ」

「そう。そうだよ、翔ちゃん」


その時、河原にはたくさんのたんぽぽが咲いていた。

みんな、太陽に向かって一生懸命微笑んでいるみたいだった。

風が吹くと、

“大丈夫だよ”

“辛いときは、笑顔だよ”

と聞こえてきたんだ。


「そうだ、雅紀」

歩みを止めて、雅紀の方を向く。


「お前が……雅紀が俺の横で、精一杯の笑顔で、励ましてくれたんだ」

雅紀が、ぽろんと涙を流して、

うんうん、と頷いた。


「だから俺は、そのたんぽぽの綿毛を、一息で飛ばしたんだ」

「翔ちゃん……」

「あれは、雅紀だった」

ぽろんぽろん、涙をこぼしながら

笑顔で、大きく頷く。


「だから、俺の前に帰ってきてくれた」

雅紀の頭を抱え込むように、抱き寄せた。




つづく