市の総合病院へ(初診)①
主人も仕事を休んで3人で市の総合病院へタクシーで行った。
タクシーは片道2,000円ほど。
生後1カ月にもならない息子を総合病院へ連れて行くのはとても勇気が必要だった。
なにしろまだ1月。
風邪やインフルエンザで病院へ来る人も多いため、うつってしまわないか心配だ。
小児科の受付を済ますと、息子はおなかが減って大泣きした。
授乳室があるので利用させていただく。
ついでにおむつもかえる。
30分ほど授乳してから主人の所に戻ると、まだ呼ばれない。
しばらく待って、やっと身長と体重の測定に呼ばれる。
はじめてのことで私も上手くできずに、息子再度大泣き。
そのあと、心電図・レントゲンをとってくるように看護師さんに指示される。
これがまたとても大変だった。
心電図をとるためには動いてはならない。
生後3週間ほどの息子に「動くな」とどう伝えればいいのか?
何度試しても動いてしまうので、一回授乳してから試すことにした。
今度はおとなしくしていた。
次はレントゲン。
レントゲンもやはり動いてはいけないため、ここでは体を固定するベルトをつけられた。
もちろん、大泣き。
母親は部屋の外で待機するよう言われたが、部屋の外でも泣き声が聞こえた。
つづく
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市の病院へ行くまでの日々
市の総合病院を予約した。
診察までは2週間ほどあった。
息子は黄疸がひどかった。
光線治療をうけるために2日ほど産院へ入院した。
心臓に問題が見つかった息子には母乳がいいと産院の先生から言われていた。
(ミルクを飲んで太ると、よけいに心臓に負担がかかるためらしい)
しかし私はなかなか母乳が出なかった。
少ししか出ない母乳が、光線治療のための入院で余計に出なくなった。
母乳が足りなくて1日中機嫌の悪い息子を、ずっと抱っこしていた。
(ミルクをあげると余計に母乳が出なくなるときき、どうしてもミルクをあげられなかった)
そしてある日、搾乳してみたところ一滴も母乳がでないという事態になってしまった。
大慌てで友人から紹介してもらった助産師さんに自宅へ来てもらい、母乳マッサージをうけた。
料金5,000円でうけた母乳マッサージは大満足だった。
母乳マッサージのほかに足のオイルマッサージ、育児相談をしてくれた。
その日はなぜだかとても疲れてしまったが、次の日から母乳は十分な量が出るようになった。
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心雑音発覚
2009年1月24日。
この日が息子の闘病生活の始まりだった。まだ生後3日目。
不妊治療をしていても無理とお医者さんから言われたほどひどかった夫の男性不妊。
子どもはあきらめようと夫婦で話し合っていた直後の妊娠だった。
夫婦はもちろん、親族も大喜びだった。
妊娠中は特にトラブルもなく、順調そのものだった。
エコーで見ても胎児の心臓には問題ないと言われていた。
出産後の診察でも特に問題もなく、友人知人にも「元気な男の子を出産しました」と知らせた。
ところが、産院最後の健診で心雑音があると言われた。
この産院のエコーでは息子の心臓の診断ができないということで、市の総合病院をすぐに予約した。
私たち夫婦はこのとき、家に帰れるんだから、そんなに重い病気じゃないんだと自分たちに言い聞かせた。
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