千倉町谷津地区の海を見下ろす山裾に鎮座する高家神社（たかべじんしゃ）。

日本で唯一の料理の神様を祀る神社です。

古くから全国にその名を知られており、調理関係者や調味料関係者、醸造業社などの信仰を集めてきました。

この高部神社では毎年秋に「庖丁式」と呼ばれる儀式が行われます。

烏帽子、直垂をまとい、包丁とまな箸を使い、いっさい手を触れずに、真鯛、鯉、真魚鰹などを調理する厳粛な儀式で、古式に則った所作と庖丁さばきは、まさに熟練の技と言えるでしょう。

この度、当館「政右ヱ門」の主人である堀江洋一がその庖丁式の新しい刀主としてデビューいたしました。

これまで刀主を務めることができたのは、四條流家元からの免状を持つ、「たかべ庖丁会」代表の青木九二雄さんのみ。

庖丁式で介添えを長く務めてきた堀江でしたが、今回のデビューに向け、青木代表と真剣な稽古を重ねてきました。

11月23日にも高家神社で庖丁式が予定されています。

新穀物感謝祭で、12時頃より開始の予定です。

お時間のある方は、ぜひともお越し下さいませ。

庖丁式で当館の堀江が刀手としてデビューしました