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Los Paz

関西に住んでる栃木県民。一年間のメキシコ留学から帰国。

好きなものは、猫、武道、バイク、メキシコ(ラテンアメリカ)。
チョコレートとカフェオレ、サーモン。漫画、小説、ゲーム。

今現在世界中が熱狂中であろうサッカー。


生まれてこの方興味もったことありませんでした。

まあ、いまもそんなにあるわけではないんですが。


こうしたW杯開催中でも、日本にいたら「サッカー好きが騒いでるなあ、フーン」くらいで、テレビでも点けなければ見ることもないまま過ぎてたものなのですが。

ところがどっこい、今私がいるのはサッカー大国メキシコ。


避けて通ることができません。


メキシコはサッカー強国のひとつ。メキシコ人の友達いわく、「サッカー選手になるのは、メキシコのすべての子供の夢」だそう。

こっちは野球とかあんまメジャーじゃないからな。ルチャリブレとサッカーがとにかく熱い。


サッカー留学してる人もこのプログラムの中には5人くらいいて、彼らいわく「ヨーロッパ人は体格から違うけど、メキシコ人は日本人と体格が近いのに上手いから、日本がお手本にすべき国」なんだそう。

確かに、ヨーロッパに比べたら小さくて足短い体型だからな、日本とメキシコ。


昨日はメキシコVSフランス戦。


朝から道がこんでて、事故かな?と思ってはいたのですが・・

街中がなんか静か。お店に人がいない。


にもかかわらず、道のいたるところに人だかりが・・・


つまりみんな、お店や学校そっちのけでサッカーの試合見てる。

お店にたってる人も道端の物売りの人も、小さな液晶に集まって釘付け。

まあお客もこないんだろうけど。


ちなみにソカロのカテドラルには超巨大スクリーンが設置されてます。


そして、メキシコ人の友達と道を歩いていると、いきなりあちこちから大歓声。急いで近くの液晶の人だかりのところにいくと、一点とったとのこと。そのあとすーぱーに行くと、スーパーの中にもテレビが設置されて、全員客も店員も固まってみてる。私も混ざってみたところで、また一点。また歓声。


結果、メキシコの圧勝でした。とりあえずあちこちの店や適当な人に「メキシコ勝ったね!」っていっておく。

「日本もね!」ってかえしてくれる人もいた。


サッカーにはあんまり興味ないけれど、こうして別の国で日本以外の国を応援できる機会ももうないだろう。

というより、日本以外に心から応援できる強国ができたことが素直に嬉しい。

なので、精一杯メキシコでメキシコの勝利を応援したいと思います。あ、日本も。(明日じゃん!)

メキシコ生活も本当にあと少しで、そうなると当然焦ってくる。

焦りは日々増して、そうなると精神的に弱い自分は動くことができなくなる。結局。


研究も終わらせないかんし、遊ばなきゃいけないし、でも旅行もしたい。

参ったね。


友達の言葉「日本でできないことを海外でするな」はなかなかの名言だと思う。


同じプログラムで来た日本人達が、彼女もちのくせに海外だからといって浮気したり日本でもてない女の子が男と遊び呆けてたりするわけですが、友達は「日本でできないからって海外ではっちゃけるやつって小せえな」と一言。

同じように、「留学してるのにあんまり遊んでない気がする」という私に、


「お前は日本にいたとき、毎週末旅行に行ったり、毎日のように友達と飲み歩いたりしていたのか?」といわれ、


「し、していません」


と、一応納得。もともと大勢で遊ぶのもそんなに大好きなわけではないし、友達と遊ぶのも疲れるような引きこもり体質のわりには、メキシコでは積極的に出かけたし遊んだと思う。


そしてここから一ヶ月間はすーぱー旅行タイム。

あっちこっちに行こうと思います。とりあえず、今週末はわりと近場のオアハカから!


ちなみにメキシコのでかさは半端ないです。日本の3倍くらいあるんじゃなかろうか。

お金の問題で、「まだ知られていないメキシコ」とか見に行けないのが寂しいなあ。


メキシコで、「なんでメキシコに来たのか」と質問されることが多いけど、

「マヤ文明が好きだったから」とかまあ、そんな理由ならいくらでもあるけど、実際なんででしょう。

なんとなく、なんかの縁なんだろうな。


日本に帰って、しばらくはメキシコに来る予定はないけれど、またいつかなんらかの形でメキシコに関われるだろうか。

かかわりたい、と思う気持ちはとても強いのだけれど。



写真はメキシコの巨大メルカド(市場)。

隙間にテントみたいの貼って市場になっちゃうところが、さすがメキシコ。


徒然日記

最近、スタバに通って勉強し夜は空手というスタイルが続きすぎて、メキシコにいる気がしなくなってきました。

もうあと2ヶ月ない!遊ばな!という気持ちと、最後だからこそ勉強せな!という気持ちがまじって結局どっちも中途半端。


週に4回も5回もスタバに行くもんだから、店員さんに名前を覚えられるどころか、「モカフラペチーノ?」と注文前から聞かれる始末(いつも飲んでるから)。憧れの、「いつもの」がこんなところで実現しちゃったぜ。外国人だから目立つだろうしね。

メキシコのスタバは注文の際、名前を聞かれます。カップに名前をかいて受け取り間違いを防ぐため。大抵、真理といってもMaryかMariaとかかれています。行くといつも「Hola Maria!」と挨拶されます。


そんなかんじで最近メキシコっぽいことをしていない。ブログにかくような面白い出来事がない。

ので、メキシコのゲイ事情とちょっと前に行ったゲイの社交場のことでも書きます。


メキシコシティは3月に同性愛結婚が可能になり、すでに何組かのカップルが結ばれたそうな。個人的には何も知らないので「よかったねー」ぐらいにしか思わないのですが、法律を勉強してる友人の学生に聞くとなかなか大変なことのようですね。子供を引き取れるかどうかとか、まー問題は山積みでしょう。


それはさておき、メキシコにはゲイが多いです。実際には日本にはいるけど公に言いづらいだけなのかわかりませんが、メキシコではけっこうそのへんでいちゃついています。とくに、INSURGENTESという場所があり、そこは中心の観光地で人も多く、私も待ち合わせによくつかうのですが、ここはゲイの集まる場所として有名。そして行ってみると、とにかくいついっても広場に最低5組のゲイカップルがいる。

クリスマスにここで待ち合わせをした友達を待っていると、一人の男性がもう一人の男性に向かって走りだし、待ち合わせをしていたらしく、抱き合ってマンガのようにくるくると回りだし、片方が薔薇の花を片方にプレゼントするとふたたび手をとりあってまわりだすという光景が繰り広げられ、周りから自然と拍手があがっていたのをよく覚えています。

メキシコの男性は太っていて服装はとにかくださ・・いや、そんな気をつかってないかんじなのですが、ゲイの人たちはとにかくおしゃれでキレイ。顔も美形で女の子より細い。そのため、やっとイケメン見つけたと思いきやゲイだったりするのです。


この間、友達の日本人の女の子のまた友達がゲイの男の子で一緒にのみに行ったとき、連れて行った場所がゲイの社交場のクラブでした。会場は隙間もないくらいの人(男)で、みんなぎゅうぎゅうづめの満員電車の中みたいなとこで踊り狂っている。もちろんパンツ一丁の人なんかもいる。ディスコのようにステージがあって、舞台の上では男性が6,7人官能的に踊り狂っていて、DJ用の舞台でもDJのお兄さんが恍惚として踊っていました。上半身裸にネクタイという格好で踊る彼のダンスからは10分ほど目がはなせませんでした。


そんな男だらけの集団の中にいる私と友達には誰一人目もくれず、関心ももたれませんでした。一緒にいた友人も可愛い子なのに、誰も視線すらむけない、自分が異性としてみられていないという空気が嫌というほど伝わってくる・・・友人と私は思いました、この世界で有数の危険な国と言われるメキシコで、ここは私たち女性にとってもっとも安全な場所であると。


曲はたしかレディー・ガガの有名なBadRomanceがかかっていたのですが、Ohohohohoh~という歌詞の部分、男の雄たけびしか聞こえませんでした。


15分ほどで退場しましたが、きっと私のメキシコ生活でもっとも貴重な文化交流体験であったことと思います。



写真はプエブラの教会の巨大オルガン。征服期にドイツから船で運ばれてきたんだとか。すげえ。


徒然日記

メキシコ生活も残り少ないので、頑張ってブログたくさん更新していきたいと思います。


自分のお気に入りのスペイン語曲紹介。


メキシコ生活中、おそらくもっとも聴いているであろう曲↓

http://www.youtube.com/watch?v=ZepwVXqiewo


tu no eres para mi

内容はなんてことない、別れた男にたいしてバーローっていってる曲です。

女の子の強がり的な。軽快なテンポで、失恋したあと聞くとすっきりすると思います。

PVも女の子で集まって男の悪口言ったりとか、セックスアンドシティ的なノリがいいですね。

よくみるとやってることえげつないのですが。

しかしこのfanny lu、じつは38歳なのだとか。


お次はこれ。

http://www.youtube.com/watch?v=L7l1u2n2g00


llamado de emergencia


この曲、よくバスの中でかかっていてずっと気になっていた曲。


メキシコのバスは常に音楽ががんがんかかっているのです。バスといっても日本みたいなきれいでバス亭に時間通り来るバスを想像してはいけない。日本だったらおそらく廃棄されているような、床に穴があいたりしてるボロボロのバスがほとんどで、バス亭もあるにはあるけれど、好きなとこで乗り降りできる仕組み。タクシーみたいに手あげたらとまってくれます。ゆっくり止まって下車とかではなく、振り落とされるようにして降車し、スパイのように飛び乗って乗車します。

そんでもって満員のときでも入り口までみっちり乗ります。それでいいんかと目を疑いますが、運転席の隣とか、フロントガラスの前のスペースとかにまで座る。写真がないとなんと説明しづらい・・

こんな光景が当たり前だと思うとき、メキシコ生活に慣れたなあと思うのです。

是非今度写真撮ってUPします。




この間部屋で勉強していて、コーヒーを入れて戻ったら


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ちらっ


と顔色伺ってるけど、邪魔以外の何者でもない。


10分後。


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彼は勉強グッズの上で寝るのが好きらしい。



ちょっと面白かったこと。

家の近くに小さなジムがあり、壁にプロレス技のイラストなどが描かれているのですが、これ



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え、なんかやばくないですか?この絵。

いつも通るたび気になる・・ていうかなんの技?下の人が動けなくなる理由がわからん。



先日、メキシコの伝統のダンスの発表をちょこっと見ました。



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メキシコは県ごとにダンスも全然違ってバリエーションも豊富。

色も鮮やかで、見ごたえがある。


ベラクルスというところの伝統のダンス、


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男の人4人が、風車みたいな道具にまたがり・・




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ぐるっぐるまわります。音楽とともに。


上から周りながらおちてくるダンスとかもあるのですが、さすが情熱の国ですね。


コメント欄の卑猥な書き込みってどうにかならないものか。

メキシコ生活も残すところあと2ヶ月となりました。

毎日頭の中は帰ったら何食べるかばかり考えてます。とりあえず納豆と白米と日本酒。

そして温泉とディズニーランドに行くんだ。


ここ1ヶ月くらい家のネットが壊れていて、更新できませんでした。

ちょいと愚痴になるのですが・・

個人的に「業にいらば業に従え」主義なので、自分が訪れた国でどんな目に会おうとも、文句を言ってはいけない、と思っています。

「自分の常識は他人の非常識、他人の非常識は自分の常識」。国違えば、「だっておかしいでしょう」ということがその国の「当たり前」だなんて、よくあること。そのことを分からないのなら、海外になんて住むべきではない。

・と、個人的に思ってはいる。そのことを踏まえたうえでの愚痴ですが、

メキシコのインターネット会社、ホントに来ない。「この日に行きます」といったとしても、来ることはほとんどない。一週間遅れなんて当たり前。丸一日待っても来なかったなんて普通。インターネットだけでなく、こんなことは普通にしょっちゅうある。

こういうとき、日本で育った自分にとってはとても辛いところ。「インターネットの会社来るかもしれないから今日でかけられないんだー」とか、日本だったら、え?ってなりそうなことだけど。

そんなかんじですべてがおっとりしてるから、メキシコ人の約束もきっちりしてないのは当然なのかもしれない。待ち合わせに30分とか1時間遅れは当たり前だけど、個人だけが悪いんじゃなくて、そんくらいの気質じゃないと生きていけないんかもな。


愚痴はそのくらいにして、最近コナンにはまっています。メキシコで何をやってんのかって話だけど。

偉大なるYoutubeを使うとコナンの映画が全部見れてしまうという罠。しかも、字幕としてスペイン語がついてるものまでUPされている・・・なので、「スペイン語の勉強」という名目としてみてしまう。ていうかコナン15年以上もうやってるんですね。コナンとして成長はじめたとしても、もう22歳、蘭に至っては32歳になってるんですね、本当なら。22歳と32歳ならそのままでも結婚できるんじゃね?

スペイン語版タイトルはDetective conanです。

きめ台詞「真実はいつもひとつ!」は「La verdad siempre es una!」です。


最近ちょっとスペイン語力あがったかな?と思ったのですが、

前のブログにも書きましたが、漫画をはじめ日本のサブカル文化の海外における人気はすさまじい。そんなわけで、Youtubeで自分の好きな曲に「Espanol」とつけて検索すると、スペイン語圏の猛者がスペイン語に翻訳して「歌ってみた」りしてるわけです。

これがまた、歌が上手い人の動画なんかはとてもいい。聞きなれたリズムでスペイン語を聞けて、知ってる歌詞の翻訳だから、スムーズに頭に入るわけです。

語学を勉強するには歌がいい、というのはよく聞くし、そのために洋楽やスペイン語の一般の曲を聴いたりはしてましたが、Youtubeを利用したこの新たな勉強法は私にとっては楽しく勉強できる優れものです。ありがとうYoutube、ありがとう世界の日本好きのみなさん。


例として、宇多田ひかるの「光」のスペイン語版。歌詞付↓

これ公式かも?


http://www.youtube.com/watch?v=Mi3RrsfZjVI&feature=related


これ、スペイン語訳、超いいです。


サビ部分つたない私が直訳すると、



いつも貴方を側に感じてる

一人にしないで

一緒に見つけようよ

いつだって貴方の側にいるから

君が私を幸せにしてくれる

いつだって貴方は私の光だから



というかんじです。日本語版とたいして変わんないじゃんという気もするけど、個人的にすごく好き。探せばたくさんでてくるんだ、こういういい日本語→スペイン語のいい歌が。


ドイツのほうでは「ビールは水だ!」とかいうらしいですが、いまや私にとってコーラが水になりつつあります。

コーラを聖なる水にかえました。太るわけだ。



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じゃーん。

メロンパン。


メキシコのじゃありません、日本のです。

一緒に住んでる日本人の友人が一ヶ月ほど一時帰国したため、メロンパンをお土産にかってきてもらいました。

こっちでもメロンパンもどきのものは売っていますが、味は「メロンパンにあやまれ!」といいたくなるほどの差。

そもそもメロンパンて日本でtyくられたんじゃないの?なんでメキシコで売ってんの?ってかんじですが。

そもそもメキシコのパンは美味しくない。パン屋がやたら多くあり、店の作りも凝っていて可愛く種類も多いのに、ほとんどのパンがスカスカですぐ飽きるお味。


パン好きにとって非常に辛い環境。

日本のパンが恋しい!とたまらなくなり、「お土産何がいい?」と聞かれたときに「メロンパン!」とお願いしたのです。


で、無事メロンパンにありつけたわけですが、さすが日本のパンは味が深い!

感動しました。このメロンパンが大きめだったのもありますが、食べはじめて半分ほどでおなかが満たされ始めたことに驚き。メキシコで食べまくってるから胃が小さくなったわけでもないのに、パンでおなかが膨れるなんて!いかに日本のパンが中身がみっちりつまっているかが分かります。


日本のパン万歳!



先週の金曜は同じ留学プログラムの日本人の親友の誕生日フィエスタでした。

そのため、大半が日本人というフィエスタに。

何とかして驚かしてやろうと考えたすえ、彼女の好きなキャラクター、テュイーティーを描いたケーキを用意することに。ちなみにテュイーティーはこっちではピヨリンといいます。ピヨリン。



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ピヨリン!!!


前のブログにもかきましたが、ピンク色・・

このケーキは味悪くありませんでしたが、メキシコのケーキは味が日本には劣るけどお店でいろんなイラストを描いてくれるのが普通で、しかも安いです。そしてこのケーキ、40人分のでかさ。でも40人分が注文できる最少人数分という・・。


そしてメキシコの誕生日フィエスタでは、ケーキに誕生日の人が頭を突っ込むのが普通。



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ためらっているうちに皆に無理に突っ込まれるかわいそうな友人。


ちょっと気が強い子なのですが、そんな子が無理やりケーキに押し付けられている様は、Sの自分(と、こっちの友達には思われている)としてはドキドキしました。


何はともあれ驚いて、喜んでもらえたようで何より。


このケーキは私と、彼女と仲のいいハンガリー人の友人とこっそり計画して実行したのですが、ケーキを運ぶときに偶然当事者である彼女に遭遇するというハプニングがおこり、全力でケーキを隠して逃げるという苦労を重ねて達成しました。



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食べられ無残な姿になったピヨリン。


ちなみに私は8月2日には日本にいるため、メキシコでは祝ってもらえなさそうです。

残念。

書きたいことがたくさんで、まとまりそうにない。

セマナサンタも終わり、さあ、学校だ!というときに、体調を崩してしまいました。

セマナサンタ、続行。一週間ほど学校休みました。


食中毒。はじめて病院いきました。まあ、大体日本人はみな腹壊すし入院する人もいるくらいだから、たいしたことではないのだけど。心あたりは有る。セマナサンタ中、電車で約1時間半のところいあるミニ遺跡まで友人と小旅行。


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近くで20年だかそこら前に発見されたという巨大遺跡。これはレプリカで、本物は人類学博物館に展示されてる。博物館まで運んだときは大仕事、大騒ぎだったんだとか。



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ミニ洞窟。


穴がだんだん小さくなっていき、真っ暗な中最後はほふく前進しないと進めないほどに。戻ることもできず携帯の明かりだけで進むのは恐怖でした。写真の、前にいた親子の明かりを頼りに進み、出口を見つけたときはみんなでイエーってかんじに。5,6歳くらいの子供が手を貸してくれたりするのがほほえましかった。


この近くにはほとんどレンストランなど無く、一見あったミニレストランで食事するも、Pollo(鶏肉)は生焼けだった。しかし山上の遺跡に登り、ミニ洞窟をはいつくばったあとで猛烈に腹が減っていて、全部食べてしまったのだ。


そんなわけで食中毒による腹痛、下痢、嘔吐、発熱。何の罰ですか?っていうくらいしんどい一週間だった。学校にもいけないし、メキシコにいると寂しさは倍。お母さんに病状をメールすると、「お大事に」の一言。うちの母は普段大げさなくらい心配するのに、なんでこういうときは「死にはしないよ」って呑気になるのだろう。


そして今日、回復して久しぶりの登校。「痩せたね!」っていわれるかと思ったけど誰一人言わなかった。ここから勉強も運動も徐々に回復していかなければならない。

メキシコに来て8ヶ月、そろそろメキシコの脂っこい料理にも飽きてきた。帰ったら食べたい日本食を書き出していたら、2ページにもなった。とりあえず納豆、そしてミスタードーナッツ食べたい。こっちのドーナツは美味しくない。もしょもしょ。

最初の頃新鮮で「あれは何だ、これは何だ!?」って思っていたことがすっかり当たり前になってしまったので、最初に驚いたことをちょこちょこ思い出して書きとめようかなと思う。


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これはメキシコのポピュラーな靴磨き。

靴磨きというと貧しい家の子供が真っ黒になりながら一生懸命やってるイメージがあるが、こっちでは別に貧しいイメージもなく、きちんとした上のような器具を使ってあちらこちらでやっている。拭く側も座れるようにきちんと工夫してあるのね。磨くだけでなく、紐直しやスニーカー直しなんかもするようである。雑談なんかしながらお仕事中。


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ソカロの絵描き。床に絵を描いてる。

メキシコシティの中心であるソカロは面白い場所で、面白い人々がたくさん集まっている。観光客相手にパフォーマンスする人、絵を書く人、伝統治療師、ダンサーたち。先住民文化が破壊されてできたカテドラルの周りに、伝統と近代が息をして取り巻いている姿がとても面白いと、思う。


最近うれしかったこと。

自分はFacebookをやっていて、最近知らない人からつながり申請が来たので、どこかで見覚えのある名前、と思ってチェックしてみたら、5年前にメキシコに初めて来たとき、飛行機で一緒になった男性だった。はじめての海外、はじめての飛行機でトランジットすらできない私を、アメリカに帰国するところであった彼が丁寧に教えてくれ、トランジットまで付き合ってくれた。私にとってははじめての英語のコミュニケーションで、はじめての外国人の親切で、大切な思い出。本当に彼なのかな、と「あなたは飛行機で一緒になった方ですか」とメールすると、「Hi Indiana Mari」と一言返信が。飛行機で一緒になったとき、メキシコの遺跡を見に行くという私に、「インディアナジョーンズみたいだね、インディアナマリだね!」と言ってくれたのを思い出した。そんなかんじの返信が帰ってきたことが、本当にうれしかった。


最初に彼と会ったことで私のアメリカ人に対するイメージは一気に良いものになったし、世界に行くことの不安を消してくれたというか、一歩を踏み出させてくれたと思う。


私はだれかにとって、生涯唯一出会う「日本人」かもしれなくて、たった一人のイメージがその国のイメージになってしまったりする。よく日本の政治や経済について質問されるけど、答えられなくて「日本人は発展が目覚しいのにアホ」なんて自分のせいで思われないように、きちんと勉強しなければなあと思う。


メキシコ人の友人が、「日本はすごい、高校に子供が行けないってことはあまりないんでしょ?メキシコえはまだまだ家の近くに高校がなくて学校に行けない子供がたくさんいる。日本はすごい」と言ってくれる。でも、日本人の多くがメキシコはおろか多くの国がどこにあるかを知らない。学校の歴史の教科書でメキシコや中南米の歴史について詳しくやった記憶はあまりない(世界史も西洋中心)。なんだかもったいないことだなあと思う。


たまに友人が「日本人はアメリカに対して怒らないのか、嫌いじゃないのか」と聞かれるけれど、同じくこちらもメキシコ人がアメリカやスペインやフランスをどう考えてるか、とても気になる。部外者が歴史を読んで感じるものと本国の人間がかんじていることは大きく違うことがあって、とても面白い。そんな話をしているときが、今はとても面白い。もっとうまくスペイン語で説明できたらいいなあとは思うけれど。

最近のブームはスタバの抹茶フラペチーノです。あんなにうまいならもっと早く飲めばよかった。

ここのところスタバでないと勉強できなくなってしまった。家の近くにいいかんじのスタバがあるおかげか。


現在、メキシコはSEMANASANTA(セマナ・サンタ)というGWのような一週間の休み中。

旅行もいかずシティに残る理由は、帰国まであと4ヶ月であせっているから><


先週の3月21日春分の日は、テオティワカンに行ってきました。

去年一度行ったのだけど、春分と秋分の日はこちらのアステカ・カレンダーではとても重要とされている日。

この日にピラミッドにのぼって手をかざすと、エネルギーをもらうことができるのだと。


ちなみにこの日、ユカタンのチチェン・イツアという遺跡ではピラミッドを影が蛇のように登っていく姿が見られるのだと。見たかったけど、ユカタンは遠いので断念。


さて、テオティワカン。ついてみると、前来たときとは比べ物にならないくらいの、人、人、人。



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一番大きな、太陽のピラミッドに登るための列。ピラミッドの周りをぐるりとならんでおります。



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ずらずらと。


この日、やたらみんな白い服ばかりきている。

どうやら、エネルギーをうけるためには白い服でないといけなかったらしく、上下白の人だらけ。

上下青黒で行った自分、うきまくり。



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サボテン。「メキシコってかんじ」をかもしだす。



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12時になって、手を空高く上げる人々。自分もやってみた。帽子まで黒いのが自分。



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人がゴミのようだ。



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「人がゴミのようだ」とつぶやいてもメキシコ人の友人には通じなかった。

ジブリ映画はスペイン語だとなんて吹き替えしてるんだろう。


手前に立っている3人の黒装束の人間は警官。やたら女が多い。たいして働いていません。



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ピラミッドの頂上につき、手を上げる人々。しかし、警官に「はよ進め」とうながされ、頂上にいられるのはわずか3分。ここに来るまでに待った時間は3時間。エネルギーを得るためにエネルギー消耗。

日焼けで体はまだら色になりました。



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ピラミッドの下では、伝統の踊りを踊る人たちがたくさん。

彼らは特別な日のたびにいろんなところで踊っています。


正面からピラミッドを見ながら休んでいるとき、「ああ、私ほんとにメキシコにいるんだなあ」と思った。

21歳の誕生日をメキシコでむかえ、いつか絶対メキシコに住むぞ、また来るぞと決意して、きっと27歳頃になると思っていたのに、こうしてここにいられることに、改めて感謝。


まだら色になったけど、どうしても行きたかった春分の日に遺跡にいけて、満足。

次こそはチチェンイツアに行くぞ!

3つ目のクラスも終え、次はいよいよIntermedio3。

この間チアパス旅行から帰ってきたばっかだったのに、もう3月とは早いものだ。

そして、多分奨学金が来月とまる。

この間のテスト結果、7,5だった。次8以下をとったら奨学金がとまることになっていたので、とまるでしょう。まだ呼び出しはくらっていないのだけれど。一応奨学金もらってる身なので、なんとも情けないことになったなあと反省というか、ひたすらおちこむ。

ひとつ駄目になると全部だめになるネガティブ・スパイラルに陥って、やっぱり自分勉強の仕方悪いんじゃないか、そもそも頭が悪いんじゃないか、修士課程なんて行くべきじゃなかったんじゃないか、とどんどん落ち込む。働いてる人と違ってお金稼いでるわけでもないので、奨学金受け取れないのは本当に痛い。

こんなときに限って仲の良い友達は旅行中。落ち込んでも仕方ないので次の試験はがんばるしかないのだけど。


今日は、一度会ったことのある友人のいとこの26歳女性が来月ご出産とのことで、出産前パーティーに行ってきた。メキシコでは出産前に、親戚や友人で集まってパーティーするのが普通らしい。もっとも、アメリカから来た慣習らしいが。何度でも言おう。なぜ日本は頻繁にフィエスタする習慣がないのだ。楽しいのに。


4ヶ月ぶりにあった彼女のお腹はすごく大きくなってて、予定では男の子だと言う。しかし、旦那というか、パパになるはずの彼氏とは、妊娠中に一度別れ、「最近より戻したんだあ」という感覚なのには驚き。日本は妊娠が発覚した時点で、産む場合は大体すぐ結婚するしなあ。父親が誰かはっきりしているのに、「別れる」という選択肢は男性には与えられていない気がする。



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ゲームしたり食事したりして遊ぶ。

関係のないことだが、法学部の友人によると昨日からゲイ同士の結婚がメキシコシティで可能になったらしい。「いつも曖昧に、中立に」を信念として考える自分としては

いいんじゃない?と言ったけど、法律上はすごく大変なことらしい。


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デザートのケーキ。

なぜに緑色?アメリカとかではもっとすごい色のお菓子があるらしいが、これだけでも十分日本人の自分にはショッキング。

中身は普通のスポンジで、パイナップル味でした。

甘党の自分が涙するくらい甘かったけど。



メキシコで一番仲良くしている友人の弟君が夜遅くに登場。

彼とはもう何度も会っていて、友人は「弟は日本に興味があって、日本語も少し勉強しているんだ」と言っているものの、実際私に会った時はそっけないし日本語も全く話すそぶりは見せなかった(普通メキシコ人というか外国人は自分が知っている単語とかがあると、喜んで使ったりするものなのに)。

一緒にいて時間をもてあましたので、何か日本の漫画で好きなものがあるのか質問して、答えたものを「知ってる、私も好き」といったら態度が大きく変わった。

どうやら彼はものすごいオタクらしく、メキシコでもオタクは気持ち悪いと思われがちなため、私にもあまり接触しないようにしていたらしい。しかし私が漫画をけっこう知っていたので、コイツいける!と思ったのか、一気に打ち解ける弟君。

話してみると、漫画だけじゃなく本当に日本のことをよくしっている。まだ17歳だというのに、将棋もできるし日本語も自分で学んだだけだという。のに、インフォーマルな言い回しとか知ってる。日本の妖怪や伝承、伝説もよく知ってる。彼の彼女も漫画好きで日本語を勉強しているとのこと。


それからはひたすら3時間ほど質問、質問の嵐。

興奮気味に話す様子をみて、オタクはやっぱりどこの国も一緒だなと思った。

今まで日本人の知り合いがいなかったため、たまっていた疑問を全部吐き出すかのよう。

「「殿」は女性にも使うのか、「様」とどう違うのか」「かぐや姫はなぜ竹から生まれたのか(そもそもかぐや姫なんてよく知ってるなと思った)」「日本の部屋にはなぜ読めない文字の紙がかざってあるのか、なんて書いてあるのか(習字?)」「なぜ300のときだけひゃくがびゃくになって、600と800のときはぴゃくになるのか」「9つに尾が分かれた狐の伝説は本当にあるのか」

などなど・・。


調べないと今すぐ分からないこともたくさん。「知らんわ。そういうものなんだよ!」と思うこともたくさん。こういうとき、あらためて文化の中にいる人間は自分が使っている言語や行っている慣習について、「知っている」のに「知らない」んだなあとあらためて思う。当たり前と思っていることを「変」ととらえて「なぜ」と問えるのは外部の人間でしかなく、原因というか、理由みたいなものを追求できるのも外部の人間なんだろうと思って、やっぱり人類学って大切よね、と無理やり自分の研究欲を奮い立たせる。


しかし面白かったのは、メキシコでも「オタク」はちょっと馬鹿にした言葉だけど、「秋葉系」という単語だけがオタクを意味するものとして入ってきていて、しかもちょっとオタクよりはいい意味らしい。つまり、「君ってオタク?」「失礼な。俺はアキバケイだよ」「あ、そっか、ごめんごめん」という会話が成り立つらしい。こっちからしたら、全く変わらんのだけれど、まさしく「言葉から意味が「離床」している」!って思って、非常に面白かった。


ともあれ、人類学関係の先生方にも偶然知り合えたし、弟君とも打ち解けられたので、よい一日だった。彼女の子供が早く元気に生まれてきますように。



メキシコに来てから、この歌手にはまっている。

http://www.youtube.com/watch?v=Rj7LRolq8Ug

タイプなわけではないが、この髪型と、たれ目のような切れ長の目に弱い。歌も好きだ。

来週また期末?試験がやってくる。いやだいやだ。

1月に入ってからとても忙しくなった。そのせいか、いつも体が疲れていて眠い。ちょっと遠くに引っ越したので起きる時間が早くなったというのもあるのだけれど。

メキシコには日本料理屋より韓国料理屋と中国料理屋のほうが多い。

そして圧倒的に韓国料理のほうが美味しい。そして自分も韓国料理を食べに行くことの方が多い。

日本食は、牛丼やカツ丼といいつつご飯が炊き込みご飯だったり、なんかちょっと違うぞ?というかんじ。

やっぱり味が濃い方が辛いのがすきなのか、日本食にもサルサソース(辛いの)をつけて食べたりする。

しょうゆなんかをダバダバかけて食べる様子は見ていてハラハラしてしまう。

こっちの人は、日本人がなんにでもしょうゆをかけるように生クリーム?をかけて食べる。

おかげでメタボは多いが、みんな長寿なのは何ゆえだろう。フルーツや野菜が新鮮だから?

韓国の子たちはあんなに食べてなぜみんなスリムなのか。



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美味しかったー

メキシコに留学してから、まわりの目まぐるしいいろんな恋愛模様を見てきた。やっぱり留学とかすると出会いがたくさんあるからなのか。

メキシコ人の男性には注意すること!とメキシコ渡航前に散々言われたが、私のまわりのメキシコ人男子はけっこうシャイな人が多い。気がする。メキシコ人男性は基本的に女好きで遊び好きで、彼女や奥さんがいても他の女性に声をかけるし、軽いから注意!とものすごく言われてきたので、最初は身構えていたのだけど。もちろん道をあるけば声をかけたりひやかしたり、軽い男性もたくさん。つい最近まで中絶禁止なのに男の人の避妊が普通じゃなかったり、友達以上彼女未満の関係が公然と成立する、とかいう話を聞いて、メキシコ人男性嫌!とか思っていたけど、すごくシャイで女の子と話すのも苦手な人とかもけっこういる。

メキシコでは女性とのあいさつは基本的にハグしてキスなんだけど、そういう人はとても儀式的な堅いあいさつをしてくれる。面白い。

マチスモ(男性が強いこと)である一方でカトリックの国だから、軽いのか重いのかよく分からないのか面白い。

最近失恋した友達が言った一言が心に残った。

「彼のことを思うとつらいけど、楽になりたくない。大丈夫になって彼のことを好きじゃなくなるくらいなら、つらいままでいたい」

ちょっと久々に胸を打たれた言葉でした。それだけなんだけど。