【2010.12.01】アドベントクランツ
11/28(日)から、ドイツでは待ちに待ったアドベント期間(待降節)に
はいりました。
アドベントは、クリスマスまえのいわば「準備期間」で、11月27日以降の日曜日に
はじまり、クリスマスまでの約4週間続きます。
アドベントにはいると、クリスマスムードも一気に本格化します。
家の飾り付け・家族や友人へのプレゼント選びなどで、日々の生活が急に
慌ただしくなります。女性たちは「うっかりしてたらもうアドベントだものね~」
などといいながら、せっせとクリスマスのクッキーを焼きはじめます。
そして、ドイツのクリスマスに欠かせないのが、アドベントクランツ。
「クランツ」とは、ドイツ語でリースのことです。アドベントクランツは、
モミなどの常緑樹の枝をリング形にまとめて、これをリボン・カラーボール・
シナモンスティックなどで飾り付けたもので、クリスマス時期のドイツ家庭の
必須アイテムです。
「クリスマスリース」というと、壁に掛かったところを想像しそうですが、
ドイツのアドベントクランツは、横にして、その上に4本のろうそくを立て、
これをテーブルの上などに飾ります。
そして、アドベントの最初の日曜日から、1本、2本と、毎日曜日ごとに新しい
ろうそくをともしていき、最後の4本目がともされると、
クリスマスはもう目の前~というわけです。
町のマーケットやお花屋さんでも購入できますが、家庭や学校で手作りする
ケースも多く、とくに子どもたちにとっては、楽しいクリスマスプロジェクトです。
静かな日曜日の夜、そっとアドベントクランツのろうそくに明かりをともすと、
ぴりっと厳粛な気持ちになります。まるで、「お祭り騒ぎもいいけれど、
クリスマスの本来の意味についてもたまには考えなさいね」と、ひそかに諭されているようです。
うきうきと楽しくて、それでいてしっかりと重みのある、
ドイツのクリスマスシーズンの幕開けです。
マーケットやお花屋さんの店頭に並ぶアドベントクランツと
作り方を写した写真もupしました。
Eriko 2010年12月01日
【2010.11.24】アルゴイの自然のなかでエネルギー充電
週末を利用して、仲良しのドイツ人の友人アンゲラと一緒に、 オーストリア国境にちかいアルゴイ州・フーセンに行ってきました。
アルプス北麓に位置するアルゴイ地方は、壮大な山々と美しい湖が幻想的な 風景をおりなす素敵な土地で、国内外から多くの人が訪れます。
なかでもフーセンは、バイエルン王ルートヴィヒ二世(在位1864~86)が建造 したノイシュヴァーンシュタイン(白鳥)城があることや、有名な観光道路 「ロマンチック街道」の終点でもあり、日本人観光客も多いところです。
当日は雲一つないすがすがしい秋晴れ。せっかくの晴天日を自然のなかで 過ごそうと、たくさんの家族づれが愛犬と一緒に散歩していました。
私たちも、牛の放牧場に立ち寄ったり、カフェで休憩しながら、 一日中さわやかな秋のひと時を満喫しました。
そして、「せっかくここまで来たんだから」と、山の上に見える 白鳥城にも足を伸ばしてみることに。
観光客を乗せた馬車と並んで、えらく急な坂をひたすら徒歩でてくてく登って 目的地へ。渡独10年めにして、ついに私もかの有名な白鳥城との初対面を 果たしてきました。
最近の南ドイツは、朝晩はめっきり冷え込んできて、木々も葉っぱを落として 寒そうです。ドイツ中が盛り上がるクリスマスフィーバーが本格的にはじまる までにはもう少しかかるし~~ということで、
ちょっぴり気分も沈みがちな11月後半、アルゴイの自然のマジックで たっぷりエネルギーを充電して帰宅することができました。
のはずだったのですが、日頃の運動不足がたたって、翌日は筋肉痛に・・・。
これを機に、ちゃんと定期的に運動したほうがよさそうです。(笑)
Eriko
2010年11月24日
【2010.11.17】11月11日は聖マーティンの日
先週の11月11日(金曜日)は聖マーティンの日で、 ドイツの小さな子どもたちにとって大切なお祭りがありました。
伝説によると、聖マーティンは4世紀中頃に活躍した修道士で、 禁欲的で質素な日常を送ったことから、「ヨーロッパの修道士の鏡」 として多くの人々の尊敬を集めました。
貧しく寒さに凍える人に、自分が着ていたマントを剣で 切り裂いて、分け合ったという言い伝えも残っています。
この日に向けて、子どもたちは手づくりのランタン(提灯)を準備し、 日没後に行列になって、歌いながら通りを闊歩します。
♪「僕は提灯とあるく、提灯は僕と歩く、空には星が光、地上では僕らが光る」
ではじまり、
♪「明かりが消えたよ、家に帰ろう、ラ ビーメル、ラ バーメル、ラ ブム」
で終わる聖マーティンの歌は、家族で何世代にも渡って歌い継がれてきました。
この子どもたちの歌声が、キっと澄みきった日没後の町に響くと、 いよいよ冬の到来も間近、クリスマスに向けてまた1歩前進です♪
それでは、良い1日をお過ごしください。
伝説によると、聖マーティンは4世紀中頃に活躍した修道士で、 禁欲的で質素な日常を送ったことから、「ヨーロッパの修道士の鏡」 として多くの人々の尊敬を集めました。
貧しく寒さに凍える人に、自分が着ていたマントを剣で 切り裂いて、分け合ったという言い伝えも残っています。
この日に向けて、子どもたちは手づくりのランタン(提灯)を準備し、 日没後に行列になって、歌いながら通りを闊歩します。
♪「僕は提灯とあるく、提灯は僕と歩く、空には星が光、地上では僕らが光る」
ではじまり、
♪「明かりが消えたよ、家に帰ろう、ラ ビーメル、ラ バーメル、ラ ブム」
で終わる聖マーティンの歌は、家族で何世代にも渡って歌い継がれてきました。
この子どもたちの歌声が、キっと澄みきった日没後の町に響くと、 いよいよ冬の到来も間近、クリスマスに向けてまた1歩前進です♪
それでは、良い1日をお過ごしください。