『まるまりこ』ことバロックヴァイオリン弾き阿部まりこのブログは
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ライブは無事、終了。

久しぶりにイギリス音楽のみのプログラムで、かえって新鮮な発見がいっぱいありました。
やっぱり、いいですねー。

ダウランドは4声の歌曲が主だったので、私たちの編成の
ソプラノ・バイオリン・テナーガンバ・バスガンバ+チェンバロで
これを演奏すると、まさにコンソート・ソングの響きになります。
それぞれの声部には歌詞がついてるから、フレーズも作りやすい!
勿論、ずっとおんなじ編成で演奏を続けると聴いてるほうは
飽きてきちゃいますから、うまく組み合わせを増減して変えたりして・・・

パーセルはとっても有名な歌曲ばかりだったけど、その前後に
挿入器楽曲を入れたり、時々、歌にあわせて内声部を加えたりして
ちょっと豪華バージョンにしてみたり。なかなかいい感じ。

歌手にずっと歌わせ続けるのは無理なので、時々、器楽のソロも入れたりして。

チェンバロのRさんはジョン・ブルの『パバーヌ』。
(1日目のもさることながら、2日目の演奏はめちゃ、かっこよかったデス!)
バス・ガンバのIさんはヒュームの『兵士の決断』。
(戦争に行って、戦って、あ~疲れたって帰っていく兵士さんの姿が目に浮かぶようでした)
ワタクシメはお恥ずかしながらバルシャーのグラウンド『ジョンがキスしに来るの!』と
ヨハン・ショープの『ラクリメ』と2曲。
時間の都合上バルシャーはかなりカット。でもちょっとカットしすぎて、短すぎたかな・・・
テナー・ガンバさんはソロなし。彼は『お話』係だったので、ソロは免除。

今回歌ってくださったSさん、古楽畑の方ではないのですが、
じつに我々器楽の響きに自然に溶け込んでくださって、とても心地よい
アンサンブルが出来上がっていたと思います。
これからもこの素敵なアンサンブルの響きを続けていきましょう。

なによりも、貴重な金曜日の夜、そして土曜日の午後に、
お時間を裂いてに来てくださった方々、どうもありがとうございました。


それにしてもダウランドもパーセルもいい曲がいっぱい!
まだまだ勉強するものがいっぱいありますね~

まる3日間のライブの仕込み、意外と体力・気力を使うものです。

演奏会、それもライブなんて形のコンサートは、漠然とプログラムを
並べても、当然、面白くないわけで。。。。

リハーサル始めるときは正直言って、どんなセッションになるのか
いつも不安なわけです。
ところがリハーサルを始めてからああだこうだ
アイデアを出し合っていくうちに不思議と流れのよいプログラムが
出来上がってきます。

脚本を書いてるような感じなんでしょうかね。

確かに、英語だと『演奏する』ことをパフォーマンス(Performance)と
いいますね。
アクター(俳優Acter)がPerformanceするのと同じように、
ミュージシャンも舞台上ではPerformerとして、
演技(奏)することを求められてるんですよね。
    ((改めて実感))

この脚本、なによりも一緒に演奏してくれるメンバー全ての性格と趣味が
生かされて出来上がっていくのが、毎回、面白いです。

まあ、弾く側が面白いと思っているだけじゃ、商売は成り立たないわけで。

この面白さを少しでも一緒に愉しんで頂きたいものです。(^_-)☆

この週末、赤坂のライブにおいでなさいませな!